子どものタブレット依存、どうしたらいい?取り上げる前に知っておきたいことと、家族で決める5つのルール

栄養カウンセラー ちあきこの記事を書いた人
栄養カウンセラー ちあき
小児外科専門医 小森広嗣 監修

「あと5分」が終わらない。声をかけると怒り出す。気づけば、帰ってから寝るまでずっと画面——。タブレットとの付き合い方に、毎日悩んでいるお母さん、お父さんは多いんです。

先にお伝えすると、タブレットをやめられないのは、子どもの意志が弱いからではなく、楽しいことから自分で離れる力が、まだ育っている途中だからなんです。 だから、いきなり取り上げるより、家族でルールを決めて、代わりに夢中になれることと、体の土台を整えるほうが、ずっとうまくいきます。

この記事でわかること

  • タブレット依存かも?と思ったときに見たいサイン
  • 急に取り上げる前に、知っておきたいこと
  • 家族で決める5つのルールと、体の土台・相談の目安

「タブレット依存かも」と思ったときに見たいサイン

見たいところこんな様子
やめられるか約束の時間が来ても、毎回やめられない
ほかのこと外遊び・宿題・ごはんより、いつも画面が先になる
気持ち取り上げようとすると、強く怒る・泣く・暴れる
体と眠り寝る時刻が遅くなる、朝起きられない、こっそり夜に見ている
言葉や態度長く使ったあとに、言葉づかいが荒くなる・落ち着かない

いくつか当てはまっても、すぐに「依存」と決める必要はありません。大切なのは、毎日の暮らしの中で、画面がどのくらいの場所を占めているかを、家族で一度ながめてみることです。

まずは「どのくらいの場所を占めているか」を見る。

急に取り上げる前に、知っておきたいこと

わが家でも、ゲームをやりすぎると言葉づかいが荒くなり、まるで別人のようになってしまう時期がありました。「これはまずい」と思って、タブレットをいったんお休みにしたんです。

ところが1週間ほどたったころ、学校で気持ちが大きく爆発してしまった日がありました。スクールカウンセラーの先生と話す中で気づいたのは、タブレットが、あの子にとって気持ちを落ち着ける場所にもなっていたということ。それを急になくしたことで、気持ちの逃がし先が見つからなくなっていたんですよね。

ほかにも、時間を決めても、目を盗んでベッドの中でこっそり見ていたこともあります。取り上げるだけでは、隠れて使うことが増えることもあるんです。

  • 急にゼロにするより、少しずつ減らす
  • 取り上げるときは、代わりにできることを一緒に用意する
  • 罰として取り上げるより、家族で決めたルールに戻る

取り上げる前に、代わりの「落ち着ける場所」を用意する。

家族で決める5つのルール

① 時間より「区切り」で決める

「1日◯時間」だけだと、やめどきでもめやすくなります。「この動画1本まで」「この面が終わったら」と、区切りで決めておくと、終わりが見えてやめやすくなります。

② 使う場所と、置き場所を決める

  • 使うのはリビングだけ。自分の部屋やベッドには持ち込まない
  • 寝る時間になったら、家族みんなの充電場所に置く(大人のスマホも一緒に)

③ 寝る1時間前は、画面を遠ざける

画面の光と、楽しすぎる刺激は、眠りを浅くしやすくなります。寝る前は、本・お話・お風呂の時間に。

④ やめられた瞬間を、見逃さない

自分でやめられたその瞬間に、「今、ちゃんとやめられたね」とひと言。叱られてやめた100回より、認められた1回が、次につながります。

⑤ ルールは、子どもと一緒につくる

親が決めて渡すより、子どもと話し合って決めたルールのほうが、守りやすくなります。守れなかった日は責めずに、「明日はどうしようか」とまた一緒に考えれば大丈夫です。

区切り・置き場所・寝る前、そして子どもと一緒に決める。

画面の代わりに、夢中になれることを

タブレットをお休みしたわが家の子は、最初は「何をしていいかわからない!」という様子でした。でもしばらくすると、ボール遊びや折り紙、工作に夢中になっていったんです。子どもって、ちゃんと自分で次の楽しみを見つけていくんですよね。

  • 外遊び・散歩・公園で、体を使い切る時間を
  • 工作・お絵かき・料理のお手伝いなど、手を動かす遊びを
  • 画面を使うなら、ときどき家族で1つの画面を一緒に見る(1人1台の時間を少し減らすだけでも、会話が戻ってきます)

画面を減らしたら、体と手を使う遊びで満たす。

体の土台から、整える

タブレットがやめられない、取り上げると荒れる——そんな時間帯を見てみると、お腹が空いているときや、眠りが足りていないときに重なっていることがよくあります。

  • 帰ってすぐに、おにぎりやゆで卵などの補食を。甘いものだけだと、エネルギーが急に上がって急に下がり、イライラしやすくなります
  • 朝はカーテンを開けて光を浴び、朝ごはんにたんぱく質をひとつ(卵・納豆・牛乳など)
  • 眠りを守る(③のルールと同じです)

心にいきなり手を入れる前に、食事から体へ、体から心へ。体に余裕があると、やめどきの切り替えも、ずっとしやすくなります。

やめられない時間は、お腹と眠りを見る。

ここまでできていれば、大丈夫です

  • タブレットが毎日どのくらいの場所を占めているか、家族で一度ながめた
  • 時間より「区切り」で終わりを決めている
  • 使う場所と、夜の置き場所が決まっている
  • 自分でやめられた瞬間に、ひと言かけている
  • 体と手を使う遊びの時間がある

よくある質問

小学生のタブレットは、1日何時間までならいい?

ご家庭や年齢によってちがうので、「何時間なら安心」と一つに決めることはできません。時間の長さだけでなく、眠り・外遊び・宿題・家族との会話が守れているかを目安にしてみてください。それが守れていれば、時間はご家庭で調整していけば大丈夫です。

タブレットを取り上げたら、暴れてしまう

まず、子どもと自分の安全を守ってください。落ち着いてから、「いやだったね」と気持ちを受け止め、「どうしたら、ちゃんと終われるかな」とルールを一緒に考え直します。急にゼロにするより、区切りを決めて少しずつ減らすほうが、ぶつかりにくくなります。

親もついスマホを見てしまう

わが家もそうなんです。だからこそ、夜の充電場所を家族みんなで同じにする、食事の時間は大人も画面を置く、など、大人も一緒に守るルールにすると、子どもも納得しやすくなります。

こんなときは、相談を

画面のために学校に行けない日が続く、昼と夜が逆転している、取り上げると自分や人を傷つけてしまう、家族が疲れ切っている、気分の落ち込みが続く。 こういうときは、ご家庭だけで抱えずに、学校の先生やスクールカウンセラー、地域の子育ての相談窓口、医療機関に相談してくださいね。

今日からできるワンアクション

今日は、ひとつだけ。

今夜、家族みんなのスマホとタブレットを、同じ場所で充電してみませんか。 大人の分も一緒に置くのが、いちばんのコツです。

タブレットは、悪者ではありません。上手に付き合える力も、毎日のくり返しの中で、ゆっくり育っていきます。完璧じゃなくて大丈夫。ちりつもで、一緒にやっていきましょうね。

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LifeCrescendo が目指しているのは、困りごとが消えることだけではありません。栄養で体と心の土台を整え、その先で、子どもとご家族が「楽しく生き続ける」ところまで、一緒に歩むこと。いまの困りごとから、1つ、2つずつで大丈夫です。(私たちが大切にしていること)

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この記事をお届けした人

栄養カウンセラー ちあき

ちあき
心と体の栄養カウンセラー | ライフクレッシェンド株式会社 代表
── ライフコーディネーターとして、ご家族の食卓と、毎日の選択の隣にいます

特別支援学校の教員でした。教えていたのは、音楽です。言葉にならない声を、聞き取る仕事でした。その聞き取り方を、いちばん近いところで試されたのが、わが子の子育てです。わが子の発達に悩み、「私の愛し方が足りないのだろうか」と自分を責めた日々もありました。転機は、体の土台を整える「栄養」でした。

メロディーは、その人のもの。私が変えるのは、リズムのほう。

小児外科専門医のクリニックで、子どもと家族の栄養カウンセリングを重ねてきました。いまも毎日、現場にいます。2019年の秋からは、地域の親子ひろばなどで、ベビーマッサージ・タッチケアの教室も開いています。

弘前大学 教育学部 障害児教育課程卒。特別支援学校教諭一種免許(知的障害・肢体不自由・病弱)、中学校・高校 音楽教諭一種免許。オーソモレキュラー・ニュートリション・エキスパート(ONE)認定。『7つの習慣®』実践会認定ファシリテーター。3児の母。

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ちあき|こどもの栄養カウンセラー×3児の母🌱 @LifeCrescendoC