この記事を書いた人
栄養カウンセラー ちあき
小児外科専門医 小森広嗣 監修
「鼻がむずむずする」「目がかゆい!」。花粉の季節になると、子どもが目をこすったり、鼻をぐずぐずさせたりして、見ているこちらもつらくなりますよね。
私自身も、昔から咳き込みやすい体質で、春は本当に苦労してきました。高校生のころに耳鼻科でアレルギーの検査をしたときは、まさかの「ガ(蛾)アレルギー」とわかって、とても驚いたことを覚えています。
先にお伝えすると、子どもの花粉症に家でできることは、花粉を「持ち込まない」「取り除く」ことと、目や鼻がつらいときのやさしいケアです。そして、つらさが強いときは、我慢させずに受診すること。症状に合わせた治療を、医療機関で相談できます。
この記事でわかること
- 季節ごとの花粉と、気をつけたいもの
- 花粉を家に「持ち込まない・取り除く」暮らしの工夫
- 目のかゆみ・鼻づまりがつらいときのケアと、受診の目安
季節ごとに気をつけたい花粉
| 時期の目安 | 主な花粉・アレルゲン |
| 2月〜4月ごろ | スギ |
| 3月〜5月ごろ | ヒノキ |
| 5月〜8月ごろ | イネ科(カモガヤなど) |
| 8月〜10月ごろ | ブタクサ・ヨモギなど |
| 一年中(とくに梅雨〜秋) | ダニ・カビ・ハウスダスト |
花粉の飛ぶ時期は、地域や年によって違います。お住まいの地域の花粉情報も、あわせて見てみてくださいね。春は、花粉に加えて黄砂が飛ぶ日もあります。
花粉は春だけではない。季節ごとに、主役が変わる。
花粉を家に「持ち込まない」
| 工夫 | やり方 |
| 玄関で払う | 帰ったら、髪や服についた花粉を、ぬれたタオルなどでそっと拭き取ってから家に入る |
| 顔と手を洗う | 帰ったらすぐ、手洗い・うがい・洗顔 |
| 着替える | 外で着た上着は、玄関の近くにかけておく |
| 洗濯物は室内干し | 花粉が多い日は室内干し。外に干したときは、よくはたいてから取りこむ |
| 窓の開け方 | 花粉が多い日の換気は、短い時間で |
外から帰ったときの「ひと手間」が、あとで大きな差になります。
家の中の花粉を「取り除く」
- 掃除機のあとに、水拭き:舞い上がった花粉やほこりも、きれいに取り除けます
- カーテンや寝具を洗う:季節の変わり目に洗っておくと、気持ちよく過ごせます
- 寝る部屋はとくにきれいに:眠っているあいだも、花粉やほこりを吸いこまないように
持ち込まない、取り除く。寝る部屋はとくに。
目や鼻がつらいときのケア
| つらいこと | 家でできるケア |
| 目のかゆみ | こすらないように声をかける。冷たいタオルを目元にあてる。顔を洗って花粉を流し、保湿する |
| 鼻水・鼻づまり | 鼻をやさしくかむ練習をする。蒸しタオルを鼻のまわりにあてる |
| 眠りにくい | 寝る前に顔を洗い、枕元をきれいにする。部屋の湿度を保つ |
目をこすると、かゆみがかえって強くなることがあります。かゆいときは「こすらないで、冷やそうね」と声をかけて、冷たいタオルでそっと冷やしてあげてください。
鼻づまりで眠れない夜は、小鼻のわきや、耳のうしろをやさしくなでてあげるのもおすすめです。治すためというより、ほっと体の力が抜けて、眠りに入りやすくなるふれあいの時間です。
目はこすらず冷やす、鼻はやさしくかむ、寝る前は顔を洗う。
ここまでできていれば、大丈夫です
- 帰ったら、玄関で花粉を払い、顔と手を洗っている
- 花粉が多い日は、洗濯物を室内に干している
- 掃除機のあとに、水拭きをしている
- 目がかゆいとき、こすらずに冷やせている
こんなときは、医療機関へ
花粉症のつらさは、我慢しなくていいものです。次のようなときは、医療機関で相談してください。
- 鼻づまりで眠れない、口で息をしている日が続く
- 目のかゆみや充血が強い、目を痛がる
- 勉強や遊びに集中できないほど、つらそう
- ゼーゼー、ヒューヒューという音がする、咳が続く
- 毎年同じ時期に、症状が出る
受診すると、症状に合わせた治療を相談できます。市販の薬を使うときも、子どもの年齢に合うかどうかを、医師や薬剤師に確かめてくださいね。
よくある質問
子どもの花粉症は、何科に行けばいいですか?
まずは、かかりつけの小児科に相談してみてください。目の症状が強いときは眼科、鼻の症状が強いときは耳鼻咽喉科を紹介されることもあります。いつから、どんな症状があるかをメモしておくと伝えやすくなります。
食べ物で、花粉症は治りますか?
食べ物だけで花粉症が治る、ということはありません。ただ、毎日の食事や眠りで体の土台が整っていると、季節の変わり目を元気に過ごしやすくなります。つらい症状があるときは、食事の工夫だけで様子をみず、医療機関で相談してください。
マスクや眼鏡は、子どもにも使ったほうがいいですか?
花粉が多い日の外出では、マスクや眼鏡が花粉を減らす助けになります。ただ、小さい子は息苦しさを感じたり、嫌がったりすることもあります。その子が無理なく使える範囲で取り入れてみてください。
今日からできるワンアクション
今日は、ひとつだけ。
今日、子どもが帰ってきたら、玄関でぬれタオルで髪と服をさっと拭いてあげませんか。 そのあとに、手洗いと洗顔を。
完璧じゃなくて大丈夫。ちりつもで、一緒にやっていきましょうね。
合わせて読みたい
- 赤ちゃんの鼻づまりで寝れない夜の対処法。タッチケアと、部屋・寝かせ方の工夫
- 季節の変わり目、咳や鼻水が気になる子に。親子でできるタッチケアのやり方と、暮らしの工夫・受診の目安
- 赤ちゃん・子どもの乾燥肌、冬のあせも、しもやけ。季節ごとの保湿と、手のひらで温めるケア
- 子どものビタミンD、足りてる?1日の目安と多い食べ物、冬に不足しやすい理由と、日光・食卓でできること
🎧 この回のお話は、ポッドキャスト『愛でいっぱいまるまるタッチ』でもお聴きいただけます。Apple Podcasts・Spotify
LifeCrescendo が目指しているのは、困りごとが消えることだけではありません。栄養で体と心の土台を整え、その先で、子どもとご家族が「楽しく生き続ける」ところまで、一緒に歩むこと。いまの困りごとから、1つ、2つずつで大丈夫です。(私たちが大切にしていること)
栄養カウンセラーのちあきが、家庭で続ける心と体の栄養のヒントを、LifeCrescendo の公式LINEでお届けしています。
※ ここでお渡しするのは、家庭での教育と実践のサポートです。診断や治療は、医療機関の役割です。
この記事をお届けした人

ちあき
心と体の栄養カウンセラー | ライフクレッシェンド株式会社 代表
── ライフコーディネーターとして、ご家族の食卓と、毎日の選択の隣にいます
特別支援学校の教員でした。教えていたのは、音楽です。言葉にならない声を、聞き取る仕事でした。その聞き取り方を、いちばん近いところで試されたのが、わが子の子育てです。わが子の発達に悩み、「私の愛し方が足りないのだろうか」と自分を責めた日々もありました。転機は、体の土台を整える「栄養」でした。
メロディーは、その人のもの。私が変えるのは、リズムのほう。
小児外科専門医のクリニックで、子どもと家族の栄養カウンセリングを重ねてきました。いまも毎日、現場にいます。2019年の秋からは、地域の親子ひろばなどで、ベビーマッサージ・タッチケアの教室も開いています。
弘前大学 教育学部 障害児教育課程卒。特別支援学校教諭一種免許(知的障害・肢体不自由・病弱)、中学校・高校 音楽教諭一種免許。オーソモレキュラー・ニュートリション・エキスパート(ONE)認定。『7つの習慣®』実践会認定ファシリテーター。3児の母。
▼ 日々の気づきは、Xで
ちあき|こどもの栄養カウンセラー×3児の母🌱 @LifeCrescendoC
