【週刊 LifeCrescendo】新学期の一週間は、増やすより「削らないもの」を一つ決める

こんにちは、LifeCrescendoのちあきです。

いよいよ、新学期がはじまりますね。

先日、番組の収録に向けて本を開いたら、そのページだけ、まっさらでした。線も付箋も、ひとつもない。前後にはあんなに貼ってあるのに、そこだけ、きれいなままだったんです。

避けていたんだと思います。読めば、自分のできていないところを名指しされると分かっていたから。

新学期の前って、なぜか「増やす」ほうに気持ちが向きませんか。早起きの練習、勉強の習慣、持ち物の見直し。私も毎年やります。でも増やせば増やすほど、余裕のほうは減っていくんですよね。

先週お届けした2本は、その手前の話でした。

今週のハイライト記事

「なんで早く言わなかったの」と言わずにすむ子育て——失敗を先に想定する『逆算の戦略』

出先で、わが子が間に合わなかった日の話です。

私たちは「どうやったらうまくいくか」はよく考えるのに、「もしうまくいかなかったら、どうするか」は、ほとんど考えていません。だから本番で慌てて、感情のほうが先に出てしまう。

天気予報を見て傘を持つのと、同じなんですよね。雨が降るかもしれないと知っているから、あわてない。この記事では、失敗した時のセリフを先に一つ決めておく、という練習を書きました。

「失敗をなくすことはできない。でも、失敗したあとの自分を、先に選ぶことはできる。」
(記事より)

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「また怒っちゃったな」と、朝の台所でため息をついていた私へ

同じ時期のことを、noteのほうにも書きました。

子どもたちを送り出したあとの台所。急に静かになって、シンクの前でため息が出る。誰も見ていないのに、いちばん厳しい目で自分を見ているのは、自分なんですよね。

そこで気づいたことがあります。私はいつも「その場」で言葉を探していた。目の前で困ったことが起きてから、慌てて手札をめくっていたから、どれを出しても一歩遅れていたんです。

「準備は、子どものためではなく、自分のためにする。」
(記事より)

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編集後記

先週の2本を並べてみて、はっきりしたことがあります。

慌てない人は、その場で立派なのではなく、前もって決めていただけだということ。そして決めておくと、いちばん楽になるのは、子どもではなく自分のほうだ、ということです。

では新学期の一週間、何を決めておくか。

私のおすすめは、増やすことではなくて、「これだけは削らない」を一つ決めておくことです。

というのも、私が真っ先に削ってきたものって、毎回同じだったんですよね。ゆっくり食べること。ちゃんと眠ること。子どもの話を、手を止めて聞くこと。今日やらなくても誰にも怒られないから、いちばん最初に消える。

でも、そこを削った体は、疲れやすくて、眠りが浅くて、ちょっとしたことでイライラします。そして結局、慌てる日がまた増えていく。削ったつもりが、いちばん高くついていたんです。

新学期は、こどももお母さんも、ただそこにいるだけで消耗します。夏のあいだ、暑さで食が細くなって、そうめんやアイスに寄っていたぶんもあります。

もし今、「どうして私はこんなに余裕がないんだろう」と自分を責めている方がいたら、お伝えしたいことがあります。それは、あなたの性格のせいではありません。足りなかったのは我慢や愛情ではなく、体の材料だっただけ、ということが本当にあるんです。

削らないものを、一つだけ。朝ごはんに、自分のぶんのたまごを一つ足す。それくらいで十分なんです。

来週は、その「削らない一つ」を、時間の側から見ていきます。緊急ではないけれど大切なことを、どうやって毎日に置いておくか。一緒に考えていきましょうね。

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LifeCrescendo 代表|ちあき
小児外科専門医|小森広嗣