こんにちは、『7つの習慣®』実践会認定ファシリテーターのちあきです。
仕事の進め方や、家庭での子育ての方針。誰かと一緒に何かを進めようとするとき、意見がぶつかってモヤモヤした経験はありませんか?
「私はこうしたいのに、どうして分かってくれないんだろう」
「相手の言う通りにするしかないのかな…」
そんなふうに、どちらかが我慢したり、妥協したりして終わってしまうことも多いかもしれません。でも実は、お互いの違いを乗り越えた先に、一人では決して辿り着けなかった「もっと素晴らしい正解」が待っていることがあるんです。
今回は、名著『7つの習慣』の中から、「第6の習慣:シナジーを創り出す」をテーマに、人間関係をより豊かにするヒントをお伝えします。
1+1が3以上になる「シナジー」とは?
「シナジー」という言葉、少し難しく聞こえるかもしれませんね。一言でいうと、「1+1が3以上になること」です。
お互いの違いを認め、尊重し合うことで、自分一人でも、相手一人でも思いつかなかった「第3の案」が生み出される状態のこと。妥協して「1+1=1.5」になるのではなく、掛け算になって想像以上の結果が生まれるのがシナジーの力です。
私自身、クリニックのホームページを作ったときに、このシナジーを強く実感した出来事がありました。
当時、「お母さんたちがクリニックに来なくても、ホームページを見るだけで安心できるようなツールを作りたい」という思いがありました。でも、具体的にどう形にすればいいのか、うまくイメージが湧かなかったんです。
そこで、ホームページ制作会社の担当者さんに、自分の熱意や「今、お母さんたちがこんな状況で困っているんです」という思いを率直に伝えました。すると、担当者さんもその思いに深く共感してくださり、「一緒に良いものを作りましょう!」と、お互いにどんどんアイデアを出し合う関係になったのです。
結果として、当初の想像をはるかに超える、素晴らしいページが完成しました。さらに嬉しかったのは、1年ほど経った後、その担当者さんから「あの時の千明さんの熱い思いに励まされ、仕事のやりがいを強く感じることができました」という感謝のメールをいただいたことです。
ただ「Aを作ってください」「はい、分かりました」という関係(1+1=2)ではなく、お互いの思いが掛け合わさったことで、成果物以上の「深い信頼関係」というシナジーが生まれた瞬間でした。
夫婦関係でもシナジーは起こせる
このシナジーは、仕事だけでなく、夫婦や家族の関係でも同じように起こすことができます。
夫婦で子育てや生活の方針について話し合うとき、意見が真っ向からぶつかることってありますよね。そんなとき、どちらかが自分の意見を押し通そうとしたり(Win-Lose)、波風を立てないようにどちらかが我慢したり(Lose-Win)しがちです。
でも、本当は「もっと良い関係を築きたい」と思っているはず。もどかしい問題に直面したときこそ、勇気を出して自分の素直な気持ちを伝えることが大切です。
「本当はこうしてくれたら嬉しいんだけど…」
「私は今、こういうことに不安を感じているの」
相手を責めるのではなく、自分の弱さや自信のなさも含めて、率直に自己開示をする。それはとても勇気のいることですが、あなたが心を開くことで、相手も「実は自分もこう思っていたんだ」と正直な気持ちを話しやすくなります。
その深いコミュニケーションを乗り越えたとき、ただの妥協ではない、二人にとっての「第3の答え」が見つかるのです。
シナジーを生み出すための準備
とはいえ、いきなり「今日からシナジーを起こそう!」と思っても、なかなか難しいですよね。シナジーを生み出すためには、土台となる準備が必要です。
1. 信頼残高を貯める
相手との間に信頼関係(信頼残高)がないと、そもそも本音で話し合うことはできません。毎日の「ご飯作ってくれてありがとう」「お仕事お疲れ様」といった小さな感謝や労いが、信頼の貯金になっていきます。
2. 「私」ではなく「私たち」で考える
「私が頑張ればいい」という一人称の考え方から、「私たちでどうやって解決しようか」という協力の姿勢にシフトすることが大切です。
3. 相手を理解しようと努力する
自分の意見を主張する前に、まず「相手はどうしてそう思うのだろう?」と、相手の立場に立って理解しようと努めること(第5の習慣)が欠かせません。
まとめ:今日からできるワンアクション
シナジーを創り出す道のりは、決して平坦ではありません。勇気を出して本音をぶつけ合うプロセスは、時にエネルギーがいりますし、心がチクッと痛むこともあるでしょう。
でも、その壁を乗り越えた先には、「こんなに楽しくて、温かい世界があったんだ!」と思えるような、新しいステージが待っています。
まずは今日、身近な人に「いつもありがとう」と感謝を伝えることから始めてみませんか?その小さな信頼の積み重ねが、いつか大きなシナジーを生み出す第一歩になるはずです。
この記事をお届けした人
ちあき(小森 千明)
小森こどもクリニック ライフコーディネーター / 栄養カウンセラー
元特別支援学校教員。オーソモレキュラー栄養医学研究所(ONE)認定カウンセラー。『7つの習慣®』実践会認定ファシリテーター。3児の母。
「栄養という言語で哲学を届ける」をテーマに、毎日のごはんとタッチケアから、親子の心と体を整えるサポートを行っています。
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