この記事を書いた人
栄養カウンセラー ちあき
小児外科専門医 小森広嗣 監修
夏休みのわが家は、毎年にぎやかです。ビニールプールに、川遊び、スイカ割り。楽しいのはいいけれど、川で遊んだ日は、気づけば誰かのひざから血が出ていたり、青あざができていたり、虫に刺されていたり……。
先にお伝えすると、ケガややけど、虫刺されの多くは、おうちでの手当ての基本を知っておくだけで、あわてずにすみます。 そして、「これは病院へ」というサインも、一緒に知っておくと安心。3人の子どもたちと夏を走り回ってきた中で、実際に役立ったことをまとめました。
この記事でわかること
- すり傷・切り傷の、おうちでの手当ての基本
- やけどは、何で・どれくらい冷やすか
- 虫刺され・毛虫・頭じらみと、出かける前の備え
すり傷・切り傷は、まず水道水で洗う
ケガをしたら、消毒より先に、まず水道水で、しっかり洗い流すことが大切です。傷に泥や砂が残っていると、治りにくくなってしまいます。
- 川の水では洗わない。近くに水道がなければ、ペットボトルの水で
- 泥や小石は、清潔なハンカチやガーゼで、やさしく落とす
- 血が出ているときは、清潔なガーゼやタオルでしばらく押さえて止血
- ばんそうこうを貼って、血が止まっていれば、おうちで様子をみることが多いです
ばんそうこうを貼っても血がにじんでくる、押さえても血が止まらない、傷が深い・大きい、顔の傷——そんなときは、医療機関を受診してください。
消毒より先に、水道水で洗う。
やけどは、水道水で15分以上
小学生のころ、友だちと花火をしていて、かわいい浴衣の裾に火が移ってしまったことがあります。いま思い出しても、ひやっとします。花火は楽しいけれど、子どもの浴衣は燃えやすい素材のものもあるので、本当に気をつけてくださいね。
やけどをしたら、すぐに水道水で、15分以上冷やします。
- 氷や保冷剤を直接当て続けない。冷やしすぎて、かえって肌を傷めることがあります
- 服の上からやけどしたときは、無理に脱がさず、服の上から水をかけて冷やす
- 水ぶくれは、つぶさない。そこからばい菌が入りやすくなります
水ぶくれができた、やけどの範囲が子どもの手のひらより大きい、顔や手のひら・関節のやけど——こういうときは、冷やしてから医療機関へ。
水道水で15分以上。氷は当て続けない。水ぶくれはつぶさない。
虫刺されは、冷やして、かかせない
蚊は、冷やして、かきこわさない
なぜか、わが家で蚊に刺されるのは、いつも私だけ(苦笑)。かゆくてかきこわすと、汁が出てきて、ひどくなってしまうんですよね。刺されたところは冷やして、かきこわさないように、貼るタイプのかゆみ止めや、爪を短く切っておく工夫も。赤く大きく腫れて、熱をもっているときは、受診してください。
蜂は、すぐに離れて
私の姉が、蜂に刺されたことがあります。蜂に刺されたら、すぐにその場から離れて、刺されたところを流水で洗い、冷やします。針が残っているとき、腫れがどんどん広がるときは医療機関へ。刺されたあとに、息苦しい・顔色が悪い・じんましんが全身に出る・ぐったりするときは、迷わず救急車を呼んでください。
家のまわりに蜂の巣を見つけても、自分で駆除しようとせず、専門の業者さんや自治体に相談しましょう。
毛虫は、近づかないのがいちばん
息子が赤ちゃんだったころ、ベビーカーで公園をお散歩して帰ってきたら、全身にブツブツが出ていたことがあります。原因は「チャドクガ」という毛虫でした。
チャドクガは、椿(つばき)や山茶花(さざんか)の木によくいて、毒のある細かい毛が、風で飛ぶこともあります。毛虫に触っていなくても、近くを通っただけでかぶれることがあるんです。公園などで「毛虫注意」の張り紙を見たら、小さな子とは近づかないようにしてくださいね。かぶれたときは、こすらずに流水でやさしく洗い流し、ひどいときは受診を。
蚊は冷やす。蜂はすぐ離れる。毛虫は近づかない。
頭じらみ、うちにも来ました
宿泊学習から帰ってきた子どもが、頭じらみをもらってきたことがあります。子どもとタオルを共有していたら、私にもうつってしまって、本当にかゆかった……。
- タオル・ブラシ・帽子・まくらを、家族で共有しない
- ドラッグストアで買える専用のシャンプーと、目の細かいくしで、卵(髪の根元についた白い粒)までとる
- 枕カバーやシーツはこまめに洗う
頭じらみは、清潔にしていても、子ども同士で頭をくっつけて遊ぶうちにうつるものです。恥ずかしがらなくて大丈夫。園や学校にも伝えて、みんなで対処しましょう。
タオルは分ける。専用のシャンプーと目の細かいくしで。
出かける前の、わが家の備え
- 水は多めに。熱中症の予防にも、傷を洗うのにも使えます。凍らせたペットボトルは、飲み物にも、冷やすのにも
- ばんそうこう・清潔なタオルやガーゼ
- 虫よけ。子どもに使えるもの(年齢の決まりがある製品もあるので、表示を確かめて)
- 出かける先の近くの、救急の医療機関を調べておく
夜間や休日で、受診したほうがいいか迷うときは、子ども医療電話相談(#8000)に電話して相談できます。
ここまでできていれば、大丈夫です
- 傷は、消毒より先に水道水で洗っている
- やけどは、水道水で15分以上冷やすと知っている
- 蜂に刺されて息苦しそうなら、救急車を呼ぶと決めている
- 椿・山茶花の毛虫に気をつけている
- 出かけるときは、水・ばんそうこう・タオルを持っている
こんなときは、医療機関へ(すぐに)
- 押さえても血が止まらない、傷が深い・大きい、顔のケガ
- 頭を強く打った、意識がぼんやりしている、何度も吐く
- やけどに水ぶくれがある、範囲が手のひらより大きい、顔・手のひら・関節のやけど
- 虫に刺されたあと、息苦しい・じんましんが広がる・ぐったりしている(救急車を)
- 刺されたところが、赤く大きく腫れて熱をもっている
よくある質問
ケガをしたら、すぐに消毒したほうがいい?
まずは、水道水でしっかり洗い流すことが大切です。傷の手当ての方法は傷によって違うので、迷うときは医療機関で相談してください。
やけどに保冷剤を当ててもいい?
直接当て続けると、冷やしすぎて肌を傷めることがあります。まずは水道水の流水で15分以上。保冷剤を使うときは、タオルで包んでください。
子どもの虫よけは、何歳から使える?
製品によって、使える年齢や使える回数が決まっています。表示を確かめて、迷うときは薬剤師さんに聞いてみてくださいね。
今日からできるワンアクション
今日は、ひとつだけ。
次のお出かけのかばんに、ペットボトルの水を1本多めと、ばんそうこうを入れておきませんか。
備えがあると、親の心に余裕ができます。その余裕が、子どもの「痛かったね」をやさしく受け止める力になりますよ。
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LifeCrescendo が目指しているのは、困りごとが消えることだけではありません。栄養で体と心の土台を整え、その先で、子どもとご家族が「楽しく生き続ける」ところまで、一緒に歩むこと。いまの困りごとから、1つ、2つずつで大丈夫です。(私たちが大切にしていること)
栄養カウンセラーのちあきが、家庭で続ける心と体の栄養のヒントを、LifeCrescendo の公式LINEでお届けしています。
※ ここでお渡しするのは、家庭での教育と実践のサポートです。診断や治療は、医療機関の役割です。
参考にした資料
この記事をお届けした人

ちあき(小森 千明)
元・特別支援学校教諭 | 栄養カウンセラー
── ライフコーディネーターとして、ご家族の食卓と、毎日の選択の隣にいます
特別支援学校の教員でした。教えていたのは、音楽です。言葉にならない声を、聞き取る仕事でした。その聞き取り方を、いちばん近いところで試されたのが、わが子の子育てです。
メロディーは、その人のもの。私が変えるのは、リズムのほう。
小児外科専門医のクリニックで、栄養カウンセリングを重ねてきました。いまも毎日、現場にいます。
弘前大学 教育学部 障害児教育課程卒。特別支援学校教諭一種免許(知的障害・肢体不自由・病弱)、中学校・高校 音楽教諭一種免許。オーソモレキュラー・ニュートリション・エキスパート(ONE)認定。『7つの習慣®』実践会認定ファシリテーター。3児の母。
▼ 日々の気づきは、Xで
ちあき|こどもの栄養カウンセラー×3児の母🌱 @LifeCrescendoC
