「どうしてわかってくれないの?」家族へのイライラを手放す3つのヒント

こんにちは、小森こどもクリニックのライフコーディネーター、ちあきです。

 

新学期や新年度を迎えて2ヶ月が経ち、6月は疲れがどっと出やすい時期ですね。「家族のためにこんなに頑張っているのに、ちっとも通じ合えない」「大切な人のちょっとした言動に、どうしてもスイッチが入って腹が立ってしまう」。そんな風に、心にすれ違いを感じているお母さんは多いのではないでしょうか。

 

私も3人の子どもを育てながら、日々バタバタと奮闘しています。我が家にも絶賛反抗期中の長男がいて、朝からつい「勉強したの?」と小言を言っては反発される…そんな日常の繰り返しです。

 

今日は、そんな皆さんの心を少しでも軽くするために、3人の偉大な先人たちの言葉を借りて、家族との関係を温かくする「理解の光」についてお話ししたいと思います。

 

怒りや恐怖の裏にある「本当のサイン」

 

ノーベル賞を2度受賞したマリー・キュリー(キュリー夫人)の言葉に、このようなものがあります。

 

「人生において恐れるべきことなど何一つありません。あるのは、理解されるべきことだけです」

 

私たちは、相手のことが「わからない」とき、つい恐怖や不安を抱いてしまいます。そして、そのわからないという気持ちが「なんでこんなに散らかすの!」「どうしてそんな態度をとるの!」という怒りに変わってしまいがちです。

 

機嫌が悪いパートナーや、反抗的な子ども。表面だけを見ると攻撃的に見えてしまうかもしれません。でも、その裏側には必ず「不安」や「助けてほしい」というサインが隠れています。

 

「どうして怒っているんだろう?」「何に困っているんだろう?」と、まずは相手を理解しようと努めること。それができると、「怖い」「腹が立つ」といった感情は、不思議とすーっと消えていくものなんです。相手を自分の物差し(パラダイム)で裁く前に、「知ろうとすること」が、こじれた関係を解きほぐす最初の灯火になります。

 

『7つの習慣』に学ぶ、共感から始まるコミュニケーション

 

相手を理解することの大切さは、世界的名著『7つの習慣』の中でも「第5の習慣:まず理解に徹し、そして理解される」として語られています。

 

でも、相手を理解するって、口で言うほど簡単ではありませんよね。
私たちはつい、相手の話を聞きながら「次はどう言い返そうか」「ああ言えばこう言ってやろう」と、自分のフィルターを通してジャッジしてしまいがちです。「勉強しなさい!」と言って、「今やろうと思ってたのに!」と反発される。それは、お互いが自分の言い分を通そうとしているからです。

 

もし、家族の誰かがイライラをぶつけてきたり、反抗的な態度をとってきたら、一度自分のアドバイスを「横に置いて」みてください。
言いたいことは山ほどあると思いますが、ぐっとこらえて、まずはこう声をかけてみましょう。

 

「そう感じるんだね」

 

まずは共感する。ただそれだけで、相手の心に新鮮な空気が流れ込み、閉ざされていた信頼の扉が少しずつ開き始めます。もちろん、1秒で劇的に変わる魔法ではありません。私自身、今朝も息子に「中間テスト近いんじゃないの?」と口出ししてしまい、「わかってるよ、うるさいな!」と言い返されて反省したばかりです(苦笑)。

 

でも、相手が大切にしているものに興味を持ち、「それは何?楽しそうだね」と同じ目線に立ってみることで、少しずつ空気が変わっていくのを感じられるはずです。

 

「100%は理解し合えない」からこそ、敬うことができる

 

最後に、シスターである渡辺和子さんのお話をご紹介します。彼女は「人間の理解の限界」について、こう語っています。

 

「人間には、自分という人間は誰にも知り尽くせないという寂しさがある」

 

どんなに愛し合っている家族でも、お互いの心の中にある「聖域」には踏み込めません。100%完全に理解し合うことはできないのです。これは少し寂しいことのように聞こえるかもしれませんが、実は「誰も侵すことのできないアイデンティティの誇り」でもあると渡辺和子さんは言います。

 

「どうせ完全に理解できないなら、諦めてしまおう」と思うのではなく、「理解できない部分があるからこそ、そこには私の知らない奥深い神秘性があるんだ」と相手を敬うこと。

 

わからなくてぶつかり合うこともある。反抗されて落ち込むこともある。それでも見捨てることなく、理解しようとし続けること。それこそが、まさに「愛は動詞」なのだと思います。

 

今日からできるワンアクション

 

私たち自身も、まだまだ未熟で、相手の話をうまく聞けないことがあります。自分の物差しを押し付けてしまうこともあります。でも、それでいいんです。

 

「完全にわかり合えないからこそ、いたわり合いましょう」

 

今日、家族の誰かと向き合うとき、もし相手が困らせるような態度をとってきたら「この子には、私にはまだわからない深い考えがあるのかもしれないな」と、ほんの少しだけ視点を変えてみてください。

 

✔ アドバイスをする前に「そう感じるんだね」と一度受け止める
✔ 相手が夢中になっていることに「楽しそうだね」と興味を持ってみる

 

知り尽くせないからこそ、優しくなれる。そんな柔和な関係性が、皆さんのご家庭の中に広がっていくことを心から願っています。

 

この記事をお届けした人

 

ちあき(小森 千明)
小森こどもクリニック ライフコーディネーター / 栄養カウンセラー
元特別支援学校教員。オーソモレキュラー栄養医学研究所(ONE)認定カウンセラー。『7つの習慣®』実践会認定ファシリテーター。3児の母。
「栄養という言語で哲学を届ける」をテーマに、毎日のごはんとタッチケアから、親子の心と体を整えるサポートを行っています。

 

▼ もっと深く知りたい方へ
この記事の内容は、PodcastやYouTubeでもお楽しみいただけます。家事や通勤のお供にぜひどうぞ。

 

🎧 Podcast『愛でいっぱいまるまるタッチ』
番組トップページはこちら

 

▶️ YouTubeチャンネル
小森こどもクリニック公式チャンネル

 

📱 X(旧Twitter)
毎日の「リアル食事」や子育ての気づきを発信しています(@LifeCrescendoC)

 

💬 小森こどもクリニック公式LINE
栄養療法の基礎知識や最新情報をお届けしています