学校に通い続ける道があります。合わないと分かって、別の場所に移る道があります。しばらく休んで、また戻る道もあります。
私たちは、そのどれかを勧める立場にありません。どれも正解だと思っています。
従来の学校教育は、悪いものではありません。多くの子が、そこで力をつけています。同時に、そこから離れて、自分のやりたいことに全力を出せる時代にもなってきました。離れることは、負けではありません。
ただ、選べる時代には、選べる時代の難しさがあります。道が一本しかなかった頃は、迷わずにすみました。いまは、どれを選んでも「別の道のほうが良かったのではないか」が残ります。
万事塞翁が馬、という言葉があります。その時はうまくいかなかったように見えた道が、あとからいちばんの意味を持つ——私たちは、それを何度も見てきました。
だから必要なのは、正解を教えてくれる人ではないと思っています。一緒に考えて、決めたあとも隣にいてくれる人です。
うまくいかない時期を通った家庭は、弱い家庭ではありません。その時期を通ったからこそ、持てるものがあります。「どうにかしていける」という感触は、順調なだけの日々からは育ちません。困って、迷って、それでも一日ずつ進めた家庭にだけ残ります。
——それは、弱さではなく、強さです。
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