子どもの体力をつけるには?外遊びと山歩きで、体も心も育つ——エネルギーが有り余る子と、家族で楽しむコツ

栄養カウンセラー ちあきこの記事を書いた人
栄養カウンセラー ちあき
小児外科専門医 小森広嗣 監修

家の中でずっと走り回っている。夜になっても、なかなか寝ない。「このエネルギー、どこで発散させたらいいの?」と思うこと、ありますよね。

わが家の子どもたちも、体力とエネルギーが有り余るタイプ。休みの日は朝から外で遊び、暑くても寒くても外に行ってしまいます(笑)。そんな子どもたちと過ごすなかで、私が大切にしてきたのが、外遊びと、山を歩くことなんです。

この記事でわかること

  • 子どもの体を動かす時間の、毎日の目安
  • 外遊び・山歩きで育つもの(体・眠り・心)
  • 家族で楽しく続けるための、小さなコツ

子どもは、毎日どのくらい体を動かせばいい?

国の目安では、小学校に入る前の子どもは「毎日、合計60分以上、楽しく体を動かすこと」がすすめられています(文部科学省「幼児期運動指針」)。小学生から高校生くらいまでも、1日平均60分ほど、少し息がはずむくらいの運動が目安とされています(WHO の指針)。

60分といっても、続けてでなくて大丈夫です。朝の登園で歩く、公園で走る、夕方に縄跳びをする——合わせて60分になれば十分。「運動させなきゃ」ではなく、楽しく体を動かす時間が、毎日の中にあるかを見てあげてください。

目安は、毎日あわせて60分。楽しく、がいちばん。

わが家の原点は、「園舎のない幼稚園」

子どもたちが通っていたのは、園舎のない幼稚園でした。活動は基本、外。雨の日はカッパを着て活動します。月に1度は山登りがあって、2歳の子も登ります。年長さんになると、八ヶ岳の権現岳のような、大人でも大変な山に登ってしまうんです。

先生方の、子どもに教える技術と体力には、いつも惚れ惚れしていました。そして、外で思いきり体を動かした日の子どもたちは、ごはんをよく食べて、夜はぐっすり。体を動かすことが、毎日のリズムをつくっているんだなと感じていました。

外でたくさん動いた日は、よく食べて、よく眠る。

外遊び・山歩きで育つもの

でこぼこ道が、体と頭を使わせる

山道は、平らではありません。でこぼこ道、急な坂、木の根っこ。気をゆるめると転んでしまうので、子どもは自分の体と頭を使って、一歩ずつ足の置き場所を選びます。公園の平らな道とはちがう、全身の使い方が自然と身につきます。

日の光と、歩くリズム

日の光を浴びることや、一定のリズムで歩くことは、心を落ち着かせる「セロトニン」の働きを助けると言われています。昼間にしっかり外で過ごすと、夜の寝つきがよくなる——そんな実感をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

あいさつと、いたわり合い

山では、すれちがう人と「こんにちは」とあいさつを交わします。いつもと違う植物や景色に出会い、五感がたくさん動きます。登るときは、苦しい場面も必ずあります。そんなとき、子どもたちから「こうやって歩くといいよ!」「あと校庭5周分だから、がんばろう」と、相手をいたわる言葉が自然と出てくるんです。

外遊びは、体づくりだけじゃない。眠りも、人とのつながりも育つ。

久しぶりの高尾山で、感じたこと

小学校や保育園に通い始めてから、子どもたちが外で体を使う機会は、ぐっと減っていました。最近パワーが有り余っているなと感じて、久しぶりに家族で高尾山へ。

高尾駅から稲荷山コースを通って、山頂まで、ちょうど1時間! やっぱり、子どもたちのパワーはすごかったです。山頂で食べたお弁当は、達成感のなかで「おいしいね」。家族で同じ体験をすると、気持ちが通い合って、信頼も深まるんですよね。

ちなみに、夫は以前、山登りのあとに膝を痛めたことがあって、なかなか誘いづらい存在。下山のときに私が「お父さん、登れたかな?」と聞くと、子どもたちは3人そろって「んー、登れないよ!」と断言(笑)。よくわかっています。次は、家族全員で登りたいなと思っています。

大人も一緒に楽しめるものを、ひとつ。

家族で楽しく続けるコツ

  • 近場から始める:いきなり山でなくて大丈夫。いつもと違う公園、少し遠回りの散歩道から
  • ゴールに楽しみを置く:山頂のお弁当、帰りのおやつ、見たい景色
  • 「がんばれ」より「一緒に」:親も一緒に歩く、一緒に休む
  • 水分と、ひと休み:のどが渇く前に、こまめに水分を。疲れたら無理をしない
  • 雨の日も「外」をあきらめない:カッパと長靴があれば、水たまりも楽しい遊び場に

ここまでできていれば、大丈夫です

  • 毎日、あわせて60分くらい、体を動かす時間がある
  • 週末に、家族で外に出る予定がひとつある
  • 外で遊んだ日は、よく食べて、よく眠れている
  • 親も一緒に、楽しめている

よくある質問

山登りは、何歳からできますか?

子どもの体力や、山の難しさによってちがいます。わが家の子どもたちが通っていた園では2歳の子も登っていましたが、まずは整備されたハイキングコースや、短い距離から始めてみてください。抱っこやおんぶができる準備をしておくと、親も安心です。

習い事でスポーツをしていれば、外遊びはいらない?

習い事で体を動かす時間も、とても大切です。それに加えて、決まりのない外遊びには、自分で遊びを考える、友だちと工夫するといった良さもあります。どちらか一つではなく、無理のない範囲で両方あると理想的です。

暑い日、寒い日はどうする?

暑い日は、朝や夕方の涼しい時間を選び、こまめに水分をとってください。寒い日は、重ね着で調整しながら、少しでも外の空気に触れる時間をつくると、体が季節に慣れていきます。

今日からできるワンアクション

今日は、ひとつだけ。

今週末、家族で「いつもと違う公園」か「少し遠回りの散歩道」に出かけてみませんか。 ゴールに、ちょっとしたおやつを用意しておくだけで、楽しい冒険になります。

外で思いきり遊んだ日の、子どもの寝顔は格別です。完璧じゃなくて大丈夫。ちりつもで、一緒にやっていきましょうね。

合わせて読みたい

参考にした資料

  • 文部科学省「幼児期運動指針」(2012年)
  • 世界保健機関(WHO)「身体活動・座位行動ガイドライン」(2020年)

LifeCrescendo が目指しているのは、困りごとが消えることだけではありません。栄養で体と心の土台を整え、その先で、子どもとご家族が「楽しく生き続ける」ところまで、一緒に歩むこと。いまの困りごとから、1つ、2つずつで大丈夫です。(私たちが大切にしていること)

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この記事をお届けした人

栄養カウンセラー ちあき

ちあき(小森 千明)
元・特別支援学校教諭 | 栄養カウンセラー
── ライフコーディネーターとして、ご家族の食卓と、毎日の選択の隣にいます

特別支援学校の教員でした。教えていたのは、音楽です。言葉にならない声を、聞き取る仕事でした。その聞き取り方を、いちばん近いところで試されたのが、わが子の子育てです。

メロディーは、その人のもの。私が変えるのは、リズムのほう。

小児外科専門医のクリニックで、栄養カウンセリングを重ねてきました。いまも毎日、現場にいます。

弘前大学 教育学部 障害児教育課程卒。特別支援学校教諭一種免許(知的障害・肢体不自由・病弱)、中学校・高校 音楽教諭一種免許。オーソモレキュラー・ニュートリション・エキスパート(ONE)認定。『7つの習慣®』実践会認定ファシリテーター。3児の母。

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ちあき|こどもの栄養カウンセラー×3児の母🌱 @LifeCrescendoC