かぜをひきやすい子、どうしたらいい?冬の食卓に足したい、4つの栄養と温かい一品

栄養カウンセラー ちあきこの記事を書いた人
栄養カウンセラー ちあき
小児外科専門医 小森広嗣 監修

冬になると、毎月のようにかぜをひく。やっと治ったと思ったら、また鼻水と咳。兄弟でうつし合って、家の中でかぜのバトンリレー——わが家でも、そんな冬がありました。

「どうしてうちの子ばかり」と思うこともありますよね。

先にお伝えすると、かぜをひきやすい・治りにくいのには、毎日の食卓がつくる「体の土台」が関わっていることがあるんです。 特別なものは要りません。いつものごはんに、たんぱく質・ビタミンD・亜鉛・ビタミンCの4つを、少しずつ足していく。それが、かぜに負けにくい体の、いちばんの支えになるんです。

どうして、かぜをひきやすい子と、ひきにくい子がいるの?

同じ保育園や学校に通っていても、かぜをもらいやすい子と、そうでない子がいます。治りの早さにも、差が出ますよね。

小児外科医の夫は、「治る力は、毎日の食事がつくる土台の上に立っている」とよく言います。体を守る仕組みも、壊れたところを直す仕組みも、毎日食べたものを材料にして動いているからです。

体質や年齢の影響ももちろんあります。でも、土台はあとから育てられる。ここが、いちばん希望のあるところなんですよね。

かぜに負けにくい体は、毎日の食卓から育つ。

冬の食卓に足したい、4つの栄養は?

① たんぱく質(体を守る仕組みの材料)
肉・魚・卵・大豆・乳製品。体を守る仕組みそのものが、たんぱく質でできています。かぜのときに「おかゆだけ」の日が続くと、治りの材料が足りなくなることも。食べられるようになったら、卵がゆや、鶏肉入りのスープへ。

② ビタミンD(冬に足りなくなりやすい)
鮭やいわしなどの魚、きのこ、卵の黄身。ビタミンDは日光を浴びると体の中でもつくられますが、冬は日が短く、外で過ごす時間も減って、足りなくなりやすいんです。晴れた日は、少し外に出てみましょう。

③ 亜鉛(治る力を支える)
肉・魚・卵・牡蠣やあさり・納豆など。体のあちこちで「直す」仕事を支えるミネラルです。偏食で肉や魚が少ない子は、足りなくなりやすいんです。

④ ビタミンC(季節の果物と野菜で)
みかん、いちご、ブロッコリー、じゃがいも。冬の果物は、子どもが手をのばしやすい入口です。

たんぱく質・ビタミンD・亜鉛・ビタミンCを、いつものごはんに。

4つをまとめて入れるなら、どんな一品?

おすすめは、具だくさんの温かい汁物なんです。

  • 鮭ときのこのお味噌汁(たんぱく質・ビタミンD)
  • 鶏肉と卵のスープに、ブロッコリーを少し(たんぱく質・亜鉛・ビタミンC)
  • あさりのお味噌汁、豆腐を入れて(亜鉛・たんぱく質)

汁物は、体を温めて、食欲がない日でも入りやすい。かぜの治りかけの「次の一歩」にもなります。食後に、みかんをひとつ。それだけで、4つがそろう日が増えていきます。

迷ったら、具だくさんの温かい汁物を一品。

食べることのほかに、できることは?

  • 眠り:体は、眠っているあいだに回復します。冬は特に、いつもより少し早めの就寝を
  • 日中の光と外遊び:晴れた日は、短い時間でも外へ
  • 水分:空気が乾く冬は、温かいお茶や汁物でこまめに

食べる・眠る・光を浴びる、の3つで。

ここまでできていれば、大丈夫です

  • いまの食卓に、たんぱく質・ビタミンとミネラルが、そこそこ入っている(炭水化物だけになっていない)
  • 週に何回か、魚かきのこが食卓にある
  • 温かい汁物を、具だくさんにできる日がある
  • かぜをひいた日も「また土台を育てればいい」と思えている

こんなときは、医療機関で相談を

食卓の工夫より先に、相談していただきたいサインもあります。高い熱が何日も続く、息が苦しそう・ゼーゼーする、水分がとれない・おしっこが少ない、ぐったりして元気がない、かぜが治らずに何週間も続く。 こういうときは、ご家庭で様子を見ずに、医療機関で相談しましょうね。夜間や休日で迷ったときは、子どもの医療電話相談(#8000)も頼りになります。

今日からできるワンアクション

今日は、ひとつだけ。

今夜のお味噌汁かスープに、鮭・きのこ・卵・豆腐のどれかを、ひとつ足してみませんか。

いつもの一杯が、体の土台を育てる一杯に変わります。かぜをひかない冬にするのは難しくても、かぜに負けにくい体は、毎日の一杯から育っていく。ちりつもで、一緒にやっていきましょうね。

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この記事をお届けした人

栄養カウンセラー ちあき

ちあき(小森 千明)
元・特別支援学校教諭 | 栄養カウンセラー
── ライフコーディネーターとして、ご家族の食卓と、毎日の選択の隣にいます

特別支援学校の教員でした。教えていたのは、音楽です。言葉にならない声を、聞き取る仕事でした。その聞き取り方を、いちばん近いところで試されたのが、わが子の子育てです。

メロディーは、その人のもの。私が変えるのは、リズムのほう。

小児外科専門医のクリニックで、栄養カウンセリングを重ねてきました。いまも毎日、現場にいます。

弘前大学 教育学部 障害児教育課程卒。特別支援学校教諭一種免許(知的障害・肢体不自由・病弱)、中学校・高校 音楽教諭一種免許。オーソモレキュラー・ニュートリション・エキスパート(ONE)認定。『7つの習慣®』実践会認定ファシリテーター。3児の母。

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ちあき|こどもの栄養カウンセラー×3児の母🌱 @LifeCrescendoC