子どもが片付けないのはなぜ?「片付けなさい!」の前にできる、片付けやすい仕組みと年齢別の声かけ

栄養カウンセラー ちあきこの記事を書いた人
栄養カウンセラー ちあき
小児外科専門医 小森広嗣 監修

床いっぱいのおもちゃ、脱ぎっぱなしの靴下、ランドセルは玄関に置いたまま。「何回言ったら片付けるの!」「もう捨てるよ!」——言いたくないのに、毎日同じことを言ってしまう。そんな自分にも、ぐったりしてしまいますよね。

先にお伝えすると、子どもが片付けないのは、だらしないからではなく、「物が多い」「戻す場所が決まっていない」「やり方がわからない」ことが多いんです。だから、「片付けなさい」と言う前に、片付けやすい仕組みをつくると、親子ともにぐっと楽になります。

この記事でわかること

  • 子どもが片付けない、よくある理由
  • 片付けやすくなる、家の仕組みのつくり方
  • 2歳・5歳・小学生の、年齢別の声かけ

子どもが片付けない、よくある理由

理由子どもの中で起きていること
物が多すぎるどこから手をつけていいか、わからない
戻す場所が決まっていない「片付けて」と言われても、どこに置けばいいかわからない
やり方がわからない「片付ける」が、何をすることなのかイメージできない
まだ遊んでいる途中本人の中では、遊びが終わっていない
疲れている・お腹がすいている体に余裕がなくて、動く気力が出ない

「片付けなさい」は、大人にとっては一言ですが、子どもにとっては「何を・どこに・どのくらい」がわからない、大きな仕事なんですよね。

片付けないのは、性格より「多い・場所がない・やり方がわからない」。

片付けやすくなる、家の仕組み

仕組みやり方
物を減らす出しておくおもちゃは、遊ぶ分だけ。残りはしまっておいて、ときどき入れ替える
戻す場所を決める「ブロックはこの箱」「絵本はこの棚」と、1つの物に1つの場所
目で見てわかるようにする箱に、中身の写真や絵を貼る
ざっくりでいい細かく分けず、「箱にポイ」で片付く形に
子どもの手が届く高さに自分で出して、自分で戻せる場所に

とくに小さい子は、「ポイっと入れるだけ」で片付く箱がいちばんです。きれいに並べることより、「元の場所に戻せた」を目標にしましょう。

物を減らして、場所を決めて、箱にポイで片付く形に。

年齢別の声かけ

2〜3歳:一緒に、遊びの続きとして

この年齢では、ひとりで片付けるのはまだ難しいです。「おもちゃさん、おうちに帰ろうね」「どっちが早く箱に入れられるかな?」と、遊びの続きのように、一緒に片付けましょう。1つでも入れられたら、「入れられたね」と声をかけます。

4〜6歳:何を・どこに、を具体的に

「片付けて」ではなく、「ブロックを、この箱に入れてね」と、何を・どこにを具体的に伝えます。「時計の長い針が6になるまでに、片付けよう」と、終わりを決めるのもおすすめです。

小学生:自分の場所は、自分で決める

小学生になったら、ランドセルや教科書の置き場所を、子どもと一緒に決めます。自分で決めた場所は、守りやすくなります。「帰ったら、ランドセルはここ」と、毎日の流れの中に置くと、習慣になっていきます。

年齢合言葉
2〜3歳一緒に、遊びの続きとして
4〜6歳何を・どこに、を具体的に
小学生自分の場所は、自分で決める

小さいうちは一緒に、だんだん具体的に、小学生は自分で決める。

「片付けなさい!」のイライラとの付き合い方

私も、以前は「脱いだ靴下、またここ!」「部屋を片付けなさい!」と、気づけば指示と注意ばかりでした。家の空気が、なんだかギスギスしていたんです。

同じ脱ぎっぱなしの靴下でも、「なんでいっつも脱ぎっぱなしなの」と思うか、「今日も頑張ったのね」と思うかで、こちらの心の持ちようは変わります。片付けを教えることは大切です。でも、イライラの勢いで言うより、少し落ち着いてから伝えるほうが、子どもにも届きやすいんですよね。

子どもは、親の言葉や態度、家の空気を、スポンジのように吸収する天才です。親が楽しそうに片付けている姿も、ちゃんと見ています。

イライラして怒ってしまうときのことは、子どもにイライラして怒ってしまうときの記事にもまとめています。

ここまでできていれば、大丈夫です

  • 出しておくおもちゃの量を、減らしてみた
  • 「この物はこの場所」を、子どもと決めた
  • 「片付けて」でなく、何を・どこに、を伝えている
  • 片付けられたときに、「できたね」と声をかけている

こんなときは、相談を

片付けが苦手なのは、多くの子に見られることです。ただ、次のようなときは、学校の先生や、地域の相談窓口、医療機関に相談してみてください。

  • 片付けだけでなく、忘れものやなくしものがとても多く、本人が困っている
  • 片付けのことで、毎日強く叱ってしまい、親子ともにつらくなっている
  • 片付け以外にも、ことばや行動などで気になることがある

よくある質問

片付けないおもちゃを、捨ててもいいですか?

黙って捨てるのは、おすすめしません。大切にしていた物がなくなると、子どもは悲しい気持ちになり、親への信頼も揺らいでしまいます。「もう遊ばないもの」を一緒に選んで、手放すかどうかを子ども自身に決めてもらうのがおすすめです。「捨てるよ!」を脅しに使うのも、できるだけ控えましょう。

何度言っても、片付けません。

「言う回数」より、「片付けやすさ」を見直してみてください。物が多すぎないか、戻す場所が決まっているか、子どもの手が届くか。仕組みが整うと、言わなくても片付く場面が少しずつ増えていきます。

片付けを手伝うと、自分でやらなくなりませんか?

小さいうちは、一緒に片付けることが、やり方を覚えるいちばんの近道です。最初は親が9割、子どもが1割でも大丈夫。できることが増えてきたら、少しずつ子どもの分を増やしていきましょう。

今日からできるワンアクション

今日は、ひとつだけ。

今夜、おもちゃ箱をひとつ決めて、「ここに、ポイってしてね」と伝えてみませんか。 箱に入れられたら、「入ったね!」と一緒に喜んで。

完璧じゃなくて大丈夫。ちりつもで、一緒にやっていきましょうね。

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LifeCrescendo が目指しているのは、困りごとが消えることだけではありません。栄養で体と心の土台を整え、その先で、子どもとご家族が「楽しく生き続ける」ところまで、一緒に歩むこと。いまの困りごとから、1つ、2つずつで大丈夫です。(私たちが大切にしていること)

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この記事をお届けした人

栄養カウンセラー ちあき

ちあき
心と体の栄養カウンセラー | ライフクレッシェンド株式会社 代表
── ライフコーディネーターとして、ご家族の食卓と、毎日の選択の隣にいます

特別支援学校の教員でした。教えていたのは、音楽です。言葉にならない声を、聞き取る仕事でした。その聞き取り方を、いちばん近いところで試されたのが、わが子の子育てです。わが子の発達に悩み、「私の愛し方が足りないのだろうか」と自分を責めた日々もありました。転機は、体の土台を整える「栄養」でした。

メロディーは、その人のもの。私が変えるのは、リズムのほう。

小児外科専門医のクリニックで、子どもと家族の栄養カウンセリングを重ねてきました。いまも毎日、現場にいます。2019年の秋からは、地域の親子ひろばなどで、ベビーマッサージ・タッチケアの教室も開いています。

弘前大学 教育学部 障害児教育課程卒。特別支援学校教諭一種免許(知的障害・肢体不自由・病弱)、中学校・高校 音楽教諭一種免許。オーソモレキュラー・ニュートリション・エキスパート(ONE)認定。『7つの習慣®』実践会認定ファシリテーター。3児の母。

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ちあき|こどもの栄養カウンセラー×3児の母🌱 @LifeCrescendoC