この記事を書いた人
栄養カウンセラー ちあき
小児外科専門医 小森広嗣 監修
夏は冷たいものばかり欲しがる。秋になると、なんだか疲れが抜けない。冬は朝、布団から出てこない——。子どもの体調って、季節が変わるたびに、少しずつ揺れますよね。
先にお伝えすると、季節の変わり目に体調が揺れやすいのは、体が新しい気温や日の長さに合わせようとしているからなんです。 そして、その季節にとれる旬の食べ物は、その時期の体を支えるのにちょうどいいものが多い。旬をとり入れて、季節に合わせて過ごし方を少し変えるだけで、子どもの体はずっと楽になります。
この記事でわかること
- 季節の変わり目に、子どもの体調が揺れやすい理由
- 春夏秋冬の旬の食べ物と、食卓での取り入れ方
- 季節に合わせた、眠り・遊び・過ごし方のヒント
季節の変わり目に、体調が揺れやすいのはなぜ?
- 気温の差:暑さ・寒さ、朝晩の気温差に合わせて、体は毎日たくさんのエネルギーを使っています
- 日の長さ:朝の光は、体の時計を整えるスイッチ。日が短い季節は、朝起きにくくなりやすいんです
- 前の季節の疲れ:暑い夏に消耗した体は、秋になってから疲れが出ることもあります
昔から「夏は動く季節、冬はたくわえる季節」と言われてきたように、季節ごとに体の使い方を少し変えてあげると、無理が少なくなります。
体調の揺れは、体が季節に合わせようとしている合図。
季節ごとの旬の食べ物(早見表)
| 季節 | 旬の食べ物の例 | 体のために |
| 春 | 菜の花・キャベツ・新玉ねぎ・アスパラ・あさり・いちご | 新しい生活の疲れに、たんぱく質と野菜をしっかり |
| 夏 | トマト・きゅうり・なす・オクラ・とうもろこし・すいか | 汗で失う水分を、水分の多い野菜や汁物で補う |
| 秋 | きのこ・さつまいも・さんま・鮭・かぼちゃ・柿・ぶどう | 夏の疲れを回復させ、冬に向けて体をととのえる |
| 冬 | 大根・白菜・にんじん・ごぼう・ほうれん草・ぶり・みかん | 温かい汁物や鍋で、体を中から温める |
迷ったら、八百屋さんやスーパーの「いちばん目立つ野菜」が旬。
春:新しい生活の疲れを、食卓で受けとめる
進級・入学で、子どもは思っている以上に気を張っています。春は、朝ごはんとたんぱく質を毎食そろえることを意識してみてください。
- 菜の花やキャベツは、汁物やおひたしで手軽に
- あさりのお味噌汁は、春の定番の一品に
春は、がんばっている体に材料を届ける季節。
夏:冷たいものとの付き合い方
暑いと、冷たいものが欲しくなりますよね。私も夏になると、かき氷に目覚めてしまいます。ただ、キンキンに冷えたものばかりだと、お腹が冷えて食欲が落ちることがあります。
- 冷たい飲み物は、ごくごくより、ちょこちょこ
- 夏野菜(トマト・きゅうり・なす)は水分が多く、汗で失う水分を食べながら補えます
- 冷たい麺の日も、卵・豚肉・豆腐などのたんぱく質をひとつ添える
わが家では、子どもが離乳食を終えたころ、そうめんにオクラとトマトをのせて、とうもろこしは手づかみで。夏野菜は色が鮮やかで、食卓がぱっと明るくなるんです。
夏は、冷たいものはちょこちょこ、たんぱく質をひとつ。
秋:夏の疲れを回復させる季節
暑い夏に使ったエネルギーの疲れが、秋になって出てくることがあります。秋は、少しペースを落として、回復させる季節と考えてみてください。
- きのこ・さつまいもは、おかずにもおやつにも
- さんまや鮭など、秋の魚を週に何回か
- 夜は早めに布団へ。日が短くなる分、眠りの時間を少し前に
「食欲の秋」「読書の秋」——どれも、ゆったり体を休めるイメージですよね。夏の疲れをいやしながら、秋の味覚を一緒に楽しみましょう。
秋は、ペースを落として回復させる。
冬:体を温めて、朝の光を浴びる
冬は日の出が遅く、朝の光の刺激が入るのもゆっくりなので、起きにくくなりやすい季節です。
- 起きたらカーテンを開けて光を浴びる。朝ごはんは温かい汁物を一品
- 大根・白菜・根菜は、豚汁や鍋で。体が中から温まります
- 私は朝、白湯を飲んでいます。お腹から温まって、体がゆっくり動き出すのを感じるんです
- 冬は外で日に当たる時間が減るので、鮭やきのこなど、ビタミンDをとれる食べ物も意識して
お正月明けの七草粥も、昔から、ごちそう続きで疲れた胃腸をいたわる習慣です。わが家の子どもたちも、それぞれの場所で七草粥をいただいて「美味しかった〜!」と帰ってきました。
そして冬は、空が澄んでいて、夕焼けや星がとてもきれいな季節。子どもと星を見上げるような、冬ならではの小さな楽しみを見つけてみてください。
冬は、温かい汁物と、朝の光。
ここまでできていれば、大丈夫です
- 季節の変わり目は、体調が揺れやすいと知っている
- 旬の野菜や魚を、週に何回か食卓に出している
- 夏の冷たいものは「ちょこちょこ」、冬は温かい汁物を一品
- 季節に合わせて、寝る時刻や朝の光を見直している
- 旬の食べ物を、子どもと一緒に「おいしいね」と味わっている
よくある質問
夏、子どもが冷たいものばかり欲しがるときは?
冷たいもの自体が悪いわけではありません。ごくごく一気に飲むより少しずつ、食事の前は控えめにして、ごはんの食欲を残しておくのがコツです。食欲が落ちている日は、汁物や、つるっと食べられる麺にたんぱく質を添えてみてください。
季節の変わり目に体調をくずしやすい子は?
眠り・朝ごはん・外遊びの3つが、まず土台です。とくに季節の変わり目は、寝る時刻が遅くなっていないか、朝ごはんにたんぱく質が入っているかを見直してみてください。
旬の食べ物を、子どもが食べてくれません
無理に食べさせなくて大丈夫です。お買い物で一緒に選ぶ、皮むきやちぎるのを手伝ってもらう、それだけでも「季節の食べ物」に親しむきっかけになります。食べなくても、大人がおいしそうに食べている姿を見せることが、いちばんの食育です。
こんなときは、医療機関へ
熱が続く、ぐったりしている、水分がとれずおしっこが少ない、食欲のなさや体重の減りが続く、朝起きられない日が長く続いて学校に行けない。 こういうときは、季節のせいと決めずに、医療機関に相談してくださいね。
今日からできるワンアクション
今日は、ひとつだけ。
次のお買い物で、子どもと一緒に「今の季節の野菜」をひとつ選んでみませんか。 選んだ野菜で、今夜の汁物を一品つくってみてください。
季節がめぐるたびに、旬の食べ物と一緒に、子どもの体も心も育っていきます。完璧じゃなくて大丈夫。ちりつもで、一緒にやっていきましょうね。
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LifeCrescendo が目指しているのは、困りごとが消えることだけではありません。栄養で体と心の土台を整え、その先で、子どもとご家族が「楽しく生き続ける」ところまで、一緒に歩むこと。いまの困りごとから、1つ、2つずつで大丈夫です。(私たちが大切にしていること)
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※ ここでお渡しするのは、家庭での教育と実践のサポートです。診断や治療は、医療機関の役割です。
この記事をお届けした人

ちあき
心と体の栄養カウンセラー | ライフクレッシェンド株式会社 代表
── ライフコーディネーターとして、ご家族の食卓と、毎日の選択の隣にいます
特別支援学校の教員でした。教えていたのは、音楽です。言葉にならない声を、聞き取る仕事でした。その聞き取り方を、いちばん近いところで試されたのが、わが子の子育てです。わが子の発達に悩み、「私の愛し方が足りないのだろうか」と自分を責めた日々もありました。転機は、体の土台を整える「栄養」でした。
メロディーは、その人のもの。私が変えるのは、リズムのほう。
小児外科専門医のクリニックで、子どもと家族の栄養カウンセリングを重ねてきました。いまも毎日、現場にいます。2019年の秋からは、地域の親子ひろばなどで、ベビーマッサージ・タッチケアの教室も開いています。
弘前大学 教育学部 障害児教育課程卒。特別支援学校教諭一種免許(知的障害・肢体不自由・病弱)、中学校・高校 音楽教諭一種免許。オーソモレキュラー・ニュートリション・エキスパート(ONE)認定。『7つの習慣®』実践会認定ファシリテーター。3児の母。
▼ 日々の気づきは、Xで
ちあき|こどもの栄養カウンセラー×3児の母🌱 @LifeCrescendoC
