子どもの自信は、どう育つ?「できない」が「できた」に変わるときに、親ができる5つのこと

栄養カウンセラー ちあきこの記事を書いた人
栄養カウンセラー ちあき
小児外科専門医 小森広嗣 監修

「どうせ無理だよ」「ぼくには、できない」。そんな言葉を子どもから聞くと、親としては胸がきゅっとしますよね。なんとか自信をつけてあげたくて、つい言葉を重ねてしまう。

先にお伝えすると、子どもの自信は、親のほめ言葉より、「自分でやってみたら、できた」という小さな体験の積み重ねで育つんです。 親にできるのは、その瞬間が訪れるまで、信じて待つこと。そして、訪れたときに見逃さないことなんです。

この記事でわかること

  • 子どもが「どうせ無理」と言うときに、心の中で起きていること
  • わが家の子が「できない」を越えた2つの日
  • 子どもの自信を育てるために、親ができる5つのこと

子どもが「どうせ無理」と言うのは、なぜ?

よくある理由子どもの心の中
失敗したくないうまくいかなかったときに、がっかりされたくない
比べてしまうまわりの子のほうが、できるように見える
経験がまだ少ない「やったらできた」という記憶が、まだ少ない
疲れ・空腹体に余裕がないと、気持ちも後ろ向きになりやすい

「どうせ無理」は、あきらめの言葉に聞こえますが、本当は「失敗するのがこわい」という気持ちの裏返しであることが多いんです。

「どうせ無理」は、こわさのサイン。

わが家の話 ① 歌わなかった子が、歌った日

うちの子が小学3年生のときの話です。音楽会では、それまでステージに立つだけで精一杯。リハーサルでもみんなの中に並んでいるけれど、歌は歌わない。先生方も「並んでいるだけでも、えらいよね」と温かく見守ってくださっていました。

ところが当日、リハーサルで突然、歌い始めたんです。本番も、リコーダーを吹き、合唱でもちゃんと歌っていました。

あとで先生から聞いた話に、私は涙がこぼれそうになりました。本番のあと、あの子は先生にこう聞いたそうです。

「ぼく、歌う声、ちっちゃかったかな?」

歌えただけじゃなく、自分なりに、もっと良くしたかったんですよね。

子どもは、大人が思うより先に、次の一歩を考えている。

わが家の話 ② 「1位は無理」と言っていたマラソン大会

同じ子は、マラソン大会で毎年3位か4位。「1位は無理だよ」と、どこかであきらめていました。わが家では毎年、「1位を取ったらホールケーキ!」という約束をして、楽しみながら挑んでいたんです。

その年の大会の日、私は仕事で応援に行けませんでした。帰ってくると、しょんぼりした顔で「1位、取れなかったよ」。「あら、残念だったね」と言った次の瞬間、「うそうそ!1位取ったんだよ!」って(笑)。

走りながら「今年も3位かな」と思っていたそうですが、最後の最後で追い抜いたんです。そして、友だちが「すごいね!」と声をかけてくれたことも、とてもうれしかったようでした。

自信は、ほめられた日より、自分で越えた日に育つ。

子どもの自信を育てるために、親ができる5つのこと

① 「この子はこうだから」と決めつけない

「人前は苦手な子だから」「運動は得意じゃないから」。親が先に線を引くと、子どももその線の内側にとどまりやすくなります。子どもは、ふとした瞬間に、ぐんと伸びる。その可能性を、親がいちばん信じていたいんです。

② 結果より、挑戦したことを認める

1位でも3位でも、「最後まで走ったね」「ステージに立ったね」。挑戦したこと自体を言葉にして返すと、子どもは次も挑戦しやすくなります。

③ 楽しみのある目標を、一緒に置く

わが家のホールケーキの約束のように、ちょっとわくわくする目標があると、挑戦が「こわいこと」から「楽しみなこと」に変わります。罰ではなく、楽しみで。

④ 見守ってくれる人を、増やす

先生や友だち、おじいちゃん・おばあちゃん。親以外に「見ててくれる人」がいると、子どもは安心して挑戦できます。親がひとりで抱えなくていいんです。

⑤ 体の余裕を整える

眠りが足りない、お腹が空いている。そんなときは、大人でも前向きになれませんよね。よく眠り、朝ごはんを食べて、外で体を動かす。挑戦する気持ちは、体の土台の上に育ちます。

信じて、認めて、楽しみを置いて、体を整える。

ここまでできていれば、大丈夫です

  • 「この子はこうだから」と、線を引かずにいられる
  • 結果より、挑戦したことを言葉にして返している
  • わくわくする小さな目標を、一緒に決めている
  • 親以外にも、見守ってくれる人がいる
  • 眠りと朝ごはんを、まず整えている

よくある質問

自信がない子に、たくさんほめたほうがいい?

ほめることは大切です。ただ、「すごいね」をくり返すより、「最後まであきらめなかったね」「前より声が大きくなったね」と、具体的に、その子がしたことを伝えるほうが、子どもの中に残ります。

失敗して落ち込んでいるときは?

まず「くやしかったね」と、気持ちを受け止めてあげてください。そのあとで、「次はどうしてみたい?」と聞いてみる。失敗のあとに、また挑戦できた経験こそが、本当の自信になります。

親自身も、自信がありません

わが家でも、子どもの姿を見て「大人ももっと挑戦しなくちゃ」と思わされることがよくあります。親が小さな挑戦をして見せることも、子どもにとっては大きな励ましになるんです。

今日からできるワンアクション

今日は、ひとつだけ。

今日、子どもが何かに挑戦した瞬間を見つけて、「やってみたね」と声をかけてみませんか。 結果がどうでも、大丈夫です。

子どもの可能性は、いつも親の想像の少し先にあります。完璧じゃなくて大丈夫。ちりつもで、一緒にやっていきましょうね。

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この記事をお届けした人

栄養カウンセラー ちあき

ちあき(小森 千明)
元・特別支援学校教諭 | 栄養カウンセラー
── ライフコーディネーターとして、ご家族の食卓と、毎日の選択の隣にいます

特別支援学校の教員でした。教えていたのは、音楽です。言葉にならない声を、聞き取る仕事でした。その聞き取り方を、いちばん近いところで試されたのが、わが子の子育てです。

メロディーは、その人のもの。私が変えるのは、リズムのほう。

小児外科専門医のクリニックで、栄養カウンセリングを重ねてきました。いまも毎日、現場にいます。

弘前大学 教育学部 障害児教育課程卒。特別支援学校教諭一種免許(知的障害・肢体不自由・病弱)、中学校・高校 音楽教諭一種免許。オーソモレキュラー・ニュートリション・エキスパート(ONE)認定。『7つの習慣®』実践会認定ファシリテーター。3児の母。

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ちあき|こどもの栄養カウンセラー×3児の母🌱 @LifeCrescendoC