この記事を書いた人
栄養カウンセラー ちあき
小児外科専門医 小森広嗣 監修
もう年長さんなのに、毎朝おむつがパンパン。まわりのお友だちは、みんなとっくに取れているのに……。お泊まり保育や宿泊学習が近づくと、親子でどんどん不安になりますよね。うちの子どもたちも、おねしょとはずいぶん長く付き合いました。
先にお伝えすると、おねしょは、子どもが悪いのでも、育て方のせいでもないんです。 体の育ちに合わせて、少しずつ減っていくもの。そのあいだ、暮らしの中でできる工夫と、責めずに支える関わり方をまとめました。
この記事でわかること
- おねしょはいつまで様子をみていいか
- 寝る前の水分・塩分、トイレの習慣、冷え対策の工夫
- おねしょの子への、責めないタッチケア
おねしょは、いつまで様子をみていい?
小さな子のおねしょは、体がまだ育っている途中のサインで、5歳ごろまでは珍しくありません。小学生になってもおねしょが続く子も、じつは少なくないんです。
目安としては、5歳ごろまでは、おねしょは珍しくありません。暮らしの工夫をしながら、様子をみて大丈夫です。5歳を過ぎて、月に1回以上のおねしょが3か月以上続くときは「夜尿症」と呼ばれ、医療機関に相談できます。とくに小学生になっても続くとき、お泊まりの行事で本人が困っているときは、一度相談してみてくださいね(相談の目安は、この記事の後半にまとめました)。
5歳ごろまでは見守る。5歳を過ぎて続くときは、相談できる。
寝る前の水分と塩分を、少し控える
おねしょのいちばんの材料は、寝る前に体に入った水分です。
- 寝る前の2〜3時間は、水分を控えめに。ジュースは日中に
- 夕ごはんの塩分を、少し控えめに。しょっぱいものを食べると、のどが渇いて水分がほしくなります。ポテトチップスなど、塩けのあるおやつの食べすぎにも気をつけて
- そのぶん、朝と日中に、しっかり水分を
「夏はあまりしなかったのに、秋になったら増えた」という声も、よく聞きます。夏は汗で水分が出ていくけれど、涼しくなるとその分がおしっこになるんですね。
水分は朝と昼に、夜はひかえめに。
寝る直前に、トイレへ
寝る直前に、一度トイレに行く習慣をつけましょう。「出ないよ」と言っても、座ってみると意外と出ることがあります。
ただ、言いすぎは禁物。何度も「トイレは?」と言われると、子どもにとってはストレスになります。寝る前の1回で十分。出なかったら「じゃあ、朝起きたら行こうね」と、さっと引き下がってくださいね。
それから、夜中に起こしてトイレに連れて行くのは、しなくていいんです。ぐっすり眠ることも、おねしょが減っていくために大切だからです。起こしたくなる気持ちを、ぐっとこらえて。
寝る前に1回。夜中は起こさない。
体を冷やさない
体が冷えると、おしっこが出やすくなります。寝るときはお腹や腰を冷やさないように、パジャマや布団で温かく。冬の寒い夜は、とくに気をつけてあげてください。
また、便秘があると、ためたうんちが膀胱を押して、おしっこが出やすくなることもあります。おねしょが続く子は、うんちの様子も見てあげてくださいね。
お腹と腰を、温かく。うんちも見る。
責めないタッチケア
おねしょをした朝、子どもはもう十分に、恥ずかしい・悲しい気持ちでいます。だからこそ、叱らない、責めない。「大丈夫、大丈夫」と、さっと片付けてしまいましょう。
寝る前には、体を温めるタッチケアを。
- 抱っこが好きな子は、ひざに抱いて、腰から首に向かって、手のひらでゆっくり温めるようになでる
- お腹を、手のひら全体で、時計回りにくるくる
- 腰のあたりを、円を描くように手のひらで温める
- 足の裏を、両手で包んでなでる
大人の手は、子どもの体よりずっと大きい。手のひら全体で、ぽかぽかを届けてあげてください。「おねしょしないように」ではなく、「今日もおやすみ」のふれあいとして。
叱らず、ぽかぽかの手のひらで、おやすみ。
おむつは、使っていい
毎晩ぬれているのに、本人はぐっすり眠っていて気づかない——そんな時期は、おむつ(夜用パンツ)を使っていいんです。毎朝のシーツ交換でお母さんがへとへとになり、イライラしてしまうより、ずっといい。
少しずつ量が減ってきた、失敗しない日が増えてきた、ぬれたら自分で起きるようになってきた——そんなサインが見えてきたら、おむつを外すことを考えてみましょう。
へとへとになるより、おむつでいい。
ここまでできていれば、大丈夫です
- 寝る前の2〜3時間は、水分と塩分を控えめにしている
- 寝る直前に1回トイレに行き、夜中は起こしていない
- お腹と腰を冷やさないようにしている
- おねしょをしても、叱らずに片付けている
- 必要なときは、おむつを使っていいと思えている
こんなときは、医療機関に相談を
- 5歳を過ぎて、月に1回以上のおねしょが3か月以上続いている(とくに小学生になっても続くとき)
- 昼間にもおもらしがある、おしっこの回数がとても多い、おしっこのときに痛がる
- いったん取れていたおねしょが、また始まった
- 便秘がひどい、のどがとても渇いて水をたくさん飲む
- お泊まり行事などで、本人がとても気にしている
おねしょには、相談すれば一緒に考えてもらえる方法があります。ひとりで抱えずに、かかりつけの医療機関に相談してくださいね。
よくある質問
おねしょは、何歳まで続く?
一人ひとり違います。5歳ごろまでは珍しくなく、成長とともに減っていく子が多いです。5歳を過ぎて、月に1回以上のおねしょが3か月以上続くときは、医療機関に相談できます。とくに小学生になっても続くときは、一度相談してみてくださいね。
夜中に起こしてトイレに行かせたほうがいい?
起こさなくて大丈夫です。ぐっすり眠ることも大切です。寝る前に1回トイレに行く習慣をつけて、夜中は起こさないようにしましょう。
宿泊学習が心配です
事前に、かかりつけの医療機関や学校の先生に相談しておくと、安心です。本人が気にしすぎないよう、「大丈夫、準備しておこうね」と、一緒に作戦を立ててあげてくださいね。
夜尿症とおねしょの違いは?
どちらも、眠っている間におしっこが出てしまうことです。そのうち、5歳を過ぎて、月に1回以上のおねしょが3か月以上続くものを「夜尿症」と呼びます。夜尿症は、子どもの怠けや育て方のせいではありません。相談すれば、一緒に考えてもらえる方法があります。
小学生のおねしょは治る?
成長とともに、少しずつ減っていく子が多いです。ただ、小学生になっても続いているときは、暮らしの工夫だけで待つより、一度医療機関に相談してみてください。本人が自信をなくす前に相談しておくと、お泊まりの行事にも安心して向かえます。
今日からできるワンアクション
今日は、ひとつだけ。
今夜、寝る前のトイレのあと、子どもをひざに抱いて、腰からお腹を手のひらでぽかぽか温めながら、「今日もおやすみ」と言ってみませんか。
おねしょは、いつか必ず卒業できます。そのときまで、叱るかわりに、温かい手のひらで。
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LifeCrescendo が目指しているのは、困りごとが消えることだけではありません。栄養で体と心の土台を整え、その先で、子どもとご家族が「楽しく生き続ける」ところまで、一緒に歩むこと。いまの困りごとから、1つ、2つずつで大丈夫です。(私たちが大切にしていること)
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※ ここでお渡しするのは、家庭での教育と実践のサポートです。診断や治療は、医療機関の役割です。
この記事をお届けした人

ちあき
心と体の栄養カウンセラー | ライフクレッシェンド株式会社 代表
── ライフコーディネーターとして、ご家族の食卓と、毎日の選択の隣にいます
特別支援学校の教員でした。教えていたのは、音楽です。言葉にならない声を、聞き取る仕事でした。その聞き取り方を、いちばん近いところで試されたのが、わが子の子育てです。わが子の発達に悩み、「私の愛し方が足りないのだろうか」と自分を責めた日々もありました。転機は、体の土台を整える「栄養」でした。
メロディーは、その人のもの。私が変えるのは、リズムのほう。
小児外科専門医のクリニックで、子どもと家族の栄養カウンセリングを重ねてきました。いまも毎日、現場にいます。2019年の秋からは、地域の親子ひろばなどで、ベビーマッサージ・タッチケアの教室も開いています。
弘前大学 教育学部 障害児教育課程卒。特別支援学校教諭一種免許(知的障害・肢体不自由・病弱)、中学校・高校 音楽教諭一種免許。オーソモレキュラー・ニュートリション・エキスパート(ONE)認定。『7つの習慣®』実践会認定ファシリテーター。3児の母。
▼ 日々の気づきは、Xで
ちあき|こどもの栄養カウンセラー×3児の母🌱 @LifeCrescendoC
