首がすわる前の赤ちゃんに、どう触れる?0〜3か月のタッチケアと話しかけ

栄養カウンセラー ちあきこの記事を書いた人
栄養カウンセラー ちあき
小児外科専門医 小森広嗣 監修

生まれたばかりの赤ちゃんは、とても小さくて、やわらかい。「どう触れたらいいのか分からない」「もっと赤ちゃんとやりとりしたい」——首がすわる前は、そう感じることも多いですよね。

先にお伝えすると、首がすわる前の赤ちゃんには、目を合わせて話しかけ、手や背中をやさしくなでることから始めればいいんです。 特別な手順は、まだいりません。毎日のおむつ替えや授乳のときに、ほんの少し触れる時間を足すだけで、赤ちゃんとのやりとりはぐっと豊かになります。

始める前に、何を確かめる?

タッチケアは、赤ちゃんと親の両方がリラックスしているときに。

  • 機嫌がよいときに:お腹が空いているとき、眠くてぐずっているときは、無理をしない
  • 体調がすぐれない日や、予防接種の当日はお休み:いつもの元気が戻ってから
  • 持病がある赤ちゃんは、かかりつけの先生に相談してから
  • 親の手を温めて、爪は短く:指輪や時計ははずして

機嫌がよくて、元気な日に。

首がすわる前の赤ちゃんと、どうやりとりする?

赤ちゃんは、生後2〜3か月ごろから「クー」「アー」と声を出すようになります(クーイング)。まわりとのやりとりが、ここから始まっていくんです。

  • 目を合わせて話しかける:赤ちゃんの顔から20〜30cmくらいの距離で。「楽しいね」「今日はいいお天気だね」
  • 声をまねして返す:赤ちゃんが「アー」と言ったら、こちらも「アー」と返す。会話のキャッチボールの、いちばん最初の形です
  • にこにこ笑いかける:赤ちゃんは、お父さんお母さんの顔と表情を、とてもよく見ています

触れることと話しかけることは、セットです。声をかけながら触れると、赤ちゃんは「何が起きるのか」が分かって、安心しやすくなります。

目を合わせて、声をまねして返す。

手のタッチケアは、どうする?

赤ちゃんの手のひらはとても敏感で、触れられることをよく感じ取っています。

  • 手を包む:赤ちゃんの小さな手を、親の手のひらでふわっと包む
  • くるくる、ポン!:親指から順に、指を1本ずつやさしくくるくるとなでて、最後に「ポン!」と軽く離す
  • 手のひらをなでる:握っている手がゆるんだら、手のひらを親指でやさしくなでる
  • 声をそえて:「かわいいおててだね」「1本、2本…」

赤ちゃんがぎゅっと握り返してきたら、それも立派なお返事です。

くるくる、ポン!で、手のひらと仲よく。

背中のタッチケアは、どうする?

首がすわる前の赤ちゃんは、寝ている時間が長く、背中を動かす機会が少なめです。抱っこのときに、背中にもやさしく触れてあげましょう。

  • 縦抱きで、肩にもたれさせて:首と頭を片手でしっかり支える
  • 肩甲骨のあいだを、くるくる:もう片方の手のひらで、円を描くようにゆっくり
  • 背中をなで下ろす:肩からお尻に向かって、ゆっくり
  • 「気持ちいいね」と声をかけながら

起きていて機嫌がよいときは、大人がそばでずっと見ていられるなら、少しのあいだうつぶせにして背中をなでてもかまいません。ただし、うつぶせは起きているときだけ、目を離さないで。眠るときは、必ず仰向けに寝かせてくださいね。

力加減は、「赤ちゃんの肌が少し動くくらい」のやさしさで。押したり、もんだりはしません。

首を支えて、背中をゆっくり。

毎日のどの場面に、入れられる?

「タッチケアの時間」をつくらなくても、毎日のお世話の中に入れられます。

  • おむつ替えのとき:足を太ももから足首へ、やさしくなで下ろす
  • 授乳のとき:空いている片手で、赤ちゃんの手をくるくる
  • 寝かしつけの前:背中をゆっくりなで下ろす

この3つだけで、1日に何度も触れる時間が生まれます。

おむつ替え・授乳・寝かしつけに、ひと触れ。

ここまでできていれば、大丈夫です

  • いまの食卓に、たんぱく質・ビタミンとミネラルが、そこそこ入っている(炭水化物だけになっていない/授乳中のお母さんの食卓も)
  • 目を合わせて話しかける時間がある
  • 手か背中か、触れ方をひとつ知っている
  • うつぶせは起きているときだけ、眠るときは仰向け、と知っている
  • 赤ちゃんが嫌がったら、無理をしないでやめられる

こんなときは、医療機関で相談を

触れているときに、いつもと違う様子に気づいたら、ご家庭だけで抱えずに相談してください。熱がある、おっぱいやミルクを飲まない、ぐったりしている、顔色が悪い、強く泣いて泣き止まない、体を触ると痛がる、体の動きに左右で大きな違いがある。 こういうときは、医療機関で相談しましょうね。夜間や休日で迷ったときは、子どもの医療電話相談(#8000)も頼りになります。

今日からできるワンアクション

今日は、ひとつだけ。

次のおむつ替えのとき、赤ちゃんの目を見て「気持ちいいね」と言いながら、足をゆっくりなで下ろしてみませんか。

「何をしてあげればいいのかな」と迷ったら、手を握る、背中をなでる。それだけで十分です。赤ちゃんとのふれあいの時間を、楽しんでくださいね。

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この記事をお届けした人

栄養カウンセラー ちあき

ちあき(小森 千明)
元・特別支援学校教諭 | 栄養カウンセラー
── ライフコーディネーターとして、ご家族の食卓と、毎日の選択の隣にいます

特別支援学校の教員でした。教えていたのは、音楽です。言葉にならない声を、聞き取る仕事でした。その聞き取り方を、いちばん近いところで試されたのが、わが子の子育てです。

メロディーは、その人のもの。私が変えるのは、リズムのほう。

小児外科専門医のクリニックで、栄養カウンセリングを重ねてきました。いまも毎日、現場にいます。

弘前大学 教育学部 障害児教育課程卒。特別支援学校教諭一種免許(知的障害・肢体不自由・病弱)、中学校・高校 音楽教諭一種免許。オーソモレキュラー・ニュートリション・エキスパート(ONE)認定。『7つの習慣®』実践会認定ファシリテーター。3児の母。

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ちあき|こどもの栄養カウンセラー×3児の母🌱 @LifeCrescendoC