家族みんながスマホばかりで、会話がない…。「1つの画面」と「ふれあい」で、親子の距離を取り戻す4つのこと

栄養カウンセラー ちあきこの記事を書いた人
栄養カウンセラー ちあき
小児外科専門医 小森広嗣 監修

同じ部屋にいるのに、子どもはタブレット、親はスマホ。気づけば、家族それぞれが自分の画面を見ていて、会話がない——。そんな光景に、ふと「これでいいのかな」と感じたことはありませんか。

先にお伝えすると、親子の距離を取り戻すのに、スマホを取り上げる必要はないんです。 子どもが大切にしている画面の世界に親が少し入ってみる。食卓では画面を置く。目を見て話す。そっと触れる。わが家では、そんな小さなことで、会話と笑顔が戻ってきました。

この記事でわかること

  • 家族の会話が減る、よくある理由
  • わが家で親子の距離が戻った「1つの画面」の話
  • 今日からできる、親子の距離を取り戻す4つのこと

「一緒にいるのに、会話がない」のはなぜ?

よくある理由こんな様子
1人1台の画面があるリビングにいても、それぞれ別のものを見ている
親も忙しい子どもが静かにしている間に、つい家事や仕事を片づける
画面の話を親が知らない子どもが夢中なものの話に、親が入っていけない
ふれあいの時間が減る小さいころのように、抱っこや手をつなぐことが少なくなる

画面そのものが悪いわけではありません。画面の時間に、家族のつながりが置き去りになっていることが多いんです。

画面が悪いのではなく、つながりが置き去りになっているだけ。

わが家の話 ── 1人1台から、1つの画面へ

ある連休のこと。子どもたちはそれぞれのタブレットに夢中、私はパソコンで仕事、夫も自分の画面。せっかく家族が同じ部屋にいるのに、全員がバラバラの方向を向いていました。「これは、ちょっと怖いな」と思ったんです。

うちの子は、タブレットを取り上げようとすると、暴れ馬のようになってしまう時期がありました。私はつい「タブレットが悪い」と思い込んでいたんですよね。でも『7つの習慣』を読み返して、ハッとしました。相手を大切にするなら、その人が大切にしているものも大切にする——という考え方です。あの子にとって、タブレットで楽しむ時間は、とても大切なものだったんです。

そんなとき、子どもが「録画したアニメ、一緒に見よう」と誘ってくれました。思いきって、家族で1つの画面を見ることにしたんです。子どもたちは話の流れをもう知っているので、「ここ、こうなるんだよ!」と得意げに教えてくれます。私が「えーっ!」と驚くと、「お母さん、そんなところで驚くの?」とキラキラの笑顔。

同じ画面を見て、「ドキドキするね」「こわいね」「おもしろいね」と、同じ気持ちを味わう。そのあと、あんなに暴れ馬だった子が、猫のように私にすりすりと甘えてくるようになったんです。

取り上げる前に、その子の画面の世界に、少しだけ入ってみる。

親子の距離を取り戻す、4つのこと

① 子どもの好きな画面を、5分だけ一緒に見る

「それ、どんなところがおもしろいの?」と聞いて、一緒に見て、一緒に驚く。1人1台の画面を、1つの画面にするだけで、会話が生まれます。

② 食卓では、家族みんなが画面を置く

食事の時間は、大人も子どももスマホを置く。「今日、楽しかったことを1つずつ話そう」「最近がんばったことって何?」。食卓は、いちばん自然に会話が生まれる場所です。

③ 1日1回、目を見て「ありがとう」

たった1秒でも大丈夫。目を合わせて「ありがとう」「おかえり」と言うだけで、子どもは「自分を見てくれている」と感じます。

④ そっと触れる

落ち込んでいるときは、「大丈夫?」と聞くだけでなく、そっと背中をさする。「おはよう」「おやすみ」のときに、頭をなでる、手を握る。言葉にしにくい「大切に思っているよ」「そばにいるよ」が、ぬくもりで伝わります。触れ合いには、心を落ち着かせ、安心感を高める働きがあるとも言われています。

一緒に見る・画面を置く・目を見る・触れる。

ここまでできていれば、大丈夫です

  • 子どもの好きな画面を、一緒に見る時間がある
  • 食卓では、家族みんなが画面を置いている
  • 1日1回、目を見て言葉をかけている
  • おはよう・おやすみに、そっと触れている

よくある質問

子どもの見ている動画やゲームが、親には楽しくありません

楽しめなくても大丈夫です。「どこが好きなの?」と聞いてみるだけで、子どもはうれしそうに教えてくれます。親が興味を持ってくれた、という経験そのものが、子どもにとっての安心になるんです。

親自身が、ついスマホを見てしまいます

わが家もそうです。だからこそ、食卓と寝る前だけは画面を置くなど、家族みんなで守れる小さなルールから始めてみてください。夜は、家族みんなのスマホを同じ場所で充電するのもおすすめです。

思春期の子は、触れられるのを嫌がります

無理に触れなくて大丈夫です。肩をポンとたたく、「おかえり」と目を見て言う、好きなものを一緒に食べる。年齢に合ったつながり方で、そばにいることを伝えていきましょう。

今日からできるワンアクション

今日は、ひとつだけ。

子どもが画面に夢中になっていたら、「それ、どんなところがおもしろいの?」と聞いて、5分だけ一緒に見てみませんか。

スマホは悪者ではありません。家族のつながりを思い出すきっかけにもなります。完璧じゃなくて大丈夫。ちりつもで、一緒にやっていきましょうね。

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LifeCrescendo が目指しているのは、困りごとが消えることだけではありません。栄養で体と心の土台を整え、その先で、子どもとご家族が「楽しく生き続ける」ところまで、一緒に歩むこと。いまの困りごとから、1つ、2つずつで大丈夫です。(私たちが大切にしていること)

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この記事をお届けした人

栄養カウンセラー ちあき

ちあき
心と体の栄養カウンセラー | ライフクレッシェンド株式会社 代表
── ライフコーディネーターとして、ご家族の食卓と、毎日の選択の隣にいます

特別支援学校の教員でした。教えていたのは、音楽です。言葉にならない声を、聞き取る仕事でした。その聞き取り方を、いちばん近いところで試されたのが、わが子の子育てです。わが子の発達に悩み、「私の愛し方が足りないのだろうか」と自分を責めた日々もありました。転機は、体の土台を整える「栄養」でした。

メロディーは、その人のもの。私が変えるのは、リズムのほう。

小児外科専門医のクリニックで、子どもと家族の栄養カウンセリングを重ねてきました。いまも毎日、現場にいます。2019年の秋からは、地域の親子ひろばなどで、ベビーマッサージ・タッチケアの教室も開いています。

弘前大学 教育学部 障害児教育課程卒。特別支援学校教諭一種免許(知的障害・肢体不自由・病弱)、中学校・高校 音楽教諭一種免許。オーソモレキュラー・ニュートリション・エキスパート(ONE)認定。『7つの習慣®』実践会認定ファシリテーター。3児の母。

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ちあき|こどもの栄養カウンセラー×3児の母🌱 @LifeCrescendoC