子どもの便秘、家でできることは?「すんなり・しっかり・すっきり」を目指す、食事・トイレの座り方・朝の習慣・お腹のタッチケア

栄養カウンセラー ちあきこの記事を書いた人
栄養カウンセラー ちあき
小児外科専門医 小森広嗣 監修

「今日も出てないな」「トイレで痛がって泣いている」。子どもの便秘が続くと、何をしてあげればいいのか、心配になりますよね。

実は私も、昔から「超」がつくほどの便秘体質です。お恥ずかしい話ですが、今でも切れ痔に悩まされることがあります。だから、「出すのが怖い、痛い」という気持ちは、痛いほどわかるんです。

先にお伝えすると、うんちは回数より「すんなり・しっかり・すっきり」の3つで見るのが大切です。そして家でできるのは、食事を楽しく整えること、トイレの座り方、朝の習慣、体を動かすこと、お腹を温めるタッチケア。どれも、完璧にやる必要はありません。

この記事でわかること

  • うんちを見るときの「3つのS」
  • 家でできる、食事・水分・トイレの座り方・朝の習慣
  • お腹を温めるタッチケアと、受診の目安

うんちは「3つのS」で見る

3つのS確かめたいこと
すんなり痛がらず、長い時間いきまずに出せている?
しっかりまとまった量が出ている?
すっきり出したあと、お腹が軽くなって、残った感じがない?

毎日出ていなくても、この3つがそろっていれば大丈夫です。反対に、毎日出ていても、コロコロのうんちが少しずつしか出ない、トイレに長くこもっている、というときは、お腹にうんちがたまっているサインかもしれません。

回数より、すんなり・しっかり・すっきり。

家でできること① 食事は「楽しく」が先

「野菜を食べさせなきゃ」と、食卓が戦いになってしまうと、親子ともに疲れてしまいます。食事は、まず楽しく。そのうえで、少しずつ取り入れたいものがあります。

取り入れたいもの例
水に溶ける食物繊維わかめ・ひじきなどの海藻、りんご・キウイ・プルーンなどの果物、大麦
発酵食品納豆、ヨーグルト、お味噌
野菜のすじなど少しずつ。一度にたくさんだと、お腹が張ることもある

わかめや果物に多い食物繊維は、うんちの中に水分を抱えこんで、やわらかく保ってくれます。ヨーグルトや納豆も、体にいいからとたくさんとりすぎると、お腹が張ることがあります。お腹の張りやガスが増えたら、量を減らしてみてくださいね。

家でできること② 水分は「こまめに声かけ」で十分

「水をたくさん飲めば便秘が治る」と思われがちですが、実はそう単純ではありません。足りている状態からさらに増やしても、おしっこになって出ていくことが多いんです。

ただ、水分が足りないと、うんちは硬くなります。子どもは遊びに夢中になると、のどの渇きを忘れてしまうもの。「お水飲もうか」と、こまめに声をかけるくらいで十分です。無理に飲ませなくて大丈夫ですよ。

家でできること③ トイレの座り方

洋式トイレで足がぶらぶらしていると、いきみにくくなります。おすすめは、足台を置いて、ひざをおしりより高くし、上半身を少し前に倒す座り方。考えごとをしているような姿勢です。

ただ、足台がすべての子に合うとは限りません。道具より、その子がいちばんリラックスして出せる姿勢を見つけてあげてください。トイレでうんちをするのが怖い子は、無理にトイレにこだわらず、まずは安心して「出せた」を重ねることが大切です。トイレトレーニングのことは、トイレトレーニングが進まないときの記事にまとめています。

家でできること④ 朝ごはんと、トイレに座る時間

朝ごはんを食べると、腸が動き出しやすくなります。朝ごはんのあと、出なくてもいいので、5分ほどトイレに座る時間をつくってみましょう。座ることそのものが、出す練習になります。

もちろん、朝でなければいけないわけではありません。夕方や夜でも、その子のリズムがあれば、それで大丈夫です。

家でできること⑤ 体を動かす

体を動かすと、腸も動きやすくなります。公園で走る、なわとび、ジャングルジム、おうちでごろごろ転がる遊び。「運動しなさい」より、「一緒に遊ぼう」で誘ってみてください。

お腹を温めるタッチケア

タッチケアやり方
のの字おへそを中心に、時計回りに「の」の字を書くように、手のひらでやさしくなでる
腰を温める背中の腰のあたりを、手のひらでくるくる。冬は腰にカイロを貼るのもおすすめ
ごろんごろん体操赤ちゃんや小さい子は、仰向けで両足を持って、左右に「パタン、パタン」と倒す

ママやパパの手でなでてあげるだけでも、お腹がぽかぽかしてきます。ごろんごろん体操は、ケラケラ笑って喜ぶ子も多いんです。楽しみながら、お腹を動かしてあげましょう。

食事は楽しく、水分はこまめに声かけ、座り方と朝の5分、体を動かして、お腹を温める。

うんちカレンダーで「出せた」を見える形に

うんちが出た日に、カレンダーにシールを貼る。「今日は何色のシールにする?」と、うんちの話が親子の楽しい会話になります。出なかった日を責めるのではなく、出せた日を一緒に喜んでください。

便秘は、十人十色です。すぐに良くなる子もいれば、時間をかけてじっくり向き合っていく子もいます。焦らなくて大丈夫。小さな「出せた」を、一つずつ重ねていきましょう。

ここまでできていれば、大丈夫です

  • うんちを、回数より「3つのS」で見ている
  • 食卓が戦いにならないよう、楽しく食べている
  • 朝ごはんのあとなど、トイレに座る時間がある
  • 寝る前に、お腹を「の」の字でなでている

こんなときは、医療機関へ

次のようなときは、家で様子をみずに、医療機関で相談してください。

  • うんちに血が混じる、出すときにとても痛がる
  • お腹がぱんぱんに張っている、吐く、ぐったりしている
  • 何日も出ず、お腹を痛がる
  • 体重が増えない、減ってきた
  • 生まれてすぐのころから、ずっと出にくい
  • パンツに少しずつうんちがつく、おもらしが続く

便秘には、お薬の力を借りたほうがよい場合もあります。長く続いて「どうしたらいいかわからない」ときも、ひとりで抱えずに相談してくださいね。

よくある質問

何日出なかったら、便秘ですか?

日数だけでは決まりません。毎日でなくても、すんなり・しっかり・すっきり出せていれば大丈夫です。ただ、間があくほどうんちは硬く大きくなり、出しにくくなります。痛がる、時間がかかる、お腹が張るなど、うんちのことで困っているときは、医療機関で相談してください。

野菜を食べないと、便秘は治りませんか?

野菜だけが答えではありません。わかめやひじき、果物、大麦など、食べやすいものから取り入れてみてください。いちばん大切なのは、食事の時間を楽しく保つことです。

お腹のマッサージは、毎日したほうがいいですか?

毎日でなくても大丈夫です。寝る前やお風呂上がりなど、親子でほっとできる時間に、気持ちよさそうにしている範囲で続けてみてください。嫌がるときは、無理にしなくて大丈夫です。

今日からできるワンアクション

今日は、ひとつだけ。

今夜、寝る前に、子どものお腹を手のひらで「の」の字になでてみませんか。 「今日もおつかれさま」と声をかけながら。

完璧じゃなくて大丈夫。ちりつもで、一緒にやっていきましょうね。

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この記事をお届けした人

栄養カウンセラー ちあき

ちあき
心と体の栄養カウンセラー | ライフクレッシェンド株式会社 代表
── ライフコーディネーターとして、ご家族の食卓と、毎日の選択の隣にいます

特別支援学校の教員でした。教えていたのは、音楽です。言葉にならない声を、聞き取る仕事でした。その聞き取り方を、いちばん近いところで試されたのが、わが子の子育てです。わが子の発達に悩み、「私の愛し方が足りないのだろうか」と自分を責めた日々もありました。転機は、体の土台を整える「栄養」でした。

メロディーは、その人のもの。私が変えるのは、リズムのほう。

小児外科専門医のクリニックで、子どもと家族の栄養カウンセリングを重ねてきました。いまも毎日、現場にいます。2019年の秋からは、地域の親子ひろばなどで、ベビーマッサージ・タッチケアの教室も開いています。

弘前大学 教育学部 障害児教育課程卒。特別支援学校教諭一種免許(知的障害・肢体不自由・病弱)、中学校・高校 音楽教諭一種免許。オーソモレキュラー・ニュートリション・エキスパート(ONE)認定。『7つの習慣®』実践会認定ファシリテーター。3児の母。

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ちあき|こどもの栄養カウンセラー×3児の母🌱 @LifeCrescendoC