【週刊 LifeCrescendo】「とっさの一言」は、性格ではなく準備で変わる。夏の終わりに、余力を残しておく

こんにちは、LifeCrescendoのちあきです。

夏休みも、いよいよ終わりが見えてきましたね。

先日、Podcastで「戦略」というテーマでお話ししました。戦略なんて、ずいぶん立派な言葉を使ってしまいましたが、話しながら思い出していたのは、自分のいちばん情けない場面のほうでした。

うちの子がご飯を食べてくれなかった時期、私は「ご飯食べようね」の言い方を、その場でずっと探していたんです。優しく、面白く、厳しく。全部試して、それでも届かなかった。

——その場で探しているうちは、いつも一歩遅いんですよね。

先週お届けした2本は、まさにこの「一歩の遅れ」をめぐる話でした。

今週のハイライト記事

「またやらかしたか」と身構えてしまう自分へ|出来事と反応の間に「スペース」を置く練習

学校から電話が来た瞬間に、体がこわばる。あの反射の話です。

『7つの習慣』の第1の習慣に、出来事(刺激)と、自分の反応の間にはスペースがある、という考え方が出てきます。私たちはつい、電話が鳴ったこと自体を「悪い知らせ」だと決めつけてしまう。でも、決めているのは出来事のほうではなく、そのあいだの一拍をどう使うか、なんですよね。

出来事は選べません。それでも、受け止め方は選べる。この記事では、その一拍をどう取り戻すかを書きました。

「出来事は選べないけれど、受け止め方は選べる。」
(記事より)

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学校から電話が来た時、私は「すみません」から始めていた

同じ時期のことを、noteのほうにも書きました。

スマホに学校の番号が出た瞬間、私は用件を聞く前から「すみません」と言っていたんです。何に対して謝っているのかも、はっきりしないまま。

そして気づいたことがありました。決めつけは、疲れている時ほど厚くなる。元気な日なら「なんだろう」と思えることが、疲れている日には「また何かやったに違いない」に変わってしまう。同じ出来事なのに、受け取る側の余力で、まるで別の知らせになるんですよね。

「決めつけは、疲れている時ほど厚くなる。」
(記事より)

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編集後記

この2本を並べてみて、はっきりしたことがあります。

「間を置く」も「決めつけない」も、その場で頑張ってどうにかするものではない、ということです。とっさの瞬間に立派でいられる人がいるとしたら、それは性格が良いのではなくて、前もって用意があったか、そのとき余力があったかの、どちらかなんですよね。

用意のほうは、決めておけば足ります。失敗したときのセリフを一つ決めておく。それだけで、慌てる時間がまるごと減ります。

問題は、余力のほうです。

これは気持ちの問題に見えて、じつはかなり体の問題でもあるんです。夏の終わりは、暑さで食が細くなって、そうめんやアイスに寄りがちで、気づかないうちに材料が足りなくなっていることがあります。眠りが浅い、朝起きられない、ちょっとしたことでイライラする——それは、こどもも、お母さん自身も同じなんですよね。

もし今、「どうして私はこんなに余裕がないんだろう」と自分を責めている方がいたら、お伝えしたいことがあります。それは、あなたの性格のせいではないかもしれません。足りなかったのは我慢や愛情ではなく、体の材料だっただけ、ということが本当にあるんです。

新学期がはじまる前の一週間。特別なことはしなくて大丈夫です。朝の一品にたまごを足す。それくらいの「ちょい足し」から、一緒に余力を戻していきませんか。

来週は、その「先に決めておく」を、もう少し具体的にお届けします。

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LifeCrescendo 代表|ちあき
小児外科専門医|小森広嗣