小学生にもスキンシップは必要?大きくなった子に、照れずにできるさりげない触れ合い5つと、思春期の入り口の距離のとり方

栄養カウンセラー ちあきこの記事を書いた人
栄養カウンセラー ちあき
小児外科専門医 小森広嗣 監修

赤ちゃんのころは、毎日抱っこして、たくさん触れていたのに。小学生になると、抱っこもしなくなって、気づけば触れ合う機会がほとんどない——そんなご家庭も多いのではないでしょうか。「もう大きいし、照れくさいし」と、親のほうが遠慮してしまうこともありますよね。

先にお伝えすると、小学生にも、スキンシップは大切です。心と体が大きく変わっていくこの時期だからこそ、さりげない触れ合いが「認めているよ」「大丈夫だよ」を伝えてくれるんです。抱っこでなくて大丈夫。背中をぽん、背比べ、肩もみ——日常の中の小さな触れ合いで十分です。

この記事でわかること

  • 小学生にもスキンシップが大切な理由
  • 大きくなった子に、照れずにできる触れ合い5つ
  • 思春期の入り口の、距離のとり方

小学生にも、スキンシップが大切な理由

小学校の中学年から高学年は、自分で考え、自分の意見を持ち、自分らしさをつくっていく時期です。体も心も大きく変わっていきます。

そのぶん、気持ちの波も押し寄せます。学校での人間関係、勉強、体の変化。子ども自身が、ひとりで向き合わなければならないことも増えていきます。うまくいかないこと、失敗することも、たくさんあります。

そんなとき、言葉で「大丈夫だよ」と言うより、背中にそっと触れるほうが、まっすぐ届くことがあります。触れ合いは、「あなたがいてくれてよかった」と、存在そのものを認めるメッセージなんです。

大きくなっても、触れることは「認めているよ」の合図。

わが家の話:洗面台での背比べ

上の子が高学年だったころの話です。家で反抗的な態度が続き、きょうだいにやつあたりすることもありました。見るに見かねて、周りにどう影響しているかを諭すと、案の定、反抗。「私なんてどうせっ」と言われてしまいました。

いろいろ話し合ったあと、いったんリセット。お互いに別のことを始めました。

しばらくして、たまたま洗面台で横に並んだので、私から背比べを提案してみたんです。「あれ〜!お母さんとほとんど背が一緒じゃん!」。背中と背中を合わせると、相手の温かさが伝わってきて、私の心配もふっと和らぎました。子どもも、照れくささ半分、うれしさ半分の表情で、その場をあとにしました。

そのあとは、不安や苛立ちが落ち着いたようで、きょうだいと楽しく過ごしていました。

照れずにできる、さりげない触れ合い5つ

触れ合いやり方
背中をぽん出かける前に「頑張って!」と、背中をぽんっと
さする頑張ったときに「頑張ったじゃん!」と、背中や肩をさする
背比べ「どっちが大きいかな?」と、背中合わせ
肩もみをお願いする大人が疲れたら、子どもに肩もみを頼んで、「ありがとう」を伝える
ハイタッチ「できたね!」の瞬間に、手を合わせる

「触れてもらう」も、立派なスキンシップ

肩もみをお願いすると、子どもは「役に立てた」とうれしくなります。触れる側にも、心がほっとする気持ちが生まれます。親が触れるだけでなく、子どもに触れてもらうのも、立派なスキンシップです。

照れくさい子には、遊びや役割の中で

改まって触れようとすると、照れてしまう子もいます。背比べやハイタッチ、肩もみのように、遊びや役割の中にさりげなく入れると、自然に触れ合えます。

背中をぽん、さする、背比べ、肩もみ、ハイタッチ。さりげなく。

思春期の入り口の、距離のとり方

大切にしたいことひとこと
子どもの気持ちを優先する嫌がったら、すぐにやめる。「触られたくない日」もある
触れる場所を選ぶ背中・肩・手など、本人が嫌がらない場所で
人前では控えめに友だちの前では恥ずかしいことも。家の中で
言葉も一緒に「頑張ったね」「ありがとう」と、言葉を添える

思春期が近づくと、親から少し離れたい気持ちが出てくるのは、自然な成長です。触れ合いを嫌がるようになったら、無理をせず、言葉や、そばにいる時間で「大丈夫だよ」を伝えていきましょう。年齢ごとの親子の距離のことは、子育て四訓の記事にもまとめています。

ここまでできていれば、大丈夫です

  • 出かける前や帰ってきたときに、背中にそっと触れている
  • 頑張ったときに、言葉と一緒に触れている
  • 肩もみなど、子どもに触れてもらう機会がある
  • 嫌がるときは、無理に触れずにいられる

よくある質問

スキンシップは、何歳まで続けていいですか?

何歳まで、という決まりはありません。大切なのは、子どもが心地よいと感じているかどうかです。小学生でも、高学年でも、本人が嫌がらない範囲なら、さりげない触れ合いは続けて大丈夫です。

男の子と女の子で、触れ方は変えたほうがいいですか?

男の子も女の子も、まずは本人が嫌がらない場所と方法を大切にしてください。体が大きく変わる時期は、とくに本人の気持ちを優先しましょう。

小学生になっても、甘えてくることがあります。

甘えてくるのは、安心したいサインです。学校で頑張っているぶん、家で充電しているのかもしれません。できる範囲で受けとめてあげてくださいね。

今日からできるワンアクション

今日は、ひとつだけ。

明日の朝、子どもが出かけるとき、「いってらっしゃい」と一緒に、背中をぽんっとしてみませんか。

完璧じゃなくて大丈夫。ちりつもで、一緒にやっていきましょうね。

合わせて読みたい

LifeCrescendo が目指しているのは、困りごとが消えることだけではありません。栄養で体と心の土台を整え、その先で、子どもとご家族が「楽しく生き続ける」ところまで、一緒に歩むこと。いまの困りごとから、1つ、2つずつで大丈夫です。(私たちが大切にしていること)

栄養カウンセラーのちあきが、家庭で続ける心と体の栄養のヒントを、LifeCrescendo の公式LINEでお届けしています。

LifeCrescendo 公式LINEへ登録

※ ここでお渡しするのは、家庭での教育と実践のサポートです。診断や治療は、医療機関の役割です。

この記事をお届けした人

栄養カウンセラー ちあき

ちあき
心と体の栄養カウンセラー | ライフクレッシェンド株式会社 代表
── ライフコーディネーターとして、ご家族の食卓と、毎日の選択の隣にいます

特別支援学校の教員でした。教えていたのは、音楽です。言葉にならない声を、聞き取る仕事でした。その聞き取り方を、いちばん近いところで試されたのが、わが子の子育てです。わが子の発達に悩み、「私の愛し方が足りないのだろうか」と自分を責めた日々もありました。転機は、体の土台を整える「栄養」でした。

メロディーは、その人のもの。私が変えるのは、リズムのほう。

小児外科専門医のクリニックで、子どもと家族の栄養カウンセリングを重ねてきました。いまも毎日、現場にいます。2019年の秋からは、地域の親子ひろばなどで、ベビーマッサージ・タッチケアの教室も開いています。

弘前大学 教育学部 障害児教育課程卒。特別支援学校教諭一種免許(知的障害・肢体不自由・病弱)、中学校・高校 音楽教諭一種免許。オーソモレキュラー・ニュートリション・エキスパート(ONE)認定。『7つの習慣®』実践会認定ファシリテーター。3児の母。

▼ ちあきのくわしいプロフィール

▼ 日々の気づきは、Xで
ちあき|こどもの栄養カウンセラー×3児の母🌱 @LifeCrescendoC