イヤイヤ期の対応、どうしたらいい?2歳の「イヤ!」に疲れたときの、触れて落ち着く関わり方

栄養カウンセラー ちあきこの記事を書いた人
栄養カウンセラー ちあき
小児外科専門医 小森広嗣 監修

「公園行く?」「イヤ!」「じゃあおうちで遊ぶ?」「イヤ!」——何を言っても「イヤ」。スーパーで寝転んで泣き叫ばれると、まわりの目も気になって、こちらまで泣きたくなりますよね。

先にお伝えすると、イヤイヤ期は、子どもの心が育っている途中の、大切な階段なんです。 だから、全部をまともに受け止めすぎなくて大丈夫。気持ちが高ぶったときに触れて落ち着く方法と、親が疲れたときの逃げ道を、3人を育ててきた私の体験もまじえてお伝えしますね。

この記事でわかること

  • イヤイヤ期はいつからいつまで、どうして起こるのか
  • 「イヤ!」に振り回されすぎない関わり方
  • 高ぶった気持ちを、触れて落ち着かせる方法と、親自身を落ち着かせる方法

イヤイヤ期は、どうして起こるの?

イヤイヤ期は、言葉が出てきて、「自分」という気持ちが芽生えはじめる2歳前後から始まることが多いです。「自分でやりたい」「自分で決めたい」——その気持ちは育ってきたのに、まだうまく言葉にできない。だから、とりあえず「イヤ!」になるんですね。

ここで大切なのは、子どもの「イヤ」は、大人が頭で考えて言う「嫌」とは、別の感覚だということ。脳と心が育っていく途中の、ひとつの表現なんです。

いつまで続くかは、一人ひとり違います。3歳ごろには落ち着いてくる子もいれば、4歳ごろまで続く子も。どの子も、少しずつ、自分の気持ちを言葉にできるようになっていきます。

「イヤ」は、心が育っている途中の言葉。

「イヤ!」に、どう付き合えばいい?

「イヤなんだね」で終わっていい

真面目で優しいお母さんほど、ひとつひとつ「なんとかしてあげなきゃ」と思ってしまいます。でも、全部に付き合っていたら、ごはんも、お風呂も、寝る時間も、まわらなくなってしまうんですよね。

だから、「イヤなんだね」と気持ちを受け止めたら、それで終わってもいいんです。受け止めることと、言いなりになることは、別のこと。

場面を切り替えてみる

まだ心が未熟な分、子どもは場面がさっと変わると、意外とすっと切り替わることもあります。「あ、鳥さんが飛んでる!」「どっちのくつ下にする?」。目先を変えてみるのも、ひとつの手です。

言葉にならない気持ちは、行動に出る

これは、もう少し大きくなってからのわが家の話です。次男は一時期、鉛筆の芯をわざと折ることが続いていました。理由がわからず困っていたら、お兄ちゃんが「それって、かまってほしいときとか、ストレスがたまってるときじゃない?」と言ったんです。それを聞いた次男も、「そうなんだ」と、自分の気持ちに気づけたようでした。

子どもは、言葉にできない気持ちを、行動で伝えようとしている。イヤイヤも同じです。その奥にある「本当の気持ち」を見つけようとする目が、子どもを支えるんですよね。

受け止めて、切り替えて、奥の気持ちを見る。

気持ちが高ぶったときは、触れて落ち着かせる

どうしてもダメなときは、ダメです(笑)。でも、興奮しはじめたな、というタイミングがわかったら、試してみてほしいタッチケアがあります。

東洋医学では、気持ちが高ぶっているとき、「気」が頭のほうに上っていると考えます。だから、上にあるものを、下へ下ろしてあげるのがポイントです。

  • 頭のてっぺんを、シャンプーのように指の腹でシャカシャカ、または頭をゆっくりなでる
  • 背中を、上から下へ、「まあまあ」と言うくらいのゆっくりした速さでなでおろす

言葉で「落ち着いて!」と言うより、手のひらのほうが、すっと届くことがあるんです。

高ぶった気持ちは、上から下へ、ゆっくり。

親が自分を落ち着かせるには?

子どもが泣き叫んでいるとき、お母さん・お父さんの心臓もドキドキしていますよね。イライラも、不安も、当然です。

そんなときは、自分の手のひらの真ん中を、もう片方の親指でぎゅーっと押してみてください。東洋医学で「労宮(ろうきゅう)」と呼ばれる、気持ちを落ち着かせるといわれる場所です。大人は、痛気持ちいいくらいの強さで、しばらく押したままで大丈夫。深呼吸もいっしょに。

子どもの前だけでなく、仕事でバタバタしているときにも使えますよ。

まず、自分の手のひらをぎゅっ。

疲れたときは、離れていい

正直に言うと、私もイヤイヤ期のまっただ中、「もうやってらんない!お母さんはお部屋にこもるから!」と言ってしまったことがあります。私だって、イヤ!(苦笑)

でも、それでいいと思うんです。イヤイヤ期は、親子で乗り越えていく試練のようなもの。向き合いすぎず、自分の時間も大事にしてください。子どもの安全を確かめたうえで、少しだけその場を離れる。深呼吸して、お茶を一杯。それから戻ればいいんです。

保育園や幼稚園の先生に「お子さん、大丈夫ですか?」と言われると、不安が一気にふくらむこともありますよね。スマホで調べると、情報がありすぎて、かえってわからなくなることも。でも、目の前のその子のことを、いちばんよく知っている専門家は、お母さん・お父さんです。「この子は、いまは少し離れたほうが落ち着く」「この子は、そばで背中をさすってほしいタイプ」——その直感を、大切にしてくださいね。

東洋医学の陰陽の図(白と黒の勾玉が組み合わさった図)をよく見ると、白の中に黒い点、黒の中に白い点があります。どちらか100%、ということはないんですよね。子育ても同じで、完璧はありません。いまの「大変」の中にも、ちゃんと光はあります。

スーパーで泣き叫ばれて、まわりの目が痛かったとき、通りがかりのおばあちゃんが「イヤだよねー」と笑ってくれて、本当に救われたことがあります。「イヤイヤ期バッジ」でもあれば、まわりにわかってもらえるのに、と思ったくらいです(笑)。

完璧はない。離れていい。あなたが、その子の専門家。

ここまでできていれば、大丈夫です

  • 「イヤなんだね」と、気持ちだけ受け止められる
  • 全部に付き合わず、生活の区切りを守っている
  • 高ぶったとき、頭をなでる・背中をなでおろすのを試したことがある
  • 自分の手のひらを押して、深呼吸できる
  • 限界のときは、安全を確かめて少し離れていいと知っている

こんなときは、相談を

  • 泣き方や暴れ方が激しく、自分や人をくり返し傷つけてしまう
  • 言葉の遅れや、目が合いにくいなど、ほかにも気になることがある
  • 3歳・4歳を過ぎても、毎日の暮らしが回らないほど続いている
  • お母さん・お父さん自身が、眠れない、気持ちが沈む日が続いている

乳幼児健診や、地域の子育て相談、保健センターで相談してみてくださいね。ひとりで抱え込まなくて大丈夫です。

よくある質問

イヤイヤ期はいつまで続く?

2歳前後に始まり、3歳ごろに落ち着いてくる子が多いですが、4歳ごろまで続く子もいます。言葉で気持ちを伝えられるようになるにつれて、少しずつ落ち着いていきます。

無視してもいい?

「無視」ではなく、「受け止めたら、それ以上は付き合いすぎない」がおすすめです。「イヤなんだね」と一度気持ちを言葉にしてから、安全を見守りつつ、落ち着くのを待ちましょう。

ごはんもイヤと言って食べません

イヤイヤ期は、食事でも「イヤ」が出やすい時期です。食事の進め方は、子どものかんしゃく、どうしたらいい?や偏食の記事も参考にしてみてくださいね。

今日からできるワンアクション

今日は、ひとつだけ。

次に「イヤ!」が始まったら、言い返す前に、まず自分の手のひらの真ん中をぎゅっと押して、ひと呼吸。それから、子どもの背中を上から下へ、ゆっくりなでおろしてみませんか。

イヤイヤ期は、いつか必ず終わります。いまは、その子が「自分」を育てている真っ最中。あなたの手のひらで、その階段を一緒にのぼっていきましょうね。

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この記事をお届けした人

栄養カウンセラー ちあき

ちあき(小森 千明)
元・特別支援学校教諭 | 栄養カウンセラー
── ライフコーディネーターとして、ご家族の食卓と、毎日の選択の隣にいます

特別支援学校の教員でした。教えていたのは、音楽です。言葉にならない声を、聞き取る仕事でした。その聞き取り方を、いちばん近いところで試されたのが、わが子の子育てです。

メロディーは、その人のもの。私が変えるのは、リズムのほう。

小児外科専門医のクリニックで、栄養カウンセリングを重ねてきました。いまも毎日、現場にいます。

弘前大学 教育学部 障害児教育課程卒。特別支援学校教諭一種免許(知的障害・肢体不自由・病弱)、中学校・高校 音楽教諭一種免許。オーソモレキュラー・ニュートリション・エキスパート(ONE)認定。『7つの習慣®』実践会認定ファシリテーター。3児の母。

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ちあき|こどもの栄養カウンセラー×3児の母🌱 @LifeCrescendoC