子どもの腸活、何から始める?朝ごはん・発酵食品・食物繊維で、毎日の食卓からできる5つのこと

栄養カウンセラー ちあきこの記事を書いた人
栄養カウンセラー ちあき
小児外科専門医 小森広嗣 監修

「腸活がいいって聞くけれど、子どもには何をすればいいの?」「ヨーグルトを毎日食べさせればいい?」「サプリは必要?」。いろいろな情報があって、どこから始めればいいのか迷いますよね。

先にお伝えすると、子どもの腸活は、特別なものを足すより、毎日の食卓を少し整えるところからで大丈夫なんです。朝のお味噌汁、納豆やヨーグルトなどの発酵食品、野菜・海藻・きのこ、そして水分。「いつもの食事」の中に、お腹がよろこぶものを少しずつ入れていきましょう。

この記事でわかること

  • 子どもの腸が、心と体にとって大切な理由
  • 毎日の食卓からできる、腸活の5つのこと
  • ヨーグルトやサプリについて、知っておきたいこと

腸は、心と体の土台

腸は、食べたものを消化して体に取りこむ場所です。それだけでなく、体を守るはたらきにも深く関わっています。

腸と脳も、つながっています。私はよく、腸と脳は「内線でもあるように話し合ってる」とお話しします。緊張しているときに限ってお腹がゆるくなるのは、脳が「緊張してるよ」と伝えて、腸が「ピーピーピーピー」言っちゃうから。お腹の調子と気持ちは、思っている以上に影響し合っているんです。

腸の中では、たくさんの菌がくらしています。その菌たちのえさになるのが、毎日の食事。だから、腸活は「食卓」から始まります。

腸は、心と体の土台。腸と脳は、内線電話のように話し合っている。

毎日の食卓からできる、腸活の5つのこと

することやり方の例
1. 朝は「お味噌汁一杯から」菓子パン1つの朝を、具だくさんのお味噌汁から
2. 発酵食品を、ひとつ納豆、ヨーグルト、お味噌、ぬか漬け、チーズ
3. 食物繊維を、毎食少しずつ野菜、海藻、きのこ、豆、いも、果物
4. 水分をこまめに水や麦茶を、こまめに
5. 同じものを毎日食べ続けない「2日に1回、3日に1回」のローテーション

1. 朝は「お味噌汁一杯から」

朝ごはんが菓子パン1つ、という日もありますよね。そんな朝こそ、お味噌汁一杯から始めてみてください。お味噌は発酵食品。豆腐やわかめ、きのこ、野菜を入れれば、食物繊維もいっしょにとれます。前の晩に多めに作っておけば、朝は温めるだけです。

2. 発酵食品を、ひとつ

納豆、ヨーグルト、お味噌、ぬか漬け、チーズ。毎日どれかひとつを食卓にのせることを意識してみましょう。納豆ごはん、ヨーグルトに果物、きゅうりのぬか漬けなど、子どもが食べやすいものからで大丈夫です。

3. 食物繊維を、毎食少しずつ

腸の菌のえさになる食物繊維は、野菜、海藻、きのこ、豆、いも、果物に多く含まれています。一度にたくさんより、毎食少しずつ。

食べやすくする工夫例
お味噌汁・スープに入れるわかめ、きのこ、根菜をたっぷり
ごはんに混ぜるひじきや、刻んだ野菜の炊き込みごはん
おやつにするさつまいも、バナナ、りんご

4. 水分をこまめに

食物繊維をとっても、水分が足りないと、うんちが硬くなりやすくなります。のどがかわく前に、水や麦茶をこまめに飲む習慣をつけましょう。

5. 同じものを、毎日食べ続けない

体にいいと思って、同じものを毎日たくさん食べ続けるより、いろいろな食べ物を、少しずつのほうが、腸の菌の種類も豊かになると言われています。

私は、毎日食べているものを一気にやめるのではなく、「2日に1回、3日に1回」と、ちょっとずつ飽きていく習慣をおすすめしています。そして、食べた日と食べなかった日の翌日の調子を、自分で比べてみる。その子に合うもの・合わないものが、少しずつ見えてきます。

合わないものを摂り続けるのは、肌がガサガサなのに、そこに塩を塗っているようなもの。「体にいいはず」より、「この子の体にはどうかな」を見てあげてくださいね。

朝はお味噌汁、発酵食品をひとつ、食物繊維を少しずつ、水分をこまめに、いろいろなものを。

ヨーグルトやサプリについて

ヨーグルトは、毎日食べたほうがいい?

ヨーグルトは、手軽にとれる発酵食品のひとつです。ただ、ヨーグルト「だけ」にたよるより、お味噌、納豆、ぬか漬けなど、いろいろな発酵食品をローテーションするのがおすすめです。甘いヨーグルトは糖分も多いので、無糖のものに果物を添えると安心です。

腸活のサプリは必要?

まずは、毎日の食事からで十分です。サプリメントを使うかどうかは、その子の体の状態によって違うので、自己判断で始めず、医療機関で相談してください。

うんちは、お腹からのお手紙

腸の調子は、うんちに出ます。目指すうんちは、「すんなり・しっかり・スッキリ」の3つ。毎日、うんちのようすを親子で話してみるのも、腸活のひとつです。うんちのことは、子どもの便秘と下痢をくり返す記事にもまとめています。

ここまでできていれば、大丈夫です

  • 朝ごはんに、お味噌汁やスープがある日が増えた
  • 発酵食品を、毎日どれかひとつ食卓にのせている
  • 野菜・海藻・きのこを、毎食少しずつ入れている
  • 同じものばかりにならないよう、ローテーションしている

こんなときは、医療機関へ

次のようなときは、食事だけで様子をみず、医療機関で相談してください。

  • うんちが何日も出ない、出すときにとても痛がる、血が混じる
  • 下痢がなかなか治らない、くり返す
  • お腹をとても痛がる、吐く、ぐったりしている
  • 体重が増えない、食事がほとんど入らない

よくある質問

腸活は、何歳から始められますか?

離乳食が進んで、いろいろなものを食べられるようになったら、毎日の食卓の工夫として始められます。特別なことではなく、「いろいろな食べ物を少しずつ」が基本です。食べ物の固さや量は、その子の年齢に合わせてくださいね。

子どもが納豆もヨーグルトも食べません。

お味噌汁のお味噌も、チーズも発酵食品です。食べられるものからで大丈夫です。食物繊維は、さつまいもやバナナ、炊き込みごはんなど、食べやすい形で取り入れてみてください。

腸活をすると、気持ちも落ち着きますか?

腸と脳はつながっていて、お腹の調子が気持ちに影響することはあります。ただ、気持ちには眠りや生活のリズム、まわりとの関わりなど、いろいろなことが関わっています。お腹と心のつながりは、子どもの落ち着きのなさと腸の記事にも書いています。

今日からできるワンアクション

今日は、ひとつだけ。

明日の朝ごはんに、お味噌汁を一杯つけてみませんか。 具は、豆腐とわかめだけでも大丈夫です。

完璧じゃなくて大丈夫。ちりつもで、一緒にやっていきましょうね。

合わせて読みたい

LifeCrescendo が目指しているのは、困りごとが消えることだけではありません。栄養で体と心の土台を整え、その先で、子どもとご家族が「楽しく生き続ける」ところまで、一緒に歩むこと。いまの困りごとから、1つ、2つずつで大丈夫です。(私たちが大切にしていること)

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この記事をお届けした人

栄養カウンセラー ちあき

ちあき
心と体の栄養カウンセラー | ライフクレッシェンド株式会社 代表
── ライフコーディネーターとして、ご家族の食卓と、毎日の選択の隣にいます

特別支援学校の教員でした。教えていたのは、音楽です。言葉にならない声を、聞き取る仕事でした。その聞き取り方を、いちばん近いところで試されたのが、わが子の子育てです。わが子の発達に悩み、「私の愛し方が足りないのだろうか」と自分を責めた日々もありました。転機は、体の土台を整える「栄養」でした。

メロディーは、その人のもの。私が変えるのは、リズムのほう。

小児外科専門医のクリニックで、子どもと家族の栄養カウンセリングを重ねてきました。いまも毎日、現場にいます。2019年の秋からは、地域の親子ひろばなどで、ベビーマッサージ・タッチケアの教室も開いています。

弘前大学 教育学部 障害児教育課程卒。特別支援学校教諭一種免許(知的障害・肢体不自由・病弱)、中学校・高校 音楽教諭一種免許。オーソモレキュラー・ニュートリション・エキスパート(ONE)認定。『7つの習慣®』実践会認定ファシリテーター。3児の母。

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ちあき|こどもの栄養カウンセラー×3児の母🌱 @LifeCrescendoC