この記事を書いた人
栄養カウンセラー ちあき
小児外科専門医 小森広嗣 監修
トイレトレーニングを始めたのに、なかなか進まない。同じ年の子はもう外れているのに——。つい焦って、失敗するたびにため息をついてしまうこと、ありますよね。
先にお伝えすると、おむつが外れる時期は、一人ひとり本当に違うんです。 体の準備と、心の準備。その両方がそろったときに、子どもは自分のペースで進んでいきます。私は、そのことを知らずに焦って、うちの子を追い込んでしまった失敗があります。
この記事でわかること
- おむつが外れる時期に、大きな個人差がある理由
- 体と心の「準備ができたサイン」
- 失敗したときに、親子とも楽になる声かけ
おむつが外れる時期は、一人ひとり違う
おむつが外れる時期は、早い子は1歳台、ゆっくりな子は4〜5歳ごろと、とても幅があります。多くの子は2〜3歳ごろに少しずつ進んでいきますが、それもあくまで目安です。
でも、親の立場になると、どうしてもまわりの子が気になりますよね。「あの子はもう外れたのに」「うちだけ取り残されているかも」と焦って、「もっと早く外れてもらわないと」と、親のほうががんばりすぎてしまう。私も、まさにそうでした。
外れる時期は、比べるものではなく、その子の育ちのペース。
まず「体の準備」、それから「心の準備」
トイレトレーニングには、2つの準備があります。
体の準備:おしっこをためておく膀胱の働きが育っていること。体の準備がまだのときは、誰が何をしても、まだその時期ではないんです。
心の準備:トイレに行ってみたい、パンツをはいてみたい、という気持ちが育っていること。
こんな様子が見えてきたら、準備が整ってきたサインのことが多いです。
- おしっこの間隔が、2時間くらいあくようになった
- 一人で歩いて、トイレまで行ける
- 「出た」「出る」を、しぐさや言葉で伝えられる
- トイレや、大人のまねに興味を持っている
体がOKになってから、心のステップへ。
わが家の失敗——焦って、口うるさくしてしまった
うちの子のひとりは、いわゆる神経質なタイプ。そして私も、わりと神経質です(笑)。
その子のペースを受け止めずに、私のペースで、口うるさくトイレトレーニングを進めてしまいました。失敗を許すことができず、「だめでしょ!」と否定してばかり。そこから、親子で負のスパイラルに入ってしまったんです。
結果、おむつが完全に外れるまで、とても時間がかかりました。プレッシャーがストレスになって、トイレに行く回数が増えてしまったこともあります。今思えば、本当に悪いことをしたなと思います。
焦りは、子どもにとってプレッシャーになる。
失敗したときの声かけを、変えてみた
一番下の子のときは、その反省を生かして、ありのままを受け止めることにしました。成功したら、もちろん一緒に喜びます。でも、いちばん気をつけたのは、失敗したときの対応でした。
まず、私自身が失敗を気にしないこと。そして、失敗をそのまま受け止めること。
| 声かけの例 | |
| 以前の私 | 「失敗したら、だめでしょ! 何度言ったらわかるの? だから、さっき行こうって言ったじゃない」 |
| 変えた声かけ | 「パンツ、気持ち悪いね」(共感)「おしっこ、教えてくれるとうれしいな」(気持ちを伝える) |
すると、私もストレスなく過ごせて、うちの子も、気がつけば自然とおむつが外れていました。きょうだいでも、一人ひとり違うものですね。
失敗には、まず共感。それから、「教えてくれるとうれしいな」。
ここまでできていれば、大丈夫です
- まわりの子と比べず、その子のペースで見られた
- 体と心の準備ができたサインを、見るようにしている
- 失敗したとき、「気持ち悪いね」と共感できた
- 行き詰まったら、いったんお休みしてもいいと思えた
よくある質問
いったんやめてもいいですか?
大丈夫です。親子ともに疲れてしまったら、しばらくお休みしても構いません。季節や生活の変化(引っ越し、きょうだいの誕生、入園など)が落ち着いてから、もう一度始めるとスムーズに進むこともあります。
園で「そろそろ」と言われて焦っています
園の先生と、家での様子を共有してみてください。園ではできていることもあれば、その逆もあります。家と園で同じ声かけをそろえると、子どもも安心して進められます。
夜のおねしょが続いています
夜のおむつが外れるのは、昼よりもゆっくりなことが多いです。夜のおねしょについては、おねしょはいつまで様子をみていい?寝る前の水分・トイレ・冷えの工夫と、責めないタッチケアの記事もご覧ください。
こんなときは、医療機関に相談を
次のようなときは、かかりつけの医師に相談してみてください。
- 5歳を過ぎても、昼間のおもらしが毎日のように続く
- おしっこのときに痛がる、においや色がいつもと違う
- おしっこの回数が、急に極端に増えた
- うんちが硬い、出すときに痛がる、何日も出ない
- 一度外れていたのに、またおもらしが続くようになった
今日からできるワンアクション
今日は、ひとつだけ。
次に失敗したとき、「パンツ、気持ち悪いね」と、まず共感の言葉をかけてみませんか。 それだけで、子どもの表情が変わるはずです。
行き詰まったら、ぎゅっと抱きしめて、お互いの存在を確かめ合いましょう。完璧じゃなくて大丈夫。ちりつもで、一緒にやっていきましょうね。
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LifeCrescendo が目指しているのは、困りごとが消えることだけではありません。栄養で体と心の土台を整え、その先で、子どもとご家族が「楽しく生き続ける」ところまで、一緒に歩むこと。いまの困りごとから、1つ、2つずつで大丈夫です。(私たちが大切にしていること)
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※ ここでお渡しするのは、家庭での教育と実践のサポートです。診断や治療は、医療機関の役割です。
この記事をお届けした人

ちあき(小森 千明)
元・特別支援学校教諭 | 栄養カウンセラー
── ライフコーディネーターとして、ご家族の食卓と、毎日の選択の隣にいます
特別支援学校の教員でした。教えていたのは、音楽です。言葉にならない声を、聞き取る仕事でした。その聞き取り方を、いちばん近いところで試されたのが、わが子の子育てです。
メロディーは、その人のもの。私が変えるのは、リズムのほう。
小児外科専門医のクリニックで、栄養カウンセリングを重ねてきました。いまも毎日、現場にいます。
弘前大学 教育学部 障害児教育課程卒。特別支援学校教諭一種免許(知的障害・肢体不自由・病弱)、中学校・高校 音楽教諭一種免許。オーソモレキュラー・ニュートリション・エキスパート(ONE)認定。『7つの習慣®』実践会認定ファシリテーター。3児の母。
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ちあき|こどもの栄養カウンセラー×3児の母🌱 @LifeCrescendoC
