子どもの自己肯定感を高めるには?「できたから」ではなく「いてくれるだけで」を伝える、家でできる5つの関わり方

栄養カウンセラー ちあきこの記事を書いた人
栄養カウンセラー ちあき
小児外科専門医 小森広嗣 監修

「うちの子、すぐ『どうせ僕なんて』と言う」「自己肯定感が低い気がする」。子どもの自己肯定感、気になりますよね。

先にお伝えすると、自己肯定感は、「できるから自分はいい」ではなく、「ありのままの自分でいい」と思える気持ちです。だから、高めるのにいちばん効くのは、何かができたときだけほめることより、「あなたがいてくれるだけでうれしい」を、毎日の関わりで伝えること。今日は、家でできる5つの関わり方をお話しします。

この記事でわかること

  • 自己肯定感とは何か。「自信」との違い
  • 子どもの自己肯定感が下がりやすい理由
  • 家でできる、自己肯定感を育てる5つの関わり方

子どもの自己肯定感とは?「自信」との違い

自己肯定感という言葉を、私が初めて学んだのは、大学で特別支援教育を学んでいたころ、もう10年以上前のことです。そのころから、子どもと関わるうえで、とても大切な言葉だと感じてきました。

私は、自己肯定感を「自分を、自分自身で肯定的に受け止められること」と考えています。よく似た言葉に「自信」がありますが、少し違います。

自己肯定感自信
ひとことでありのままの自分でいい自分はできる
支えになるもの受け止めてもらった経験できた経験
揺らぎやすいとき否定され続けたとき失敗が続いたとき

自信は「できた」で育ちます。でも、できないことがあったとき、それでも「自分はここにいていい」と思えるのは、自己肯定感があるからです。自分を受け止められる人は、自分の弱さも、自分で受け止められます。

自己肯定感は「ありのままでいい」、自信は「できる」。

子どもの自己肯定感が、下がりやすいのはどんなとき?

いちばん下がりやすいのは、注意や否定が、何度も続くときです。

周りに合わせること、空気を読むことが大切にされる中で、子どもはたくさんのことを注意されます。注意する側は、良かれと思って、自分の常識から伝えていますよね。でも、本人が困っていないことで注意され続けると、子どもは「自分って、注意されてばかり」「自分は嫌な存在なんだ」と、少しずつ傷ついていきます。

傷ついたままでは、人を信頼することも、自分を大切にすることも、難しくなってしまいます。だからこそ、注意の数より、受け止める数を増やしてあげたいんです。

注意の数より、受け止める数を。

家でできる、自己肯定感を育てる5つの関わり方

自分を大切にする気持ちは、どこで覚えるのでしょうか。それは、自分に関わる周りの人たちから。始まりは、家族です。

関わり方ひとこと
1目を見て話す目が合うと、子どもは「自分という存在がある」と気づく
2手で伝える頭をなでる、ハグする。「大好きだよ」を言葉と手で
3気持ちを半分ずつ分かち合う嫌なら「嫌だったね」、うれしいなら「うれしいね」
4叱るときは、存在や人格を否定しない「あなたはだめ」ではなく、事実を一緒に確かめる
5大人の気持ちも、言葉にして伝える「お母さんは悲しかったよ」と伝えると、相互に理解が深まる

1. 目を見て話す

話しかけるとき、ほんの数秒でいいので、子どもの目を見てみてください。目が合うことは、子どもが「自分はここにいる」と感じる瞬間です。忙しい毎日の中で、このチャンスを、ひとつずつ拾っていきましょう。

2. 手で伝える

子どもは、言葉より先に、肌で愛情を感じます。頭をなでる、背中に手を当てる、ハグをする。「大好きだよ」「ここにいていいんだよ」「あなたは大切な存在だよ」を、言葉だけでなく、手で伝えてあげてください。

3. 気持ちを半分ずつ分かち合う

嫌なことがあった日は「嫌だったね」、うれしいことがあった日は「うれしいね」。気持ちをそのまま言葉にして返してもらえると、子どもは「この気持ちを持っていていいんだ」と安心します。気持ちを半分ずつ分かち合える場所が、心の安全基地になります。

4. 叱るときは、存在や人格を否定しない

叱らなければいけない場面は、もちろんあります。そのときは、「あなたはどうしてそうなの」と存在や人格を否定するのではなく、「何があったの?」と事実を一緒に確かめながら考えていきましょう。してしまったことと、その子自身は、分けて考えます。

5. 大人の気持ちも、言葉にして伝える

叱ったあとや、悲しかったとき。「お母さんは、こう感じたよ」と、大人の気持ちも伝えてみてください。大人自身の気持ちも落ち着きますし、子どもと大人の、お互いの理解が深まります。

目・手・言葉で、「あなたがいてくれるだけでうれしい」を。

叱られてばかりだった、子どものころの私

実は私自身、小学校のころは、いつも先生に叱られている子でした。元気が余って、友だちとぶつかったり、掃除中にほうきの棒を折ったり(笑)。

それでも、私は「私って、なんてアクティブなんだろう」と思っていたんです。いま振り返ると、そう思えたのは、家に帰れば、ありのままの私を受け止めてくれる家族がいたからなのだと思います。

竹は、節があるから、しなやかに伸びていきます。叱られたり、思い通りにならなかったりする経験も、受け止めてもらえる場所があれば、その子の節になっていくんですよね。

ここまでできていれば、大丈夫です

  • 自己肯定感は「ありのままでいい」という気持ちだとわかった
  • 今日、子どもの目を見て話す時間が少しあった
  • 頭をなでる、ハグするなど、手で「大好き」を伝えた
  • 叱るとき、存在ではなく、してしまったことに目を向けられた

よくある質問

自己肯定感は、いつまでに出来上がるのですか?

「この年齢までに」という決まりはありません。小さいころの関わりはもちろん大切ですが、自己肯定感は、思春期にも、大人になってからも、人との関わりの中で育ち直していくものです。いまからでも、遅すぎることはありません。

ほめれば、自己肯定感は高まりますか?

ほめることも大切です。ただ、「できたから、えらい」だけになると、「できないと認めてもらえない」と感じる子もいます。結果より、がんばった過程や、その子がいてくれること自体を言葉にしてみてください。

自己肯定感が低い子の特徴はありますか?

「どうせ」「無理」が口ぐせになる、失敗をとても怖がる、新しいことに挑戦しにくい、などが見られることがあります。ただ、性格や、その時期の状況によっても変わります。気になる様子が長く続くときは、学校や地域の子育ての相談窓口に話してみてくださいね。

今日からできるワンアクション

今日は、ひとつだけ。

今夜、おやすみの前に、子どもの目を見て「今日もいてくれて、ありがとう」と伝えてみませんか。 照れくさければ、頭をなでるだけでも大丈夫です。

お母さん、お父さん、家族が、子どもの心の安全基地になりますように。完璧じゃなくて大丈夫。ちりつもで、一緒にやっていきましょうね。

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LifeCrescendo が目指しているのは、困りごとが消えることだけではありません。栄養で体と心の土台を整え、その先で、子どもとご家族が「楽しく生き続ける」ところまで、一緒に歩むこと。いまの困りごとから、1つ、2つずつで大丈夫です。(私たちが大切にしていること)

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この記事をお届けした人

栄養カウンセラー ちあき

ちあき
心と体の栄養カウンセラー | ライフクレッシェンド株式会社 代表
── ライフコーディネーターとして、ご家族の食卓と、毎日の選択の隣にいます

特別支援学校の教員でした。教えていたのは、音楽です。言葉にならない声を、聞き取る仕事でした。その聞き取り方を、いちばん近いところで試されたのが、わが子の子育てです。わが子の発達に悩み、「私の愛し方が足りないのだろうか」と自分を責めた日々もありました。転機は、体の土台を整える「栄養」でした。

メロディーは、その人のもの。私が変えるのは、リズムのほう。

小児外科専門医のクリニックで、子どもと家族の栄養カウンセリングを重ねてきました。いまも毎日、現場にいます。2019年の秋からは、地域の親子ひろばなどで、ベビーマッサージ・タッチケアの教室も開いています。

弘前大学 教育学部 障害児教育課程卒。特別支援学校教諭一種免許(知的障害・肢体不自由・病弱)、中学校・高校 音楽教諭一種免許。オーソモレキュラー・ニュートリション・エキスパート(ONE)認定。『7つの習慣®』実践会認定ファシリテーター。3児の母。

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ちあき|こどもの栄養カウンセラー×3児の母🌱 @LifeCrescendoC