子どもの癇癪が続くとき、お腹が「助けて」と叫んでいるのかもしれません

💡 この記事の活用について

この記事は、子どもの癇癪やイライラと「お腹の健康」の意外な関係について、当院の栄養カウンセラーが解説したものです。

【必ずお読みください】
この情報は、医師の診察を受け、指導下にある患者様へのサポートとして提供しています。 お子様の体質や現在の治療状況によっては、適さない方法も含まれます。初めての方は自己判断せず、必ず医師の診察・指示を受けてから実践してください。

📖 栄養外来がはじめての方は、まず 🔰スタートアップ・ガイド をご覧ください。

 

こんにちは、栄養カウンセラーのちあきです🌱

季節の変わり目って、子供の様子がいつもと違ったりしませんか?

「ちょっとしたことで、すぐに癇癪(かんしゃく)を起こす」
「一度泣き出すと、手がつけられないくらいパニックになる」

そんな我が子を見て、「私の育て方が悪いのかな…」「愛情不足なのかな…」と、夜な夜な自分を責めてしまう。

もし今、あなたがそう感じているなら、どうか自分を責めないでください。
それは、性格の問題でも、愛情不足でもありません。

もしかしたら、お腹の中が「助けて〜!」とSOSを出しているだけかもしれないんです。

今日はポッドキャストでお話しした、「お腹と脳は、見えない糸で繋がっている」という不思議な関係について、シェアさせてくださいね。
これを知ると、癇癪を起こす我が子への見方が、ちょっと優しくなるはずです。

 

🧠 癇癪のスイッチは「肌」にある?

まず一つ目のキーワードは、「皮脳同根(ひのうどうこん)」
ちょっと難しい言葉ですが、漢字を見ると「皮膚」と「脳」は「同じ根っこ」と書きます。

実は、お母さんのお腹の中で赤ちゃんが育つとき、皮膚と脳は「同じ細胞」から生まれて、途中で分かれたものなんです。
言ってみれば、ふたごのきょうだいみたいなもの。
生物学的には、「皮膚は、露出した脳である」とも言われているんです。

すごくないですか?
私たちが普段触れている肌は、実は「脳みその一部」なんです。

だから、子供が癇癪を起こして手がつけられない時、言葉で説得するよりも「背中を優しくさする」ほうが、脳に直接「大丈夫だよ」と届くことがあります。
私たちがタッチケアをお伝えしている理由も、ここにあります。

でも、その「肌」や「脳」を内側から荒らしてしまう原因が、実はお腹にあるとしたら…?

 

🌪 お腹と脳の「内緒話」

そこで二つ目のキーワード、「脳腸相関(のうちょうそうかん)」です。
これは、「腸と脳は、いつも電話でおしゃべりしている」ということ。

緊張するとお腹が痛くなったり、悩み事があると食欲がなくなったりした経験、ありませんか?
これは、脳のストレスを腸が敏感に感じ取っている証拠です。

逆に言うと、「お腹(腸)の調子が悪いと、脳(心)もイライラしたり不安になったりする」ということなんです。

「最近、子供が癇癪(かんしゃく)を起こしやすいな」
「なんだかずっとモヤモヤしてるな」

そんな時は、性格の問題ではなく、お腹が「助けて〜!」とSOSを出しているのかもしれません。

 

🥛 傷口に塩を塗っていませんか?

じゃあ、お腹をいたわるためにどうすればいいの?
「ヨーグルトや食物繊維を摂ればいいのかな?」と思いますよね。

もちろんそれも大切ですが、今日はあえて「引き算」の提案をさせてください。

もし、肌荒れしてヒリヒリしているところに、塩を塗ったらどうなるでしょう?
…想像しただけで痛いですよね(涙)。

実はお腹の中でも、同じことが起きているかもしれません。
日本人の腸にとって、「小麦(グルテン)」「乳製品(カゼイン)」は、時として刺激になってしまうことがあるんです。

毎日食べているパンやヨーグルトが、知らず知らずのうちに、荒れたお腹に「塩」を塗っている状態になっていたとしたら…。
脳が「痛いよ!イライラするよ!」と叫んでしまうのも、無理はありませんよね。

 

🌱 「週末だけ」から始める、お腹の休日

そこで提案したいのが、「パンと牛乳をお休みしてみる実験」です。

「えっ、パン大好きだし、給食もあるし、無理!」
そう思いますよね。わかります(笑)。

だから、まずは「2週間」と言いたいところですが、ハードルが高ければ「週末だけ」でもOKです。

肌荒れが治るまでお化粧を控えるのと同じで、お腹が元気になるまで、少しだけ負担を減らしてあげるイメージです。

✔️ 朝ごはん: パンを「ご飯と納豆」や「おにぎり」に変えてみる。
✔️ 飲み物: 牛乳の代わりに「豆乳」や「アーモンドミルク」を選んでみる。
✔️ ランチ: パスタの代わりに「お蕎麦(十割)」や「フォー(米粉麺)」を楽しんでみる。

これを少し続けてみて、
「あれ? なんか最近、子供の寝付きがいいかも?」
「私、イライラする回数が減ったかも?」

そんな変化を感じられたら、それがあなたと家族にとっての「正解」です。
我慢するのではなく、「新しい美味しさ」を探すゲーム感覚でやってみてくださいね。

 

🕊 今日のワンアクション

「性格を変える」のは難しいけれど、「今日のおやつをおにぎりにする」ことなら、すぐにできそうですよね。

もし今、心の不調を感じているなら、まずは「お腹を休める」ことから始めてみませんか?

明日の朝は、温かいご飯とお味噌汁で、お腹も心もほっこり緩めてあげましょう。
お母さんの笑顔の素は、意外とキッチンの「引き算」にあるかもしれませんよ。

それでは、今日も愛でいっぱいの1日を!
ちあきでした🌱

 

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「うちの子、なんでこんなに癇癪が多いんだろう…」
春の不調、それは性格のせいじゃなくて、お腹からのSOSかも?
パンと牛乳を少しお休みする「引き算のケア」で、心を整えるヒントを発信しています🌱

 

👉 ちあき|こどもの栄養カウンセラー×3児の母🌱 @LifeCrescendoC

 

📖 栄養療法の全体像や治療のロードマップを知りたい方は 🔰スタートアップ・ガイド もあわせてご覧ください。

 

この記事の執筆・監修

 

ちあき(小森 千明)

 

小森こどもクリニック ライフコーディネーター / 栄養カウンセラー
元特別支援学校教諭。弘前大学教育学部卒業後、障害児教育の現場を経て、夫・小森広嗣の小児外科医としての活動を支えながらクリニック運営に携わる。

 

自身の子育ての中で、発達疑いのあるお子さんを栄養療法でサポートしてきた実体験を持つ。「頭でわかっていても、毎日の食事はしんどい」というお母さんたちの本音を誰より知る一人として、生活に根ざした「続けられる栄養の整え方」を伝えることを大切にしている。
オーソモレキュラー・ニュートリション・エキスパート(ONE)、ベビーマッサージ・タッチケアセラピスト、7つの習慣®認定ファシリテーター。Podcast『愛でいっぱいまるまるタッチ』配信中。

 

小森こどもクリニック 院長 小森 広嗣(こもり こうじ)

 

慶應義塾大学医学部卒。都立小児総合医療センター外科医長などを経て小森こどもクリニックを開院。
小児外科専門医として数多くのおなか(消化管)の手術や治療に携わり、「こどものお腹のスペシャリスト」として消化管の構造と機能に精通する。

 

自身や家族の不調が栄養療法で改善した手応えから、「西洋医学だけでは届かない不調」の解決策として「栄養」の重要性を確信。
「吸収の場である腸」と「体の材料となる栄養」の両面から、標準治療と分子栄養学を柔軟に組み合わせ、その子の体の土台を根本から整える「統合的な医療」を実践している。
日本小児外科学会認定専門医・指導医、医学博士。