季節の変わり目、咳や鼻水が気になる子に。親子でできるタッチケアのやり方と、暮らしの工夫・受診の目安

栄養カウンセラー ちあきこの記事を書いた人
栄養カウンセラー ちあき
小児外科専門医 小森広嗣 監修

朝晩がぐっと冷えこむようになると、なんとなくコンコン咳が出たり、鼻がぐずぐずしたり。私自身も、秋になると咳が出ることが多くなります。子どもの咳が続くと、夜もゆっくり眠れているのか、心配になりますよね。

先にお伝えすると、季節の変わり目の咳や鼻水には、服の着方と部屋の工夫で体への負担を減らし、寝る前に親子でやさしく触れて、体をほっとゆるめるのがおすすめです。タッチケアは病気を治すものではありませんが、触れられると体の力が抜けて、気持ちも落ち着きやすくなります。苦しそうなときは、迷わず受診してくださいね。

この記事でわかること

  • 季節の変わり目に、咳や鼻水が出やすくなる理由
  • 親子でできる、顔・腕・お腹・背中・足のタッチケア
  • 暮らしの工夫と、受診の目安

季節の変わり目に、咳や鼻水が出やすいのは

朝晩と日中の気温の差が大きくなると、体は温度の変化についていくのにエネルギーを使います。空気が乾燥してくると、のどや鼻も刺激を受けやすくなります。かぜをひく子が増えるのも、この時期です。

喘息やアレルギーと診断されている子は、季節の変わり目に症状が出やすいこともあります。その場合は、主治医から言われているお薬や過ごし方を、いちばんに大切にしてください。

気温差と乾燥で、のどと鼻は刺激を受けやすくなる。

親子でできるタッチケアのやり方

タッチケアは、手のひらで、やさしくなでるだけ。寝る前や、お風呂上がりの体が温まっているときがおすすめです。子どもにしてあげても、自分にしても大丈夫です。

場所やり方
顔親指で、眉間から目尻に向かって、眉毛の上をやさしくなでる。耳のまわりも軽く
腕肩から二の腕、手首に向かって、やさしくなでおろす
お腹おへそを中心に、時計回りに手のひらで円を描く
背中肩甲骨のあいだを、手のひらでゆっくりなでる
足太ももから足首に向かって、上下にやさしくなでる

顔:目元がふわっと温かく

親指を使って、眉間から目尻に向かって、眉毛の上をやさしくなでます。目元がじんわり温かくなって、気持ちがいいんです。耳のまわりも、指先で軽くなでてみてください。

背中:呼吸に合わせて、ゆっくり

背中は、咳が続いて体に力が入っている子にもおすすめの場所です。肩甲骨のあいだを、子どもの呼吸に合わせて、ゆっくりなでおろします。赤ちゃんや小さい子は、抱っこしたまま背中をなでるだけでも十分です。

大切にしたいこと

  • 触る前に「これから触るね」と声をかける
  • 強く押したり、もんだりしない。なでるだけ
  • 子どもが嫌がったら、すぐにやめる
  • 熱があるとき、ぐったりしているときは、休ませることを優先する

寝る前に、手のひらでなでるだけ。嫌がったらすぐやめる。

暮らしの工夫

工夫やり方
服は重ねて調整厚着をさせすぎず、羽織るものを一枚持って出かける
外で体を動かす日中は外で遊んで、太陽の光を浴びる
部屋の空気乾燥しすぎないよう、加湿や洗濯物の室内干しで湿度を保つ
こまめな水分のどを潤すように、水や麦茶を少しずつ
眠りの時間早めに布団に入って、体を休ませる

子どもは体温を調節する力がまだ育つ途中なので、厚着をさせすぎると汗をかいて、かえって体が冷えることがあります。服の着方は、子どもの体温と着せすぎの記事に、手足の冷えのことは子どもの冷え性の記事にまとめています。

服は重ねて調整、部屋は乾燥させない、水分と眠りをしっかり。

ここまでできていれば、大丈夫です

  • 厚着をさせすぎず、羽織るもので調整している
  • 部屋が乾燥しすぎないよう、気をつけている
  • 寝る前に、背中やお腹をやさしくなでる時間がある
  • 苦しそうなときの受診の目安を知っている

こんなときは、すぐに受診を

次のようなときは、タッチケアや家での工夫で様子をみず、医療機関を受診してください。

  • ゼーゼー、ヒューヒューという音がする、息が苦しそう
  • 肩で息をしている、横になれないほど咳きこむ
  • 唇や顔の色が悪い、ぐったりしている
  • 咳で眠れない日が続く、熱が下がらない
  • 喘息と診断されていて、いつものお薬で落ち着かない

夜間や休日に迷うときは、子ども医療電話相談(#8000)に相談することもできます。

よくある質問

タッチケアで、咳は止まりますか?

タッチケアは、咳を止めたり、病気を治したりするものではありません。触れられることで体の力が抜けて、気持ちが落ち着き、眠りに入りやすくなる——そんな、親子のほっとする時間です。咳が続くときは、医療機関で相談してくださいね。

喘息のある子にも、タッチケアをしていいですか?

主治医の指示を大切にしたうえで、子どもが気持ちよさそうにしている範囲なら、やさしくなでるふれあいは取り入れられます。発作が出ているときや苦しそうなときは、タッチケアより受診を優先してください。

赤ちゃんの鼻づまりで眠れないときは?

赤ちゃんの鼻づまりと眠りのことは、赤ちゃんの鼻づまりで寝れない夜の記事にまとめています。

今日からできるワンアクション

今日は、ひとつだけ。

今夜、寝る前に、子どもの背中を、呼吸に合わせてゆっくりなでてみませんか。 「今日もおつかれさま」と声をかけながら。

完璧じゃなくて大丈夫。ちりつもで、一緒にやっていきましょうね。

合わせて読みたい

参考にした資料

  • 厚生労働省「子ども医療電話相談事業(#8000)について」

LifeCrescendo が目指しているのは、困りごとが消えることだけではありません。栄養で体と心の土台を整え、その先で、子どもとご家族が「楽しく生き続ける」ところまで、一緒に歩むこと。いまの困りごとから、1つ、2つずつで大丈夫です。(私たちが大切にしていること)

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この記事をお届けした人

栄養カウンセラー ちあき

ちあき
心と体の栄養カウンセラー | ライフクレッシェンド株式会社 代表
── ライフコーディネーターとして、ご家族の食卓と、毎日の選択の隣にいます

特別支援学校の教員でした。教えていたのは、音楽です。言葉にならない声を、聞き取る仕事でした。その聞き取り方を、いちばん近いところで試されたのが、わが子の子育てです。わが子の発達に悩み、「私の愛し方が足りないのだろうか」と自分を責めた日々もありました。転機は、体の土台を整える「栄養」でした。

メロディーは、その人のもの。私が変えるのは、リズムのほう。

小児外科専門医のクリニックで、子どもと家族の栄養カウンセリングを重ねてきました。いまも毎日、現場にいます。2019年の秋からは、地域の親子ひろばなどで、ベビーマッサージ・タッチケアの教室も開いています。

弘前大学 教育学部 障害児教育課程卒。特別支援学校教諭一種免許(知的障害・肢体不自由・病弱)、中学校・高校 音楽教諭一種免許。オーソモレキュラー・ニュートリション・エキスパート(ONE)認定。『7つの習慣®』実践会認定ファシリテーター。3児の母。

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ちあき|こどもの栄養カウンセラー×3児の母🌱 @LifeCrescendoC