この記事を書いた人
栄養カウンセラー ちあき
小児外科専門医 小森広嗣 監修
父の日、母の日、誕生日。家族に「ありがとう」を伝えたいけれど、何を贈ろうか迷うこと、ありますよね。
私の父の誕生日は、父の日と同じ日なんです。そんな偶然もあって、ふと父のことを思い出す日が増えてきました。小さいころは「肩たたき券」を作ったり、ネクタイを贈ったりした記憶があるのに、大人になってからは、つい後回しにしてしまっていました。
先にお伝えすると、私のおすすめは、モノではなく、手のぬくもりで「ありがとう」を伝えること。マッサージが上手でなくて大丈夫です。大切なのは技術ではなく、気持ち。押すのではなく、感じる——それが、家族へのタッチケアのいちばんのコツなんです。
この記事でわかること
- 家族にマッサージするときの、気持ちよく感じてもらうコツ
- 頭・顔・足の裏・腰・足の、5つのステップ
- 無理をしないほうがいいときと、続けるための工夫
気持ちよく感じてもらう、3つのコツ
| コツ | やり方 |
| ゆっくりのリズム | 一・二で押して、三・四・五でふわ〜っと離す |
| 押すより、感じる | 力を入れるより、手のひらや親指の腹で、相手の温かさを感じるように |
| 声をかける | 「気持ちいい?」「痛くない?」と聞きながら |
一・二で押して、三・四・五で離す。押すより、感じる。
手で伝える「ありがとう」、5つのステップ
| ステップ | 場所 | 触れ方 |
| 1. 頭 | 頭のてっぺん(百会と呼ばれる場所) | 親指の腹で、ゆっくりのリズムで |
| 2. 顔 | おでこの真ん中(印堂と呼ばれる場所) | 親指の腹で、やさしく |
| 3. 足の裏 | 足の指の下のくぼみ(湧泉)・かかとの真ん中 | 親指の腹で、ゆっくりのリズムで |
| 4. 腰から足の裏側 | お尻の下・太ももの裏の真ん中・ふくらはぎの真ん中 | 親指でゆっくり押して、じんわり離す。片足ずつ5回ほど |
| 5. 仕上げのコロコロ | 足全体 | 正座した膝に足を乗せて、うどんをこねるようにコロコロ |
1. 頭:触れることは、心に触れること
耳と耳を結んだ線の真ん中、頭のてっぺんは、百会(ひゃくえ)と呼ばれる場所です。親指の腹を当てて、一・二で押して、三・四・五でふわ〜っと離します。力より、「ありがとう」をこめて触れることが大切です。
2. 顔:おでこに、そっと
おでこの真ん中、生え際から少し内側のあたりは、印堂(いんどう)と呼ばれる場所です。親指の腹で、やさしく。「気持ちいい?」と声をかけながら触れてみてください。
3. 足の裏:一日の疲れをいたわる
足の裏の、指の下あたりのくぼみ(湧泉・ゆうせん)と、かかとの真ん中も、気持ちよく感じやすい場所です。頭と同じゆっくりのリズムで、やさしく押してみましょう。
4. 腰から足の裏側:後ろ姿への、いたわり
お尻の下、太ももの裏の真ん中、ふくらはぎの真ん中を、親指でゆっくり押して、じんわり離します。片足ずつ、5回ほどが目安です。毎日、いろんなものを背負ってくれている後ろ姿を、いたわる時間です。
5. 仕上げは、愛をこめた「コロコロ」
最後は、正座した膝に相手の足を乗せて、足全体をうどんをこねるようにコロコロと転がします。言葉でこねてはいけません。手で、愛情を込めて。皮膚と皮膚の触れ合いが、心と心をつなぐ時間になります。
頭・顔・足の裏・腰から足・仕上げのコロコロ。どれか一つでも大丈夫。
無理をしないほうがいいとき
- 痛みのある場所、けがや腫れのある場所は、触れない
- 熱があるとき、体調が悪いときは、休ませる
- 持病がある人、妊娠中の人は、無理にしない
- 「痛い」と言われたら、すぐに力をゆるめる
マッサージは、治療ではなく、ぬくもりを伝える時間です。体の痛みが続くときは、医療機関で相談してくださいね。
ここまでできていれば、大丈夫です
- 一・二で押して、三・四・五で離すリズムを知っている
- 「気持ちいい?」と、声をかけながら触れられる
- 5つのステップのうち、一つを試してみた
- 痛いと言われたら、すぐに力をゆるめられる
よくある質問
マッサージが下手でも、喜んでもらえますか?
上手かどうかより、「あなたのために時間をとって、触れている」ことが伝わるのが、いちばんうれしいものです。照れくさいときは、「肩たたき券」のように、子どもと一緒に手づくりのカードを添えるのもおすすめです。
子どもにも、やってもらえますか?
もちろんです。子どもに肩もみや足のコロコロをお願いすると、「役に立てた」とうれしくなります。触れる側にも、心がほっとする気持ちが生まれます。小学生とのスキンシップのことは、小学生にもスキンシップは必要?の記事にまとめています。
どのくらいの時間、すればいいですか?
全部で5分〜10分ほどで十分です。疲れているときは、足の裏だけ、頭だけ、など一つだけでも大丈夫です。
今日からできるワンアクション
今日は、ひとつだけ。
今夜、家族の誰かの肩や足の裏に、一・二・三・四・五のリズムで、そっと触れてみませんか。 「いつもありがとう」と、ひとことそえて。
完璧じゃなくて大丈夫。ちりつもで、一緒にやっていきましょうね。
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🎧 この回のお話は、ポッドキャスト『愛でいっぱいまるまるタッチ』でもお聴きいただけます。Apple Podcasts・Spotify
LifeCrescendo が目指しているのは、困りごとが消えることだけではありません。栄養で体と心の土台を整え、その先で、子どもとご家族が「楽しく生き続ける」ところまで、一緒に歩むこと。いまの困りごとから、1つ、2つずつで大丈夫です。(私たちが大切にしていること)
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※ ここでお渡しするのは、家庭での教育と実践のサポートです。診断や治療は、医療機関の役割です。
この記事をお届けした人

ちあき
心と体の栄養カウンセラー | ライフクレッシェンド株式会社 代表
── ライフコーディネーターとして、ご家族の食卓と、毎日の選択の隣にいます
特別支援学校の教員でした。教えていたのは、音楽です。言葉にならない声を、聞き取る仕事でした。その聞き取り方を、いちばん近いところで試されたのが、わが子の子育てです。わが子の発達に悩み、「私の愛し方が足りないのだろうか」と自分を責めた日々もありました。転機は、体の土台を整える「栄養」でした。
メロディーは、その人のもの。私が変えるのは、リズムのほう。
小児外科専門医のクリニックで、子どもと家族の栄養カウンセリングを重ねてきました。いまも毎日、現場にいます。2019年の秋からは、地域の親子ひろばなどで、ベビーマッサージ・タッチケアの教室も開いています。
弘前大学 教育学部 障害児教育課程卒。特別支援学校教諭一種免許(知的障害・肢体不自由・病弱)、中学校・高校 音楽教諭一種免許。オーソモレキュラー・ニュートリション・エキスパート(ONE)認定。『7つの習慣®』実践会認定ファシリテーター。3児の母。
▼ 日々の気づきは、Xで
ちあき|こどもの栄養カウンセラー×3児の母🌱 @LifeCrescendoC
