兄弟喧嘩ばかりで疲れた…小学生のきょうだい喧嘩、親の対応は?審判にならずに、家族を「チーム」にする5つのこと

栄養カウンセラー ちあきこの記事を書いた人
栄養カウンセラー ちあき
小児外科専門医 小森広嗣 監修

「お兄ちゃんが先にやった!」「だって、あいつが!」——夕方になると始まる、きょうだい喧嘩。止めても止めても、また始まる。毎日の仲裁で、親のほうがぐったりしてしまいますよね。

先にお伝えすると、きょうだい喧嘩は、親が「審判」になるほど長引きやすいんです。 どちらが悪いかを決めるより、安全を守ったうえで、二人の気持ちを聞き、家族を「チーム」にしていくほうが、ずっと穏やかになっていきます。

この記事でわかること

  • 小学生のきょうだい喧嘩が増える理由
  • 審判にならない、親の対応のしかた
  • 一人ずつの時間、夕方の空腹など、喧嘩を減らす土台づくり

兄弟喧嘩が増えるのは、なぜ?

よくある理由起きやすい場面
親の注目がほしい親が忙しい夕方・きょうだいの片方ばかり手がかかるとき
「ずるい」「不公平」という気持ちおやつ・ゲーム・順番の取り合い
疲れ・空腹・眠気学校から帰ったあと・夕ごはん前・寝る前
気持ちを言葉にする力が育っている途中手や口が先に出てしまう

きょうだい喧嘩は、気持ちのぶつけ方や、ゆずり方を練習している途中の姿でもあります。ゼロにすることを目指すより、激しくなりにくく、早く仲直りできることを目指していきましょう。

喧嘩はゼロより、早く仲直りできることを目指す。

① 手が出たら、まず止める。安全がいちばん

叩く・蹴る・物を投げるときは、理由を聞く前に、まず止めて、二人を離す。これだけは、親がはっきり線を引いていいところです。

  • 「叩くのは、なしだよ」と短く、落ち着いた声で
  • 別々の部屋や場所で、気持ちが落ち着くのを待つ

手が出たら、話より先に、離す。

② 審判にならず、二人の気持ちを聞く

どちらが先にやったかを調べ始めると、親が「裁判官」になってしまい、負けた側はもっと不満をためてしまいます。

  • 「どっちが悪い」ではなく、「○○は、いやだったんだね」「○○は、くやしかったんだね」と、それぞれの気持ちに名前をつける
  • そのあとで「どうしたら、二人とも遊べるかな?」と、解決を二人に考えてもらう
  • 上の子にだけ「お兄ちゃんでしょ」と求めすぎない

裁くより、二人の気持ちに名前をつける。

③ 一人ずつの時間をつくる

喧嘩の奥には、「自分を見てほしい」という気持ちがあることも多いんです。

わが家では、子どもの気持ちをゆっくり聞きたいときに、一人だけを連れて、デパートでケーキを食べて帰ってくることがあります。きょうだいがいるとなかなか言えないことも、二人きりだと、ぽつりぽつりと話してくれるんですよね。

  • 毎日でなくて大丈夫。週に1回、10分でも、その子だけの時間を
  • 寝る前の5分、お風呂の時間、買い物について来てもらう時間でも

一人ずつの「あなただけの時間」が、喧嘩を減らす。

④ 家族を「チーム」にする

私は、家族というのは、最小のチームだと思っているんです。きょうだいは、ライバルではなく、同じチームの仲間。

  • 協力できたときに、「ナイスパスだったね」と伝える(お箸を配ってくれた、弟に順番をゆずってくれた、など)
  • 「きょうだい vs きょうだい」ではなく、「家族 vs 困りごと」で考える(「おやつの取り合いをどうする?」をみんなで決める)
  • 順番やルールは、喧嘩していないときに、一緒に決めておく

きょうだいは、同じチームの仲間。

⑤ 夕方の空腹と疲れを減らす

きょうだい喧嘩が起きやすい時間帯を見てみると、学校から帰ったあと、夕ごはんの前、寝る前——つまり、お腹が空いているときや、疲れているときに集中していることが多いんです。

  • 帰ってすぐに、おにぎりやゆで卵などの補食を。甘いものだけだと、エネルギーが急に上がって急に下がり、イライラしやすくなります
  • 夕ごはんを、少し早めに
  • 寝る前の画面の時間を、少しずつ短く

心にいきなり手を入れる前に、食事から体へ、体から心へ。体の余裕が戻ると、喧嘩の数も、激しさも、変わってくることがあります。

喧嘩が多い時間は、お腹と眠りを見る。

ここまでできていれば、大丈夫です

  • 手が出たときは、まず止めて離している
  • どちらが悪いかより、二人の気持ちに名前をつけている
  • 週に一度でも、一人ずつの時間がある
  • 協力できたときに「ナイスパス」と伝えている
  • 喧嘩が多い時間帯の、空腹と疲れを見直した

よくある質問

兄弟喧嘩は、いつまで続く?

成長とともに、言葉で話し合えるようになると、少しずつ減っていくことが多いです。ただ、思春期にまた増える時期もあります。ゼロを目指すより、「早く仲直りできる」家族の形を、一緒に育てていきましょう。

小学生の兄弟喧嘩で、手が出るときは?

まず止めて、二人を離してください。落ち着いてから、それぞれの気持ちを聞き、「叩く代わりに、どうしたらよかったかな」を一緒に考えます。手が出やすい時間帯(空腹・疲れ)を見直すことも助けになります。

上の子ばかり叱ってしまうときは?

上の子は、つい「お兄ちゃん・お姉ちゃんだから」と求められがちです。上の子だけとの時間をつくり、「いつもありがとう」「がんばってるね」と、上の子の気持ちも受け止めてあげてください。

兄弟喧嘩ばかりで、親が疲れてしまったら?

親が疲れているのは、それだけ毎日向き合っている証拠です。全部の喧嘩を止めなくて大丈夫。危ないとき以外は、少し距離を置いて見守る日があってもいいんです。

こんなときは、相談を

けがをするほどの暴力がくり返される、一方がいつも傷つけられている、家族が疲れ切っている、子どもの様子が急に変わった。 こういうときは、ご家庭だけで抱えず、地域の子育ての相談窓口や、医療機関に相談してくださいね。

今日からできるワンアクション

今日は、ひとつだけ。

今日、きょうだいが協力できた瞬間に、「ナイスパスだったね」と言ってみませんか。 小さなことで大丈夫です。お箸を配った、順番をゆずった、それだけで十分。

喧嘩の多い毎日も、家族というチームが育っている途中の景色です。完璧じゃなくて大丈夫。ちりつもで、一緒にやっていきましょうね。

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この記事をお届けした人

栄養カウンセラー ちあき

ちあき(小森 千明)
元・特別支援学校教諭 | 栄養カウンセラー
── ライフコーディネーターとして、ご家族の食卓と、毎日の選択の隣にいます

特別支援学校の教員でした。教えていたのは、音楽です。言葉にならない声を、聞き取る仕事でした。その聞き取り方を、いちばん近いところで試されたのが、わが子の子育てです。

メロディーは、その人のもの。私が変えるのは、リズムのほう。

小児外科専門医のクリニックで、栄養カウンセリングを重ねてきました。いまも毎日、現場にいます。

弘前大学 教育学部 障害児教育課程卒。特別支援学校教諭一種免許(知的障害・肢体不自由・病弱)、中学校・高校 音楽教諭一種免許。オーソモレキュラー・ニュートリション・エキスパート(ONE)認定。『7つの習慣®』実践会認定ファシリテーター。3児の母。

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ちあき|こどもの栄養カウンセラー×3児の母🌱 @LifeCrescendoC