この記事を書いた人
栄養カウンセラー ちあき
小児外科専門医 小森広嗣 監修
「赤ちゃんの歯みがきって、いつから始めればいいの?」「歯ブラシを入れたら、泣いて嫌がって…」。初めての歯みがきは、わからないことだらけですよね。
先にお伝えすると、歯みがきは、歯が生えはじめたら少しずつで大丈夫です。そして、その前の時期にできるのが、「お口に触れられること」に慣れておくこと。口まわりのタッチケアで「触られるって気持ちいいな」を育てておくと、歯みがきが親子のふれあいの時間になっていくんです。
この記事でわかること
- 赤ちゃんの歯みがきを始める時期の目安
- 歯が生える前からできる、口まわりのタッチケア4つ
- 嫌がらないための磨き方と、歯科で相談したいサイン
赤ちゃんの歯みがきは、いつから?
| 時期(目安) | すること |
| 生後2か月ごろ〜 | 口まわりのタッチケアで、お口に触れられることに慣れる |
| 歯が生えはじめたら(生後6〜9か月ごろが多い) | ガーゼや赤ちゃん用の歯ブラシで、そっとふく・なでるところから |
| 上下の前歯がそろってきたら | 歯ブラシで、ひざの上の「寝かせ磨き」を習慣に |
乳歯が生える時期は、個人差がとても大きいんです。「うちの子まだかな」と心配せず、ゆったり見守ってくださいね。歯みがき剤を使うかどうか、どのくらいの量かは、健診や歯科で相談しましょう。
歯みがきは、生えはじめたら少しずつ。その前は、触れることに慣れる時期。
なぜ、歯が生える前から準備するの?
赤ちゃんのお口のまわりは、とても敏感です。いきなり歯ブラシを口の中に入れると、「イヤ!なにこれ!」と驚いてしまいます。
だから、歯が生える前の時期に、ふだんのふれあいの中で口まわりに触れておく。「ママの手って、あったかいな」「お口に触られるの、へっちゃらだよ」という気持ちが育っていると、歯ブラシにも慣れやすくなるんです。
歯が生える前からできる、口まわりのタッチケア
| いつから(目安) | タッチ | やり方 |
| 生後2か月ごろ〜 | むにゅ〜タッチ | 手のひら全体で、ほっぺを「むにゅ〜っ」とやさしく包む。タッチケアの基本です |
| 生後3〜4か月ごろ〜 | 口角・ほっぺで遊ぶ | 口角やほっぺを、指先でトントン、軽くなでる。「お口ぐる〜ん♪」「ほっぺ、ぷにっ♪」と声をかけながら |
| 慣れてきたら | ピースでやさしく | 指をピースにして横向きに。上唇と鼻のあいだ、下唇の下を、そっとはさむように左右にやさしく。ちょっと「ギャルピース」みたいですね(笑) |
| 慣れてきたら | あごのラインを撫で上げる | 両手で、あご先から耳に向かって、やさしく撫で上げる |
どれも、ほんの数十秒で大丈夫。おむつ替えのあとや、お風呂上がりなど、赤ちゃんの機嫌のいいときに。赤ちゃんが顔をそむけたり、嫌がったりしたら、無理に続けず、そっとやめてあげてくださいね。赤ちゃんのペースがいちばんです。
顔や口を拭くのを嫌がる赤ちゃんには、拭くのを嫌がるときの拭き方の記事も参考にしてください。
ほっぺ、口角、ピース、あごのライン。嫌がったら、そっとやめる。
歯が生えたら、「ひざの上」で親子の時間に
歯みがきは、つい「しつけ」や「やらなきゃ」に気持ちが向きがちです。でも、私はぜひ、親子のふれあいの時間として考えてほしいなと思っています。
大人があぐらをかいて、ひざの上に赤ちゃんをゴロンと寝かせ、やさしく「シュッシュッシュッ」と磨いてあげる。大人のぬくもりに包まれて、赤ちゃんも安心できる姿勢です。
- 最初は、ガーゼでそっとふく・歯ブラシを口に入れてみるだけでも十分
- 歌いながら、短い時間で
- 「上手だね」「ピカピカになったね」と、終わったら笑顔で
そして実は、小学生になっても、お膝で仕上げ磨き、意外と喜ぶんです(笑)。うちの次男坊も、ほんとは嬉しそうにしていたりします。1歳・2歳で泣いて嫌がるときの工夫は、1歳・2歳が歯磨きを嫌がるときの記事にまとめています。
ひざの上で「シュッシュッシュッ」。歯みがきは、ふれあいの時間。
ここまでできていれば、大丈夫です
- ふだんのふれあいの中で、ほっぺや口まわりに触れている
- 嫌がったら、無理に続けずにやめられている
- 歯が生えはじめたら、ガーゼや歯ブラシで少しずつ始めている
- 歯みがきの時間を、笑顔で終えられる日がある
こんなときは、歯科や健診で相談を
- 1歳を過ぎても、歯が1本も生えてこない
- 歯の色が白く濁っている、茶色くなっている
- 歯ぐきが腫れている、出血しやすい
- 口の中を極端に嫌がって、まったく触らせてくれない
乳幼児健診や、かかりつけの歯科で相談してくださいね。
よくある質問
歯が生える前に、ガーゼで口の中をふいたほうがいいですか?
歯が生える前は、口の中をふく必要はとくにありません。まずは、口まわりのタッチケアで、触れられることに慣れていきましょう。歯が生えはじめたら、ガーゼや歯ブラシで少しずつ始めてください。
歯ブラシを噛んで、磨かせてくれません。
赤ちゃんは、歯ブラシを噛んで感触を確かめることがあります。持たせて遊ばせる時間と、大人が磨く時間を分けてみてください。のどを突かないよう、持たせるときは必ずそばで見守りましょう。
歯みがき剤は、いつから使えばいいですか?
使うかどうか、どのくらいの量にするかは、年齢や歯の生え方によって変わります。乳幼児健診や歯科で相談してくださいね。
今日からできるワンアクション
今日は、ひとつだけ。
今日のおむつ替えのあとに、赤ちゃんのほっぺを手のひらで「むにゅ〜っ」と包んでみませんか。 声をかけながら、表情の変化を楽しんでみてください。
完璧じゃなくて大丈夫。ちりつもで、一緒にやっていきましょうね。
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🎧 この回のお話は、ポッドキャスト『愛でいっぱいまるまるタッチ』でもお聴きいただけます。Apple Podcasts・Spotify
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※ ここでお渡しするのは、家庭での教育と実践のサポートです。診断や治療は、医療機関の役割です。
この記事をお届けした人

ちあき
心と体の栄養カウンセラー | ライフクレッシェンド株式会社 代表
── ライフコーディネーターとして、ご家族の食卓と、毎日の選択の隣にいます
特別支援学校の教員でした。教えていたのは、音楽です。言葉にならない声を、聞き取る仕事でした。その聞き取り方を、いちばん近いところで試されたのが、わが子の子育てです。わが子の発達に悩み、「私の愛し方が足りないのだろうか」と自分を責めた日々もありました。転機は、体の土台を整える「栄養」でした。
メロディーは、その人のもの。私が変えるのは、リズムのほう。
小児外科専門医のクリニックで、子どもと家族の栄養カウンセリングを重ねてきました。いまも毎日、現場にいます。2019年の秋からは、地域の親子ひろばなどで、ベビーマッサージ・タッチケアの教室も開いています。
弘前大学 教育学部 障害児教育課程卒。特別支援学校教諭一種免許(知的障害・肢体不自由・病弱)、中学校・高校 音楽教諭一種免許。オーソモレキュラー・ニュートリション・エキスパート(ONE)認定。『7つの習慣®』実践会認定ファシリテーター。3児の母。
▼ 日々の気づきは、Xで
ちあき|こどもの栄養カウンセラー×3児の母🌱 @LifeCrescendoC
