こんにちは、『7つの習慣®』実践会認定ファシリテーターのちあきです。
「ずっと楽しみにしていた家族での遊園地。その前日の夜、上司から突然『明日、急な会議が入ったから休日出勤してくれないか』と電話がかかってきた」
こんなシチュエーション、想像するだけでヒヤッとしませんか?
仕事だから断りにくいし、でも断れなかったら子どもたちは絶対に大泣きする。パートナーからの冷たい視線も想像できて、胃が痛くなってしまいますよね。
断って家族を優先しても、「上司にどう思われたかな…」と罪悪感が残る。
仕事を引き受けても、「また家族をがっかりさせてしまった…」と後悔が残る。
どちらを選んでも、なんだかスッキリしない。モヤモヤしてしまう。
そんな経験、きっと誰にでもあるのではないでしょうか。私も、思い当たる節がたくさんあります(苦笑)。
今日は、そんな日々の「究極の選択」で心がすり減らないための、ちょっとした考え方のヒントをお話しさせてくださいね。
なぜ、どちらを選んでもモヤモヤするの?
このモヤモヤの正体、実は私たちが無意識に持っている「判断の中心(土台)」にあるんです。
私たちは普段、何かを決断するときに、自分でも気づかないうちに「あるもの」を中心に置いて考えています。
たとえば、先ほどの「休日出勤の電話」の場面。
✔️家族中心の人:「断ったら家族が怒るだろうな…(恐怖や罪悪感からの決断)」
✔️仕事中心の人:「ここで断ったら、私の評価が下がるかも(不安や評価からの決断)」
✔️お金中心の人:「休日出勤手当がもらえる、ラッキー!(損得からの決断)」
✔️敵対中心の人:「あの上司、いつも自分をこき使いやがって…(怒りからの決断)」
どの選択が正しい、悪いということではありません。
問題なのは、「上司の評価」や「家族の機嫌」といった『外側の要因』に突き動かされて、自分の行動を選ばされてしまっているということなんです。
相手の反応次第で自分の行動が決まってしまう状態って、決して自由ではないですよね。だからこそ、後から「あっちにしておけばよかったかな」と不満や後悔が残りやすくなってしまうんです。
揺るがない「心のコンパス」を持つ
そこで『7つの習慣®』が教えてくれるのが、「原則中心」という考え方です。
原則というのは、感情やその時の状況に左右されない、不変の法則のこと。たとえば「誠実さ」や「思いやり」、「貢献」といった価値観です。
誰かの顔色という「ただの地図」ではなく、自分が本当に大切にしたいことという「心のコンパス(方向性)」を持つイメージですね。
この「心のコンパス」を持っている人は、トラブルが起きたとき、こんなふうに行動します。
1. 感情に流されず、一歩立ち止まる
まず、相手の言葉や状況に即座に反応するのではなく、一歩引いて客観的に状況を見ます。
「あぁ、私はいま家族の顔色を中心に考えちゃってるな」と、自分の状態に気づくための「スペース」を置くんです。
2. 「Win-Win」のバランスを探る
そして、自分が一番大切にしたい価値観に基づいて、主体的に考えます。
「明日、こういう急な仕事の依頼があったんだよね」と、まずは家族に誠実に伝えます。子どもたちにも、隠さずに話します。
同時に、上司に対しても「出勤という形ではなく、明日の朝までに自宅で資料を作成する形でお手伝いできないか」と提案してみるなど、双方が納得できる第3の案(Win-Win)を探ります。
「参加しなければ、決意なし」
もちろん、現実にはそう簡単にいかないこともあります。どうしても仕事に行かなければならない時だってありますよね。
でも、一番大切なのは「家族も一緒に参加して、話し合って決める」ということなんです。
『7つの習慣®』には「参加なければ決意なし」という言葉があります。
ただ「仕事になったから我慢して」と押し付けられるのと、
「仕事で困っている人がいるんだ。どうしたらみんなが納得できるかな」と家族みんなで考えて、「それなら仕方ないね」と同意して進むのとでは、その後の納得感がまったく違います。
たくさん話し合って、思い悩んで決めたことなら、
「あの時、あんなに一緒に考えて決めたんだから」と、お互いの中に後悔やしこりが残りにくくなるんです。
今日からできる、心の「お守り」
とはいえ、とっさの出来事にいつも完璧に対応するのは、本当に難しいですよね。私も、すぐ感情で動いてしまって「あちゃー」となることばかりです(笑)。
だから、まずはこれだけ、一緒にやってみませんか?
それは、何かを決断してモヤッとしたとき、一瞬だけ立ち止まって、
「私、いま何を中心にして考えちゃってるかな?」と、自分に問いかけてみること。
この言葉を、心のお守りとして持っておくんです。
それだけで、心の中にほんの少しの「スペース」が生まれます。
その小さなスペースこそが、家族の笑顔を守る「心のコンパス」を育てる第一歩なんですよね。
完璧なお母さん、完璧なお父さんにならなくて大丈夫。
ちょっとずつ、一緒に心のしなやかさを育てていきましょうね。
この記事をお届けした人
ちあき(小森 千明)
小森こどもクリニック ライフコーディネーター / 栄養カウンセラー
元特別支援学校教員。オーソモレキュラー栄養医学研究所(ONE)認定カウンセラー。『7つの習慣®』実践会認定ファシリテーター。3児の母。
「栄養という言語で哲学を届ける」をテーマに、毎日のごはんとタッチケアから、親子の心と体を整えるサポートを行っています。
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