怒る前に「間」を置く。『7つの習慣』の刺激と反応のあいだ——子どもに怒鳴りそうな瞬間の、3つの小さな手順

栄養カウンセラー ちあきこの記事を書いた人
栄養カウンセラー ちあき
小児外科専門医 小森広嗣 監修

帰ってきたら、部屋がぐちゃぐちゃ。何度言っても、同じことのくり返し。カッとなって怒鳴ってしまい、あとで「また、やってしまった」と落ち込む——。そんな日、ありますよね。

先にお伝えすると、怒りを感じること自体は、悪いことではないんです。 大切なのは、出来事と、自分の反応のあいだに、ほんの一瞬の「間」を置けるかどうか。『7つの習慣』では、この「間」に、自分で反応を選ぶ自由があると考えます。

この記事でわかること

  • 『7つの習慣』の「刺激と反応のあいだ」という考え方
  • わが家の「納豆事件」で起きた変化
  • 怒りそうな瞬間に使える、3つの小さな手順

出来事と反応のあいだには、「選ぶ自由」がある

『7つの習慣』の第1の習慣は「主体的である」です。その土台にあるのが、何かが起きること(刺激)と、それにどう応じるか(反応)のあいだには、すき間があるという考え方。

散らかった部屋を見る。それが「刺激」です。そこでカッとなって怒鳴るのは、反射的な「反応」。でも、そのあいだに一瞬の間を置くと、「深呼吸する」「理由を聞く」「あとで話す」といった、ちがう反応を選べるようになります。

私はこれを、「出来事と自分の反応のあいだに、スペースを置く」と呼んでいます。私の口ぐせのひとつなんです。

出来事と反応のあいだに、選べるすき間がある。

わが家の「納豆事件」

ある日、翌朝のごはん用に準備していた納豆を、子どもたちがおやつに食べてしまったことがありました。

以前の私なら、その場で「これは明日の朝ごはんのだから!」と怒鳴っていたと思います。でもそのときは、ひと呼吸、置いてみました。気持ちが少し落ち着いてから、「楽しみにしていたから、悲しかったな」と自分の気持ちを伝えて、なぜ困るのかを話しました。

そうするうちに、子どもたちとの関係が少しずつ変わって、同じことでぶつかることも減っていきました。そして今では、おやつに納豆を食べていたら「いいよ、いいよ〜!どんどんお食べ!」と言えるようになったんです(笑)。間を置いたことで、怒ることそのものが減っていきました。

怒鳴る前に、ひと呼吸。気持ちは「悲しい」で伝える。

怒りそうな瞬間に使える、3つの小さな手順

1 気づく——「あ、いま反応しそう」

まずは、自分が怒りそうになっていることに気づくこと。以前、10年以上大事に使っていたガラスの蓋が、ガシャーンと割れてしまったことがありました。その瞬間、「あ、やばい。いま私、何に反応したんだろう」と思えたんです。気づけたことで、怒るより先に、けががないかを確かめるほうを選べました。

2 間を置く——体を先に落ち着かせる

深呼吸をひとつ。その場を少し離れる。水を一杯飲む。体を先に落ち着かせると、頭も少しずつ冷えてきます。

3 選ぶ——「どうしたいか」から言葉を決める

落ち着いたら、「私は、この子にどうなってほしいんだろう」と考えてから、言葉を選びます。責める言葉ではなく、自分の気持ち(「悲しかった」「困った」)と、してほしいことを、短く伝えます。

気づく・間を置く・選ぶ。

うまくいかない日があって、当たり前

いつも間を置けるわけではありません。私も、怒ってしまう日はあります。そんな日は、あとで「さっきは怒りすぎちゃった、ごめんね」と伝えれば大丈夫です。

それから、怒りっぽい日が続くときは、心の持ち方だけでなく、睡眠不足や空腹、疲れなど、体のほうに余裕がないこともあります。自分を責める前に、まず体を休めることも、間を置く練習のひとつなんです。

できなかった日は、あとで「ごめんね」。それも練習。

ここまでできていれば、大丈夫です

  • 怒りそうな瞬間に、「あ、いま反応しそう」と気づけた日がある
  • 深呼吸や、その場を離れるなど、自分なりの「間」の置き方がある
  • 責める言葉ではなく、「悲しかった」と気持ちで伝えられた
  • 怒りすぎた日は、あとで「ごめんね」と言えた

よくある質問

間を置いている間に、子どもが危ないことをしていたら?

危ないときは、まず止めてください。間を置くのは、子どもの安全を確かめたあと、言葉をかける前です。けがや危険がないかを先に見る——それ自体が、反射的に怒るのとはちがう「選んだ反応」です。

間を置こうとしても、どうしても怒鳴ってしまいます

最初からうまくはいきません。まずは「怒鳴ったあとに気づけた」ことから始めて大丈夫です。気づくのが、少しずつ早くなっていきます。怒りっぽい日が続くときは、睡眠や食事など、自分の体の余裕も見直してみてください。

夫婦間や仕事でも使えますか?

はい、使えます。相手の言葉にカッとなったときも、すぐに言い返す前に間を置いて、「相手はなぜそう言ったんだろう」と考えると、会話の流れが変わることがあります。

今日からできるワンアクション

今日は、ひとつだけ。

次にカッとなりそうになったら、言葉を出す前に、深呼吸をひとつだけしてみませんか。 それだけで、もう「間」は置けています。

怒らない親になることより、選び直せる親でいること。完璧じゃなくて大丈夫。ちりつもで、一緒にやっていきましょうね。

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LifeCrescendo が目指しているのは、困りごとが消えることだけではありません。栄養で体と心の土台を整え、その先で、子どもとご家族が「楽しく生き続ける」ところまで、一緒に歩むこと。いまの困りごとから、1つ、2つずつで大丈夫です。(私たちが大切にしていること)

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この記事をお届けした人

栄養カウンセラー ちあき

ちあき(小森 千明)
元・特別支援学校教諭 | 栄養カウンセラー
── ライフコーディネーターとして、ご家族の食卓と、毎日の選択の隣にいます

特別支援学校の教員でした。教えていたのは、音楽です。言葉にならない声を、聞き取る仕事でした。その聞き取り方を、いちばん近いところで試されたのが、わが子の子育てです。

メロディーは、その人のもの。私が変えるのは、リズムのほう。

小児外科専門医のクリニックで、栄養カウンセリングを重ねてきました。いまも毎日、現場にいます。

弘前大学 教育学部 障害児教育課程卒。特別支援学校教諭一種免許(知的障害・肢体不自由・病弱)、中学校・高校 音楽教諭一種免許。オーソモレキュラー・ニュートリション・エキスパート(ONE)認定。『7つの習慣®』実践会認定ファシリテーター。3児の母。

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ちあき|こどもの栄養カウンセラー×3児の母🌱 @LifeCrescendoC