赤ちゃんの月齢別ふれあい遊びとタッチケア。新生児から1歳まで、育ちに合わせた触れ方

栄養カウンセラー ちあきこの記事を書いた人
栄養カウンセラー ちあき
小児外科専門医 小森広嗣 監修

昨日まで寝ているだけだったのに、気づけば体をひねって、ころん。お座りしたと思ったら、もうハイハイで台所まで。赤ちゃんの1年は、毎月びっくりするくらい変わっていきますよね。そのたびに「いまの時期は、どう遊んであげたらいいんだろう」と迷うこと、ありませんか。

先にお伝えすると、赤ちゃんとのふれあいは、その月齢で「できるようになったこと」に、そっと手を添えるくらいがちょうどいいんです。 ベビーマッサージは、2か月ごろから「触れる」くらいで始められます。新生児から1歳まで、教室でたくさんの赤ちゃんと触れ合ってきた中で大切にしている触れ方を、月齢ごとにまとめました。

この記事でわかること

  • 新生児から1歳まで、月齢ごとの育ちとふれあい方(早見表つき)
  • ベビーマッサージはいつから、どう始めるか
  • ハイハイ・つかまり立ちの頃の遊び方と、気をつけたいこと

月齢ごとの育ちとふれあい方は?(早見表)

育ちのスピードは、一人ひとり本当に違います。下の月齢は「このあたりで見られることが多い」というくらいの目安にしてくださいね。

月齢のめやす育ちのようすふれあい・タッチケア
新生児〜1か月おっぱいを飲んで、寝て、おしっことうんち抱っこがいちばんのタッチケア。家族にも抱っこしてもらう
2〜4か月目で追う、手を握る、首がすわってくる(3〜4か月健診で確認)手のひらに触れて握ってもらう。体の先から中心へ、そっとなでる
5〜7か月寝返り、お座り足を持って体をねじる遊び。ひざの上でお船こぎ
7〜9か月ハイハイ、人見知り、なんでも口へ背中をなでおろす。好きなおもちゃを少し先に
8か月〜1歳つかまり立ち、伝い歩き、まね・拍手立ち上がりにおしりをそっと支える。音楽に合わせて一緒にゆらゆら

できるようになったことに、そっと手を添える。

ベビーマッサージは、いつから?

ベビーマッサージは、2か月ごろから始められます。ただ、最初から「マッサージ」と構えなくて大丈夫。はじめは「触れる」くらいの感覚で、赤ちゃんの体ってこんなにやわらかいんだ、と感じながら触れてみてください。

まだ首がすわっていない頃、どこを触っていいか不安になりますよね。いちばん安心して触れられるのは、手なんです。目を合わせながら、赤ちゃんの手のひらにそっと指を当てると、ぎゅっと握り返してくれます。それだけで、立派なふれあいです。

慣れてきたら、腕や足を、体の先(手先・足先)から中心に向かって、手のひらでなでてあげましょう。赤ちゃんはまだ、自分の体がどこまでなのかを知らない時期。触れてもらうことで、「ここが自分の手」「ここが足」と、少しずつ体を知っていくんです。

首がすわる前の触れ方は、首がすわる前の赤ちゃんに、どう触れる?0〜3か月のタッチケアと話しかけで詳しくまとめています。

最初は、手のひらに触れるところから。

新生児〜4か月:抱っこと、声と、手のひら

新生児期は、抱っこがいちばん

生まれてから1か月健診のころまでは、とにかくお母さんの体が大変な時期。この頃は、抱っこがいちばんのタッチケアです。おじいちゃん・おばあちゃん、まわりの家族にも、どんどん抱っこしてもらいましょう。「かわいいね」と抱っこする人も、抱っこされる赤ちゃんも、ほっとした気持ちになれますよ。

見たこと、感じたことを、そのまま言葉に

触れるときは、顔を見ながら、少し高めの声で話しかけてみてください。「何を話せばいいの?」と迷ったら、「おてて小っちゃいね」「お肌すべすべだね」と、見たこと・感じたことをそのまま言葉にすれば大丈夫です。

2〜3か月ごろになると、「クー」「アー」というおしゃべり(クーイング)が出てきます。「そうなの、クーなのね」と、まねして返してあげると、それがもう、赤ちゃんとの会話なんです。

触れて、目を合わせて、まねして返す。

5〜7か月:寝返り・お座りを、遊びで応援

寝返りは、足を持ってくるん

首がすわると、体をひねり出して、だんだん寝返りの準備が始まります。寝返りしたそうなのに、なかなかできないときは、あおむけの赤ちゃんの両足をそっと持って、体をねじる遊びをしてみてください。「くるーん」と声をかけながら、頭をぶつけないように気をつけて。

東洋医学では、落ち着かせたいときは上から下へ、やる気を出したいときは下から上へなでるといい、と考えます。寝返りをあきらめそうなときは、腰から肩に向かって、背中をなで上げてみてくださいね。

お座りは、ひざの上でお船こぎ

お座りができるようになると、目線が高くなって、世界がぐんと広がります。お母さんのひざの上に赤ちゃんを座らせて、背中とお腹をくっつけたまま、一緒にゆらゆら。お船こぎの遊びは、ぬくもりも感じられて、赤ちゃんの大好きな時間です。

寝返り・お座りの時期のふれあいは、寝返り・お座りの時期、どう遊ぶ?生後4〜8か月のタッチケアとふれあい遊びに詳しく書いています。

ごつん、としたときは

動けるようになると、ごつんと頭をぶつけることも増えますよね。お座りの頃は、床にやわらかい敷物を敷いておくと安心です。

ぶつけたときは、お母さんが「大丈夫!?」と大きな声を出すと、赤ちゃんはその声にびっくりして泣いてしまうこともあります。落ち着いて「痛かったね」と頭をなでて、なでながら腫れていないかを確かめる。そのあとの様子を、よく見ていてあげてくださいね。

慌てず、なでて、よく見る。

7〜9か月:ハイハイと、人見知りの頃

ハイハイは、好きなおもちゃを少し先に

腰がしっかりしてくると、いよいよハイハイ。ハイハイを飛ばして、つかまり立ちに進む子もいて、ここから育ちの個性がぐんと出てきます。

ハイハイの準備としては、うつぶせのときに、好きなおもちゃを少し先に置いてみるのがおすすめ。「あそこに行きたい」という気持ちが、体を動かす力になるんです。うつぶせの赤ちゃんの背中を、首からおしりに向かってなでおろすのも、背中の力を育てるふれあいになります。

ただ、練習は無理にしなくて大丈夫。成長のスピードには、一人ひとり個性がありますから。

人見知りは、顔でお母さんを覚えた証

この頃は、人見知りが始まる時期でもあります。赤ちゃんは、顔や目を見て「お母さん」と「それ以外」を見分けているんです。お父さんが悲しい思いをする時期かもしれません(笑)。

私も、人見知りの時期の赤ちゃんを抱っこするときは、顔を見せないように、赤ちゃんの背中を自分の胸につけて、後ろ向きに抱っこします。正面から抱くと泣いてしまう子も、それだけで落ち着いてくれることが多いんですよ。

なんでも口に入れる頃は

手で物をつかめるようになって、なんでも口に入れる時期。大切な育ちの過程なのですが、見ている大人はヒヤヒヤですよね。とくに危ないのはボタン電池です。使っていない電池は手の届かない場所にしまい、電池を使うおもちゃやリモコンのふたが開かないかも確かめておきましょう。飲み込んだかもしれないときは、吐かせずに、すぐ受診してください(消費者庁)。

体を動かしたい気持ちを、少し先のおもちゃで。

8か月〜1歳:つかまり立ち・伝い歩きの頃

立ち上がりに、おしりをそっと支える

上のきょうだいがいる子は、「追いつきたい」という気持ちに引っぱられて、早くつかまり立ちを始めることもあります。立ち上がろうとして、腰がストンと抜けてしまうときは、「よいしょ」に合わせて、おしりをそっと持ち上げてあげましょう。

しゃがむ練習は、低い踏み台で

立てるようになったら、次は「しゃがむ」。しゃがむのも、バランスを取る大切な動きなんです。足もとより高く、テーブルより低いくらいの踏み台に、好きなおもちゃを置いてみてください。取ろうとして、しゃがんだり立ったりをくり返すうちに、体の軸が育っていきます。

音楽に合わせて、ゆらゆら

つかまり立ちのまま、音楽に合わせて体をゆらしていたら、もう重心がとれてきている証拠。拍手やまねっこ、バイバイ。こんなに小さな体で、ちゃんと人と気持ちを通わせようとしているんですよね。一緒にゆれて、一緒に手をたたいて、たっぷり楽しんでください。

伝い歩きの最初の一歩は、待ってあげること。大好きなおもちゃを少し先に置いて、「よいしょ」と足が出るのを、そばで見守りましょう。

おしりを支えて、待って、一緒にゆれる。

ここまでできていれば、大丈夫です

  • その月齢で「できるようになったこと」を、ひとつ言える
  • 手のひら・背中・おしりなど、その時期に合った触れ方をひとつ知っている
  • 触れるときに、目を合わせて、話しかけている
  • ボタン電池や小さな物は、手の届かないところにしまっている
  • 育ちのスピードは一人ひとり違う、と思えている

こんなときは、相談を

  • できていたことが、できなくなってきた(お座り・ハイハイ・伝い歩きをしなくなった など)
  • 1歳半ごろになっても、ひとりで歩かない
  • 3〜4か月健診のころに、首がすわっていないと言われた
  • 体の片側だけを使う、左右の動きの差が大きいと感じる

こういうときは、乳幼児健診や、かかりつけの医療機関で相談してくださいね。反対に、ハイハイを楽しんでいる、歩けなくても歩こうとしている——そんなときは、その子のペースで育っているところ。ゆっくり見守ってあげて大丈夫です。

よくある質問

ベビーマッサージは何か月から?いつまで?

2か月ごろから、「触れる」くらいで始められます。いつまで、という決まりはありません。赤ちゃんの頃は手のひらで全身を、動けるようになったら遊びの中で、大きくなったら背中や肩に。年齢に合わせて形を変えて、続けていけます。

寝返りやハイハイの練習は、したほうがいい?

無理にしなくて大丈夫です。遊びの中で、足を持って体をねじる、好きなおもちゃを少し先に置く、くらいで十分。ハイハイを飛ばして立つ子もいます。できないことより、いま楽しんでいることを見てあげてくださいね。

人見知りで、パパに抱っこされると泣いてしまいます

顔でお母さんを見分けられるようになった、育ちの証なんです。パパが後ろ向きに抱っこしてみる、お母さんがそばで声をかける、など、少しずつ慣れていけば大丈夫ですよ。

おうちにばかりいて、刺激が足りないか心配です

親子ひろばなど、同じ月齢の子や少し上のお友だちがいる場所に出かけてみるのもおすすめです。赤ちゃんにとって刺激になるだけでなく、お母さんの気晴らしにもなります。ひとりで悩みすぎないでくださいね。

今日からできるワンアクション

今日は、ひとつだけ。

今日、赤ちゃんが「できるようになったこと」をひとつ見つけて、そこにそっと手を添えて、「できたね」と声をかけてみませんか。

握る手、ひねる体、つかまる足。毎月の小さな「できた」に、手のぬくもりと声を添えていく。それが、この1年のいちばんのふれあいだと、私は思っています。成長には個性がいっぱい。焦らず、慌てず、楽しく向き合っていきましょうね。

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参考にした資料

この記事をお届けした人

栄養カウンセラー ちあき

ちあき(小森 千明)
元・特別支援学校教諭 | 栄養カウンセラー
── ライフコーディネーターとして、ご家族の食卓と、毎日の選択の隣にいます

特別支援学校の教員でした。教えていたのは、音楽です。言葉にならない声を、聞き取る仕事でした。その聞き取り方を、いちばん近いところで試されたのが、わが子の子育てです。

メロディーは、その人のもの。私が変えるのは、リズムのほう。

小児外科専門医のクリニックで、栄養カウンセリングを重ねてきました。いまも毎日、現場にいます。

弘前大学 教育学部 障害児教育課程卒。特別支援学校教諭一種免許(知的障害・肢体不自由・病弱)、中学校・高校 音楽教諭一種免許。オーソモレキュラー・ニュートリション・エキスパート(ONE)認定。『7つの習慣®』実践会認定ファシリテーター。3児の母。

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ちあき|こどもの栄養カウンセラー×3児の母🌱 @LifeCrescendoC