家族のミッション(家訓)の作り方。毎日バタバタでも大丈夫——「9割は進路から外れる」と知って、軸を1枚の紙に

栄養カウンセラー ちあきこの記事を書いた人
栄養カウンセラー ちあき
小児外科専門医 小森広嗣 監修

きょうだいげんか、だだこね、言うことを聞かない、宿題が終わらない——。毎日トラブルの連続で、「うちはどうしてうまくいかないんだろう」と落ち込んでしまうこと、ありますよね。

先にお伝えすると、どんなにすてきに見える家族も、毎日の大半は、思いどおりにいかない時間なんです。 大切なのは、ずれないことではなく、戻る場所=家族のミッションを持っていること。わが家では、夫婦で作った3行を、ダイニングの壁に貼っています。

この記事でわかること

  • 家族のミッション(家訓)があると、何が変わるのか
  • 「どんな家族も9割は進路から外れている」という考え方
  • 家族のミッションの作り方(4ステップ)

家族のミッションって、なに?

家族のミッションは、「わが家は、どんな家族でいたいか」を短い言葉にしたものです。昔でいう「家訓」に近いものですね。『7つの習慣』では、家族が大切にする価値観を軸に、自分たちのあり方を決めることを勧めています。

わが家のミッションは、夫婦で話し合って作った、この3つです。

  • 成長を続ける
  • 助け合う
  • 全力で楽しむ

子どもたちが小さいうちに夫婦で作ったので、子どもたちは、いわば“強制参加”(笑)。それでも、何か問題が起きたときには、「これは、うちのミッションに沿っているかな?」と、この紙に戻るようにしています。

家族のミッションは、迷ったときに戻る場所。

「どんな家族も、9割は進路から外れている」

『7つの習慣』には、こんな例えが出てきます。飛行機は、風や気流の影響を受けて、飛んでいる時間の大半は予定の進路からずれている。それでも、目的地が決まっていて、こまめに軌道を直すから、ちゃんと目的地に着く——。そして、どんなにすてきな家族でも、それと同じだというのです。

これを知ったとき、夫も私も、とても勇気づけられました。わが家は、9割どころか、ほとんどの時間がてんやわんや。4歳だった末っ子が、ものすごいテンションで裸のまま外に飛び出していったこともあります(笑)。

でも、目的地が決まっていれば、バタバタしていても、ちゃんと前に進んでいる。隣の家がうまくいっているように見えても、その裏にはたくさんの軌道修正があるんですよね。

ずれるのは当たり前。目的地があれば、戻ってこられる。

わが家で、見え方が変わったこと

以前の私たちは、「物事がきれいに進むこと=うまくいっている」と思っていました。だから、けんかやトラブルが起きるたびに、「親として失格かも」「なんてダメなんだろう」と自己嫌悪に。

でも、ミッションの一番目に「成長を続ける」を置いてから、見え方が変わりました。最初からできないのは、当たり前。 できなかったことが、根気よくくり返すうちに、1ミリでもできるようになる。そのときに一緒に喜ぶ。トラブルは「失敗」ではなく、成長のための練習になったんです。

「がまんできるようになった」「お手伝いができるようになってきた」「助け合うことがわかってきた」。そんな小さな成長を見つけるのが、いまは楽しみです。

トラブルは、ミッションに向かうための練習。

家族のミッションの作り方(4ステップ)

ステップ1 夫婦で「どんな家族でいたいか」を話す

「10年後、どんな家族でいたい?」「うちの家族が大切にしたいことは?」。思いつく言葉を、どんどん紙に書き出します。

ステップ2 3つくらいに、しぼる

たくさん書いた言葉の中から、「これだけは」というものを3つ前後に。短く、子どもにもわかる言葉にします(例:成長を続ける・助け合う・全力で楽しむ)。

ステップ3 見える場所に貼る

ダイニングや冷蔵庫など、家族がいつも目にする場所に。紙が少し汚れてきたくらいが、ちょうど使い込まれている証拠です。

ステップ4 困ったときに、戻る

けんかやトラブルのとき、「うちのミッションだと、どうしたらいいかな?」と家族で考えます。子どもが大きくなったら、子どもも一緒に作り直すのもおすすめです。

話す・しぼる・貼る・戻る。

ここまでできていれば、大丈夫です

  • 「どんな家族でいたいか」を夫婦で話した
  • 大切にしたいことを、3つくらいの短い言葉にした
  • 家族が見える場所に貼った
  • うまくいかない日も、「9割はずれて当たり前」と思えた
  • 小さな成長を、家族で一緒に喜んでいる

よくある質問

子どもが小さくても、作っていい?

大丈夫です。わが家も、子どもが小さいうちに夫婦で作りました。子どもは、言葉の意味よりも、親がそれに沿って動く姿から学んでいきます。大きくなったら、子どもの意見も入れて作り直してみてください。

夫婦で意見が合いません

ちがう意見が出るのは、自然なことです。どちらかに合わせるより、「二人とも大切にしたいことは何だろう」と、重なるところを探してみてください。重なった言葉が、いちばん強いミッションになります。

作ったけれど、守れません

守れない日があって当たり前です。ミッションは、守るための規則ではなく、ずれたときに戻ってくるための目印。「今日はずれたね、明日はどうしようか」と話せたら、それで十分です。

今日からできるワンアクション

今日は、ひとつだけ。

今夜、パートナーと「うちは、どんな家族でいたい?」と、5分だけ話してみませんか。 出てきた言葉を、メモに残しておくだけで大丈夫です。

毎日バタバタでも、目的地があれば、家族はちゃんと前に進んでいます。完璧じゃなくて大丈夫。ちりつもで、一緒にやっていきましょうね。

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この記事をお届けした人

栄養カウンセラー ちあき

ちあき(小森 千明)
元・特別支援学校教諭 | 栄養カウンセラー
── ライフコーディネーターとして、ご家族の食卓と、毎日の選択の隣にいます

特別支援学校の教員でした。教えていたのは、音楽です。言葉にならない声を、聞き取る仕事でした。その聞き取り方を、いちばん近いところで試されたのが、わが子の子育てです。

メロディーは、その人のもの。私が変えるのは、リズムのほう。

小児外科専門医のクリニックで、栄養カウンセリングを重ねてきました。いまも毎日、現場にいます。

弘前大学 教育学部 障害児教育課程卒。特別支援学校教諭一種免許(知的障害・肢体不自由・病弱)、中学校・高校 音楽教諭一種免許。オーソモレキュラー・ニュートリション・エキスパート(ONE)認定。『7つの習慣®』実践会認定ファシリテーター。3児の母。

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ちあき|こどもの栄養カウンセラー×3児の母🌱 @LifeCrescendoC