子どもの話、ちゃんと聞けていますか?アドバイスより先に「気持ち」を聞く3つのステップ【7つの習慣・第5の習慣】

栄養カウンセラー ちあきこの記事を書いた人
栄養カウンセラー ちあき
小児外科専門医 小森広嗣 監修

子どもが「ねえ、聞いて」と話しかけてきたとき。心配のあまりすぐにアドバイスしたり、忙しくて「そうなんだ」と聞き流したり——そんなこと、ありませんか。

先にお伝えすると、子どもが話しかけてきたときに、いちばん欲しいのは解決策ではなく、「わかってもらえた」という気持ちなんです。 『7つの習慣』の第5の習慣「まず理解に徹し、そして理解される」は、まさにこのこと。わが家の失敗から学んだ、聞き方の3つのステップをお伝えしますね。

この記事でわかること

  • 子どもの話を聞くとき、親がついやってしまう4つのこと
  • わが家の2つの失敗(私と、夫)
  • 子どもの気持ちを聞く3つのステップ

子どもの話を聞くとき、ついやってしまう4つのこと

やってしまうことたとえば
助言する「そんなの、こうすればいいじゃない」
評価する「あなたのそういうところが良くないんじゃない?」
探る「で、結局どうしたいの?」
決めつける「ああ、それはつまりこういうことでしょ?」

どれも、子どもを思っての言葉です。でも、話を最後まで聞く前に、親の経験という「めがね」を子どもにかけさせてしまっているんですよね。

良かれと思った言葉ほど、先に出てしまう。

わが家の失敗 ① ── 高校生の子に言われた一言

新しいクラスになじめず、この世の終わりかというほど落ち込んで帰ってきた、高校生のうちの子。心配でたまらなかった私は、次々とアドバイスをしました。「昼休み、前のクラスのお友だちのところに行ってみたら?」「そもそも、話しかけづらい雰囲気が出てるんじゃないの?」

返ってきたのは、悲しそうな顔と、この一言でした。

「お母さんは心配してくれてるって、全然思えないんだけど」

あの子が欲しかったのは、解決策ではありませんでした。「そっか、新しいクラスでひとりぼっちで、心細かったんだね」と、ただ気持ちを聞いてほしかったんです。

欲しかったのは、答えではなく「わかってもらえた」。

わが家の失敗 ② ── 夫が小学1年生の子に言われた一言

夫にも、同じような日がありました。夜のバタバタした時間、学校の帰り道で起きた出来事を、うちの子が興奮しながら話しかけてきたんです。夫は別のことをしながら、「うんうん」と聞き流していました。

すると、その子がイライラしながら、こう言ったそうです。

「お父さん、ぼくが今なんて言ったか、言ってみて?」「えっ、言えないの? 人の話はちゃんと聞かなきゃダメだなあ」

夫はドキッとしました。その言葉は、ふだん夫が子どもたちに言っていたことそのものだったからです。口ぶりも、イライラした雰囲気まで、そっくり。子どもは、親の言葉より、親の姿をそのまま見て学んでいるんですよね。

それから夫は、「まず自分が、子どもの話をちゃんと聞く姿を見せる」ことから始めました。『7つの習慣』でいう第1の習慣「主体的である」——相手のせいにする前に、自分からお手本になる、ということです。

「話を聞きなさい」より、親が聞いている姿を見せる。

子どもの気持ちを聞く、3つのステップ

ステップ1 アドバイスのスイッチを、いったんオフにする

話が始まったら、「どうすれば解決できるか」を考えるのを、いったんお休み。手を止めて、子どものほうを向いて、「そうなんだ」「うんうん」と受け止めることに集中します。心の中で「私は、ただ聞く役」と唱えるのもおすすめです。

ステップ2 気持ちを、言葉にして返す

言葉をそのままくり返すだけでなく、その奥の気持ちをくみ取って返します。「さびしかったんだね」「どうしていいかわからなくて、不安だったんだね」。こう言われると、子どもは「わかってもらえた」と心を開いてくれます。

ステップ3 沈黙を、待つ

会話がとぎれると、大人はつい何か言いたくなります。でもその「間」は、子どもが自分の心と向き合っている大切な時間。じっと待つことが、「あなたを信じているよ」という何よりのメッセージになります。

手を止める・気持ちを返す・待つ。

ここまでできていれば、大丈夫です

  • 子どもが話しかけてきたら、手を止めて顔を向けている
  • すぐに助言せず、まず「そうなんだ」と受け止めている
  • 「〜だったんだね」と、気持ちを言葉にして返している
  • 沈黙を、急いで埋めずに待てている
  • 「話を聞きなさい」より、親が聞く姿を見せている

よくある質問

聞くだけで、問題は解決するの?

すぐには解決しないかもしれません。でも、家庭菜園と同じで、「早く育て」と叫んでも野菜は育ちませんよね。土を整えれば、野菜は自分の力で育ちます。「わかってもらえた」という安心の土があって初めて、子どもは「じゃあ、どうしようかな」と自分で考え始めるんです。

忙しくて、ゆっくり聞く時間がありません

全部の話を、その場で聞けなくても大丈夫です。「いま手が離せないから、ごはんのあとにゆっくり聞かせてね」と伝えて、約束を守ること。それだけで、「ちゃんと聞いてもらえる」という信頼は育ちます。

思春期の子が、話してくれません

無理に聞き出そうとしなくて大丈夫です。車の中、台所で並んで作業しているときなど、顔を向き合わせない時間のほうが、ぽつりと話してくれることもあります。話してくれたときに、ステップ1〜3で受け止めてあげてください。

今日からできるワンアクション

今日は、ひとつだけ。

次に子どもが「ねえ、聞いて」と言ってきたら、手を止めて、顔を向けて、最後まで聞いてみませんか。 返す言葉は、「そうだったんだね」だけで十分です。

完璧な親なんていません。私たち夫婦も、失敗ばかりです。完璧じゃなくて大丈夫。ちりつもで、一緒にやっていきましょうね。

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LifeCrescendo が目指しているのは、困りごとが消えることだけではありません。栄養で体と心の土台を整え、その先で、子どもとご家族が「楽しく生き続ける」ところまで、一緒に歩むこと。いまの困りごとから、1つ、2つずつで大丈夫です。(私たちが大切にしていること)

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この記事をお届けした人

栄養カウンセラー ちあき

ちあき(小森 千明)
元・特別支援学校教諭 | 栄養カウンセラー
── ライフコーディネーターとして、ご家族の食卓と、毎日の選択の隣にいます

特別支援学校の教員でした。教えていたのは、音楽です。言葉にならない声を、聞き取る仕事でした。その聞き取り方を、いちばん近いところで試されたのが、わが子の子育てです。

メロディーは、その人のもの。私が変えるのは、リズムのほう。

小児外科専門医のクリニックで、栄養カウンセリングを重ねてきました。いまも毎日、現場にいます。

弘前大学 教育学部 障害児教育課程卒。特別支援学校教諭一種免許(知的障害・肢体不自由・病弱)、中学校・高校 音楽教諭一種免許。オーソモレキュラー・ニュートリション・エキスパート(ONE)認定。『7つの習慣®』実践会認定ファシリテーター。3児の母。

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ちあき|こどもの栄養カウンセラー×3児の母🌱 @LifeCrescendoC