子どもの亜鉛が多い食べ物は?年齢別の1日の目安と、成長・味覚・肌を支える亜鉛の役割、毎日の食卓でとる工夫

栄養カウンセラー ちあきこの記事を書いた人
栄養カウンセラー ちあき
小児外科専門医 小森広嗣 監修

「亜鉛が大事って聞くけれど、何に入っているの?」「うちの子、足りているのかな」。鉄やカルシウムに比べると、亜鉛は少し見えにくいミネラルですよね。

先にお伝えすると、亜鉛は、体の成長、味を感じる力、肌や髪をつくることを支える、大切なミネラルなんです。そして、お肉・魚介・卵・大豆・チーズなど、たんぱく質の多い食べ物にたくさん入っています。毎食、たんぱく質のおかずをひとつ入れることが、そのまま亜鉛をとることにつながります。

この記事でわかること

  • 亜鉛は、子どもの体で何をしているの?
  • 年齢別の1日の目安と、亜鉛が多い食べ物
  • 毎日の食卓でとる工夫と、サプリメントの前に知っておきたいこと

亜鉛は、子どもの体で何をしているの?

亜鉛の役割ひとこと
体の成長を支える新しい細胞をつくるのに欠かせない。成長期の子どもはたくさん使う
味を感じる力を支える舌で味を感じるしくみに関わっている
肌や髪をつくる肌・髪・爪の新しい細胞づくりを支える
体を守る力を支える体を守るはたらきにも関わっている

亜鉛が足りないと、食欲が落ちる、味がわかりにくくなる、肌が荒れやすい、傷が治りにくい、といった様子が出ることがあると言われています。ただ、こうした様子は、ほかの理由でも起こります。気になるときは、自己判断せず、医療機関で相談してくださいね。

亜鉛は、成長・味覚・肌を支えるミネラル。成長期の子どもはたくさん使う。

子どもの亜鉛、1日の目安は?

年齢1日の推奨量(男の子)1日の推奨量(女の子)
1〜2歳3.5 mg3.0 mg
3〜5歳4.0 mg3.5 mg
6〜7歳5.0 mg4.5 mg
8〜9歳5.5 mg5.5 mg
10〜11歳8.0 mg7.5 mg
12〜14歳8.5 mg8.5 mg

(厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」)

10歳を過ぎると、必要な量がぐっと増えます。数字を毎日計算する必要はありません。次の食べ物を、毎食どれかひとつ入れることを意識すれば十分です。

幼児で3〜4mg、小学生で5〜8mgほど。高学年からぐっと増える。

亜鉛が多い食べ物

種類食べ物の例ひとこと
魚介牡蠣、ほたて、うなぎ、カニ牡蠣はとくに多い。月に何回かの楽しみに
お肉牛の赤身肉、豚肉、レバー毎日の食卓でとりやすい
卵・乳製品卵(とくに黄身)、チーズ朝ごはんやおやつに
大豆・穀物納豆、豆腐、きな粉、玄米、オートミールたんぱく質と一緒にとれる
種実ごま、かぼちゃの種ふりかけやあえものに

亜鉛の多い食べ物は、鉄の多い食べ物と重なっています。子どもの鉄分が多い食べ物の記事と合わせて読んでいただくと、献立が考えやすくなりますよ。

毎食の目安は、お肉やお魚なら手のひら1枚分、卵や大豆も合わせると、その子の両手のひらに乗るくらいです。

亜鉛は、お肉・魚介・卵・大豆・チーズに多い。鉄の食べ物と重なる。

毎日の食卓でとる工夫

場面工夫の例
朝ごはん卵料理を1品。トーストにチーズをのせる、納豆ごはん
お昼・夕ごはんお肉か魚のおかずを1品。牛肉や豚肉の炒めもの、鮭や鯖
おやつチーズ、ゆで卵、きな粉をかけたヨーグルト
ちょい足しごはんやあえものに、ごまをひとふり

加工食品やインスタント食品ばかりの日を減らす

インスタント食品や、スナック菓子が続くと、亜鉛を含む食べ物をとる機会が減ってしまいます。忙しい日もあって当然です。そんな日も、ゆで卵や納豆、チーズなど「開けるだけ」のものを1つ足すだけで変わります。

小さい子には、食べやすい形で

小さい子には、かぼちゃの種やナッツのように硬くて丸いものは、のどに詰まらせる心配があります。5歳ごろまでは、すりごまやきな粉など、粉にしたものを使うと安心です。

毎食たんぱく質のおかずを1品。「開けるだけ」も味方に。

サプリメントの前に、知っておきたいこと

亜鉛のサプリメントやグミも売られていますが、まずは毎日の食事からとることを考えてみてください。

  • 亜鉛は、とりすぎると、ほかのミネラル(銅など)の吸収をさまたげることがあると言われています
  • 子ども向けの量や、続ける期間は、その子の体の状態によって違います
  • サプリメントを使うかどうかは、自己判断で決めず、医療機関で相談してください

食事の土台が整っていることが、いちばんの近道なんです。

こんなときは、医療機関へ

次のようなときは、医療機関で相談してください。

  • 食欲がない日が続く、体重が増えない
  • 「味がしない」「変な味がする」と言う
  • 肌荒れや湿疹がなかなか治らない、傷が治りにくい
  • 食べられるものが、とても限られている

ここまでできていれば、大丈夫です

  • 毎食、お肉・魚・卵・大豆のどれかが入っている
  • おやつに、チーズやゆで卵を出すことがある
  • インスタント食品やスナック菓子だけの日が続いていない
  • サプリメントは、自己判断で始めていない

よくある質問

牡蠣を食べないと、亜鉛は足りませんか?

牡蠣を食べなくても大丈夫です。牛肉や豚肉、卵、納豆、チーズなど、毎日の食卓にのぼる食べ物にも亜鉛は入っています。毎食たんぱく質のおかずを1品入れることを意識してみてください。

偏食で、お肉をあまり食べません。

卵、チーズ、納豆、きな粉など、お肉以外にも亜鉛を含む食べ物はあります。その子が食べられるものから、少しずつ取り入れていきましょう。偏食との付き合い方は、子どもの偏食の記事にまとめています。

亜鉛と鉄、どちらが大切ですか?

どちらも、成長期の子どもに欠かせないミネラルです。うれしいことに、どちらもお肉・魚・卵・大豆に多く含まれています。たんぱく質のおかずをしっかりとることが、両方をとることにつながります。

今日からできるワンアクション

今日は、ひとつだけ。

明日の朝ごはんに、卵かチーズを1つ足してみませんか。 それだけで、亜鉛もたんぱく質も、ぐっととりやすくなります。

完璧じゃなくて大丈夫。ちりつもで、一緒にやっていきましょうね。

合わせて読みたい

参考にした資料

  • 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」

LifeCrescendo が目指しているのは、困りごとが消えることだけではありません。栄養で体と心の土台を整え、その先で、子どもとご家族が「楽しく生き続ける」ところまで、一緒に歩むこと。いまの困りごとから、1つ、2つずつで大丈夫です。(私たちが大切にしていること)

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この記事をお届けした人

栄養カウンセラー ちあき

ちあき
心と体の栄養カウンセラー | ライフクレッシェンド株式会社 代表
── ライフコーディネーターとして、ご家族の食卓と、毎日の選択の隣にいます

特別支援学校の教員でした。教えていたのは、音楽です。言葉にならない声を、聞き取る仕事でした。その聞き取り方を、いちばん近いところで試されたのが、わが子の子育てです。わが子の発達に悩み、「私の愛し方が足りないのだろうか」と自分を責めた日々もありました。転機は、体の土台を整える「栄養」でした。

メロディーは、その人のもの。私が変えるのは、リズムのほう。

小児外科専門医のクリニックで、子どもと家族の栄養カウンセリングを重ねてきました。いまも毎日、現場にいます。2019年の秋からは、地域の親子ひろばなどで、ベビーマッサージ・タッチケアの教室も開いています。

弘前大学 教育学部 障害児教育課程卒。特別支援学校教諭一種免許(知的障害・肢体不自由・病弱)、中学校・高校 音楽教諭一種免許。オーソモレキュラー・ニュートリション・エキスパート(ONE)認定。『7つの習慣®』実践会認定ファシリテーター。3児の母。

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ちあき|こどもの栄養カウンセラー×3児の母🌱 @LifeCrescendoC