体を整えるのも、心を育てるのも、大切なことは時代が変わっても、国や言葉が違っても、変わりません。よく食べ、よく眠り、体を動かす。人の話を聞き、ありがとうを言葉にし、コツコツ続ける。——この基本が、いちばん強いのです。
私たちが新しくしたのは、形のほうです。あふれる情報から、その家に本当に要るものだけを残す。削って、磨いて、続けられる型にする。——足すことより、削ることのほうが、ずっと難しいのです。
私たちの名前は、LifeCrescendoといいます。クレッシェンドは、音楽で「だんだん強く」という意味です。だんだん、です。急に大きくすることは、できません。無理に大きくした音は、割れます。
できていないことを数える場所では、続きません。できていることを先に見る場所では、続きます。誰も見ていないところで続けてきた小さな努力を、ここでは、ちゃんと見ます。
型にできるから、教材にできます。人に渡せます。私たちがいなくても回るところまで持っていく——それが、この場所の目的です。
私たち自身、これができたのは、恵まれていたからです。教わる人がいて、支えてくれる家族がいて、学ぶ時間がありました。受け取ったものを、渡す。——それが、この場所をつくった理由でもあります。
迷う日があって、いい
ちあきが軸にしている、シスター渡辺和子さんの言葉があります。
「しようか、どうしようかと迷ってもいい。でも、そこで、自分の怠け心と闘った時に、初めて、本当の美しさ、自分らしさが生まれてくる」
渡辺和子『面倒だから、しよう』(幻冬舎)
迷う日があっていい。それでも一歩を選んだ日に、その人らしさが生まれる——私たちの伴走は、この考え方に立っています。
一滴から、広がっていきます
私たちが見ているのは、来年のことではありません。5年後、10年後——もっと言えば、その先の世代です。
いま、この考え方を受け取ってくださる家庭は、多くはありません。けれど、受け取った家では、それが毎日の形になります。食卓が変わり、声のかけ方が変わり、迷ったときの決め方が変わります。
そうなると、次に渡すのは、私たちではありません。その家のご両親です。お子さんへ。同じことで困っている、隣のご家族へ。
一滴が落ちたところから、波紋は広がります。急がせることはできません。けれど、止まることもありません。
うまくいく時期も、うまくいかない時期も、どちらも正解です。波は、必ず来ます。それでも進んでいけるのは、同じ方向を向いている人が、他にもいると分かっているときです。
この記事は、トップページから独立させたものです。まずは声から——Podcast『愛でいっぱいまるまるタッチ』。
