6月に入り、運動会などの行事も終わって、少しホッとする反面、疲れがどっと出やすい時期ですよね。なんだか子どもがイライラしやすかったり、ちょっとしたことでポキッと心が折れてしまったり。
そんな時、私たち親はつい「褒めて伸ばさなきゃ!」と大げさに機嫌を取ったり、失敗しないように先回りして障害物を取り除いてしまいたくなります。医療の現場でも同じように、根本的な解決よりも、即効性のある「目先の解決」が求められがちです。
今週のLifeCrescendoは、そんな「目先の解決」を手放し、嵐が来ても折れない「しなやかな仕組み(節)」をどう育てていくのかを深掘りした一週間でした。
愛の実践 ── ちあきの記事
「褒めて伸ばす子育ての落とし穴?竹に学ぶ「しなやかな心」の育て方」
子どもが失敗して落ち込んでいる時、すぐに手を取りたくなるのをグッと堪える。これって本当に忍耐がいりますよね。でも、竹があんなに強いのは、成長の過程で「節」を作っているからです。
この「節」とは、人間で言うなら「挫折」や「思い通りにならなかった時」のこと。失敗して悔しい、うまくいかない。そんな葛藤の時間が、竹の節のような強い心の土台を作ってくれるのです。
子どもが砂漠で迷子になっているように見えても、すぐに手を取りたくなるのをグッと堪えて。その子自身が、自分の中の「井戸」を見つけられるように、静かに見守る。
もし今、少ししんどいなと感じているお母さんがいたら、「褒めてあげられなかった」と自分を責めないでくださいね。今は、ご自身の心に強い竹の節を作っている大切な時間なのですから。
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https://note.com/lifecrescendo/n/ncf0b6971bf60
知の深層 ── 小森の記事
「診察室を出て、仕組みを遺す。——哲学医noteの次のステージへ」
現在の地域医療は、どうしても時間や効率、スピードが優先されがちです。本当は「A」という根本的な解決の道を選んだ方がいいのに、即効性を求める今の時代において、患者さんやご家族はつい、目先の「B」という刹那的な解決を求めてしまいます。
限られた診察時間の中で伝える努力は尽くしていても、システムの中で理想を貫くことの難しさがあります。そこで小森は、一対一の診察室での奮闘にとどまらず、現場で彼らを支えようと奮闘している医療者や教育者、援助職の皆さんが使える「仕組み(システム)」を遺す決意を語りました。
私が現場で培ってきた「哲学」や「技術」を、他の医療者や、子どもたちを支援する人たちが使える「仕組み(システム)」として遺さなければならない。
そのために、普遍的な問いを語る『人生の処方箋』を一旦お休みし、明日からの現場で使える実践的な武器としての『現場の処方箋』へとステージを進めます。
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https://note.com/lifecrescendo/n/n86d1208a247d
両輪のハーモニー ── 応急処置から「自ら立ち上がる仕組み」へ
子育ても医療も、本質は同じところにあります。泣く子にすぐ甘いアイスクリームを与えてその場を凌ぐような「応急処置」は、一時的な安心をもたらすかもしれません。しかし、それでは嵐が来た時にポキッと折れてしまう脆さを残してしまいます。
ちあきが語る「竹の節」も、小森が語る「全国の支援者を支える仕組み」も、目指しているのは「自ら立ち上がる力」を育てることです。
体の栄養を満たし、心の葛藤(節)を見守る忍耐を持つこと。そして、一対一の限界を超えて、誰もが本質的な健康にたどり着けるシステムを社会に遺すこと。これらはすべて、表面的な解決ではなく、強くてしなやかな「土台」を築くための挑戦です。
すぐに結果が出ないからこそ、もどかしい日もあるでしょう。3歩進んで2歩下がるどころか、10歩下がる日もあるかもしれません。でも、そのプロセス自体が、人生という交響曲を豊かに響かせる大切な経験なのです。
決してあなたのせいではありません。時には温かいお茶でも飲んで、ゆっくり休みながら、一緒にしなやかな心を育てていきましょうね。
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ライフコーディネーター|ちあき
哲学医/小児科医|小森広嗣
