子どものジュース、飲みすぎていない?果汁100%でも気をつけたいことと、何歳から・どのくらいの目安、上手な減らし方

栄養カウンセラー ちあきこの記事を書いた人
栄養カウンセラー ちあき
小児外科専門医 小森広嗣 監修

「のどがかわいた!」と言われるたびに、冷蔵庫からジュース。果汁100%だから体にいいはず、と思っていたけれど、気づけば1日に何杯も——。ジュースばかり飲んで、ごはんを残すことが増えていませんか。

先にお伝えすると、果汁100%のジュースでも、糖分はたっぷり入っています。飲みすぎると、ごはんが入らなくなったり、むし歯になりやすくなったり、気分の波が大きくなったりすることがあるんです。だから、ふだんの飲みものは水か麦茶にして、ジュースは「ときどきのお楽しみ」にするのがおすすめです。

この記事でわかること

  • ジュースを飲みすぎると、気をつけたいこと
  • ジュースは何歳から?どのくらいならいい?
  • 無理なく減らしていく、家の工夫

ジュースを飲みすぎると、気をつけたいこと

気をつけたいこと起きやすいこと
ごはんが入らなくなる甘い飲みものでお腹がふくれて、食事の量が減る
気分の波が大きくなるエネルギーが急に上がって急に下がり、イライラや眠気につながることがある
むし歯になりやすいだらだら飲むと、口の中が甘い時間が長くなる
甘い味に慣れる水や麦茶、薄味のごはんを物足りなく感じやすくなる

「果汁100%」は、果物の栄養が入っている一方で、果物を食べるときのような食物繊維は少なく、糖分がすばやく体に入ります。果物は、飲むよりそのまま食べるほうがおすすめなんです。

果汁100%でも、糖分はたっぷり。果物は、飲むより食べる。

ジュースは何歳から?どのくらいならいい?

赤ちゃんには、ジュースはいらない

離乳食のころの赤ちゃんに、果汁を飲ませる必要はありません。乳児期に果汁を与える栄養学的な意義は認められていない、とされています(厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」)。水分は、母乳やミルク、白湯や麦茶で十分です。

幼児・小学生は、「ときどき」「コップ1杯」

1歳を過ぎてからも、ジュースは毎日の飲みものではなく、ときどきのお楽しみとして考えるのがおすすめです。飲むときは、

  • 小さめのコップに1杯だけ
  • 食事のときか、おやつの時間に決めて飲む
  • だらだら飲み続けない(ペットボトルやパックを持ち歩いて少しずつ、はむし歯の原因に)

と決めておくと、量が自然と落ち着きます。

赤ちゃんにはいらない。幼児・小学生は、ときどき小さなコップに1杯。

無理なく減らしていく、家の工夫

ふだんの飲みものは、水か麦茶

のどがかわいたときの飲みものを、水か麦茶に決めておきます。冷蔵庫に冷えた麦茶を常備しておくと、自然と手が伸びるようになります。

いきなりゼロにしない

毎日飲んでいる子に「今日から禁止」と言うと、かえって欲しくなってしまいます。毎日を2日に1回に、コップを小さめに、と少しずつ減らしていきましょう。

家に買い置きしない

目に入るところにあると、どうしても飲みたくなります。ジュースは「お出かけのときのお楽しみ」にして、家にはあまり置かない、というのも続けやすい方法です。

甘いものがほしいときは、果物そのものを

みかん、りんご、バナナなど、果物をそのまま出すと、甘さも楽しめて、お腹も満たされます。

ジュースの代わりによいところ
水・麦茶いつでも飲める、ふだんの飲みもの
果物そのもの甘さを楽しめて、食物繊維もとれる
無調整の豆乳・牛乳(食事やおやつの時間に)たんぱく質がとれる
炭酸水にレモンを少し「シュワシュワ」が好きな子に

ふだんは水か麦茶。少しずつ減らして、甘いときは果物そのものを。

わが家の話:良かれと思ったジュースが

わが家にも、「良かれと思って」の時期がありました。「お腹すいたー!」と言われるたびに、「はいはい、これ食べてご機嫌でいてね」と、パンや甘いジュースを渡していたんです。

いま振り返ると、子どもが荒れ模様になるのは、決まって朝ごはんの30分〜1時間後。甘いものでぐんと上がったエネルギーが、急に下がり始める時間でした。わが家は、ジェットコースターだらけのテーマパーク「富士急ハイランド」になっていたんですよね。

それから、わが家のおやつを「甘いもの」から「あるもの」に変えました。気分の波とおやつの関係は、かんしゃくと、食事・体・心の記事にくわしく書いています。

ここまでできていれば、大丈夫です

  • のどがかわいたときの飲みものは、水か麦茶にしている
  • ジュースは、小さなコップで、時間を決めて飲んでいる
  • 家に、ジュースをあまり買い置きしていない
  • 甘いものがほしいときに、果物を出すことがある

こんなときは、医療機関へ

次のようなときは、医療機関で相談してください。

  • のどがとても渇いて、水分をたくさん飲む・おしっこの回数がとても多い日が続く
  • 甘い飲みもの以外を、ほとんど受けつけない
  • 食事が入らず、体重が増えない・減っている

よくある質問

野菜ジュースなら、毎日飲んでもいいですか?

野菜ジュースも、飲みやすくするために果汁が多く入っているものがあります。野菜の代わりにはなりにくいので、ジュースと同じく「ときどき」にして、野菜はできるだけ食事でとるのがおすすめです。

スポーツドリンクは、どうですか?

たくさん汗をかいたときや、体調をくずして水分がとりにくいときには役立ちます。ただ、糖分も入っているので、ふだんの飲みものにはせず、必要なときだけにしましょう。体調をくずしたときの水分のとり方は、子どもの体温と脱水の記事にまとめています。

「ジュースがないと飲まない」と言います。

最初は、ジュースを水で薄めて、少しずつ水の割合を増やしていく方法もあります。好きなコップやストローを使うなど、「飲む楽しさ」を別のところでつくるのもひとつの工夫です。

今日からできるワンアクション

今日は、ひとつだけ。

今夜、冷蔵庫に麦茶を1本、冷やしておきませんか。 明日の「のどがかわいた!」に、すぐ出せるように。

完璧じゃなくて大丈夫。ちりつもで、一緒にやっていきましょうね。

合わせて読みたい

参考にした資料

  • 厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」(2019年改定版)

LifeCrescendo が目指しているのは、困りごとが消えることだけではありません。栄養で体と心の土台を整え、その先で、子どもとご家族が「楽しく生き続ける」ところまで、一緒に歩むこと。いまの困りごとから、1つ、2つずつで大丈夫です。(私たちが大切にしていること)

栄養カウンセラーのちあきが、家庭で続ける心と体の栄養のヒントを、LifeCrescendo の公式LINEでお届けしています。

LifeCrescendo 公式LINEへ登録

※ ここでお渡しするのは、家庭での教育と実践のサポートです。診断や治療は、医療機関の役割です。

この記事をお届けした人

栄養カウンセラー ちあき

ちあき
心と体の栄養カウンセラー | ライフクレッシェンド株式会社 代表
── ライフコーディネーターとして、ご家族の食卓と、毎日の選択の隣にいます

特別支援学校の教員でした。教えていたのは、音楽です。言葉にならない声を、聞き取る仕事でした。その聞き取り方を、いちばん近いところで試されたのが、わが子の子育てです。わが子の発達に悩み、「私の愛し方が足りないのだろうか」と自分を責めた日々もありました。転機は、体の土台を整える「栄養」でした。

メロディーは、その人のもの。私が変えるのは、リズムのほう。

小児外科専門医のクリニックで、子どもと家族の栄養カウンセリングを重ねてきました。いまも毎日、現場にいます。2019年の秋からは、地域の親子ひろばなどで、ベビーマッサージ・タッチケアの教室も開いています。

弘前大学 教育学部 障害児教育課程卒。特別支援学校教諭一種免許(知的障害・肢体不自由・病弱)、中学校・高校 音楽教諭一種免許。オーソモレキュラー・ニュートリション・エキスパート(ONE)認定。『7つの習慣®』実践会認定ファシリテーター。3児の母。

▼ ちあきのくわしいプロフィール

▼ 日々の気づきは、Xで
ちあき|こどもの栄養カウンセラー×3児の母🌱 @LifeCrescendoC