「私なんて…」が「これが私!」に変わる。精神科医に教わった、心を救う“赤鼻のトナカイ”の魔法

こんにちは!『LifeCrescendo』ライフコーディネーターのちあきです。

12月も後半、街はクリスマスモード一色ですね。 でも、そんなキラキラした景色とは裏腹に、心の中は「あぁ、今年も終わっちゃう…」なんて、ちょっと焦ったり、寂しくなったりしていませんか?

冬の午後、柔らかな自然光が入るリビングの窓辺。30代の日本人女性が、クリスマスのオーナメントを手に持ちながら、ふと手を止めて窓の外を見上げている。表情は少しの不安と、それを包み込むような優しさが入り混じっている。背景にはボケたクリスマスツリーの光。水彩画風の優しいタッチ。

実は、頑張り屋さんのママほど、こんな風に自分を責めてしまうことがあるんです。

✔️「私って、なんでこんなにダメなんだろう」と、自分の欠点ばかり目につく

✔️ 子どもの感情の嵐に巻き込まれて、一緒にイライラ・落ち込んでしまう

✔️ スマホを見ている時間は長いのに、最近、心から笑っていない気がする

✔️ 過去の失敗や辛い経験を思い出しては、「私には価値がない」と感じてしまう

もし一つでも当てはまったら、深呼吸して、少しだけお付き合いください。 今日は、私が先日ある精神科医の先生から頂いた、「最高のクリスマスプレゼント」のようなお話をシェアさせてください。

読み終わる頃には、コンプレックスだと思っていたその「赤いお鼻」が、自分だけの素敵なチャームポイントに見えてくるかもしれませんよ。

🥺「どうして私は…」自分の“赤いお鼻”を隠したかった私

先日、予約が半年待ちという人気の精神科医、平光源(たいら・こうげん)先生の講演会に参加してきました。 先生は、ご自身も不登校やうつを経験された、「人の痛みがわかる」とても温かい笑顔の先生です。(著書『だいじょぶだぁ~ーー不登校・うつを経験した精神科医の読む薬ーー』も素晴らしい一冊です!)

そこで、ハッとさせられたのが、あの有名な『赤鼻のトナカイ』のお話でした。

歌に出てくるトナカイさんは、真っ赤なお鼻をみんなに笑われて、「自分はダメだ」「惨めだ」とふさぎ込んでいました。 これって、私たちも同じですよね。

生活感のあるリビング、床におもちゃや洗濯物が散らばっている。その中心で頭を抱えて座り込む30代の日本人女性。窓から差し込む夕日が彼女を照らし、影を落としている。育児の疲れと孤独感を表現した、鉛筆画のような柔らかくも切ないタッチ。

私自身、昔からADHD気質で、とにかくわちゃわちゃ! 小学生の頃は、男の子を叩いてしまったり、掃除中に箒を折ってしまったり…(苦笑)。 「なんで私は、みんなみたいに『おしとやか』にできないんだろう?」 そんな風に、自分のできない部分=「赤いお鼻」を隠そうとしていた時期もありました。

でも、サンタさんは言ったんです。 「暗い夜道は、ピカピカのお前の鼻が役に立つ」って。

💡視点を変えれば、世界は変わる。「パラダイム」の魔法

このお話、実は私たちが大切にしている『7つの習慣』の「パラダイム(ものの見方)」そのものなんです。

平先生のお話を聞いて、私が改めて気づいたこと。それは、「事実は一つでも、解釈は無限大」だということ。

🔴 コンプレックスは「才能」の裏返し

トナカイさんの鼻は、「笑い者」の象徴から、「暗闇を照らす希望の光」へと意味が変わりました。鼻自体は何も変わっていないのに、です。

私の「わちゃわちゃ」も、「落ち着きがない」と捉えれば欠点ですが、「行動力がある」「エネルギーに溢れている」と捉えれば、今のライフコーディネーターとしての活動に欠かせない最強の武器になります。

「私なんて…」とサングラスをかけて世界を暗く見るのも、 「私だからこそできる!」と七色のメガネをかけるのも、 実は自分自身で選べるんです。

🎢 親は「ジェットコースター」ではなく「メリーゴーランド」でいい

もう一つ、涙が出るほど救われたのが、子育てのお話。 我が家の次男もやんちゃ盛りで、感情の起伏が激しいタイプ。彼が荒れると、私もつい一緒になって「もう!」と怒ったり、悲しくなったり…。

でも、平先生はこう仰いました。

「親は、一緒にジェットコースターに乗らなくていい。 メリーゴーランドでいればいいんです」

夜の遊園地。手前には温かい黄金色の光を放ちながら優雅にゆっくりと回るメリーゴーランド。背景の遠くには、冷たい月明かりに照らされたジェットコースターのシルエット。「安心感」と「不安定さ」の対比を描いた、夢のようなデジタルアート。

子どもが感情のジェットコースターで叫んでいても、親まで一緒に絶叫して疲れ果てる必要はない。 私たちは、どっしりと優雅に回るメリーゴーランドのように、「いつでもここにいるよ」「楽しいよ」と安定して回っていればいい。

そうすれば、子どもが疲れて降りてきた時、「あ、こっちは安心だな」って戻ってこられるんです。

この言葉に、「あぁ、一緒に揺れ動かなくて良かったんだ」と、肩の荷がスッと下りるのを感じました。

📚 苦労は「人生の厚み」を作る肥料

さらに先生は、辛い経験こそが「人の厚み」になると教えてくれました。

  • Aさん: ずっと幸せ(レベル50)→ 成功して(レベル70)= 厚み20
  • Bさん: どん底を経験(レベル-20)→ 這い上がって(レベル50)= 厚み70

今、もしあなたが子育てや人間関係で悩んでいて、「マイナス」の場所にいると感じていても、それは将来、誰よりも深く人の痛みがわかる、分厚い魅力的な人間になるための「準備期間」なのかもしれません。

🔄 今日から変える!心の栄養チャージ・リスト

では、具体的にどう考え方や行動を変えればいいの? 平先生の教えと、LifeCrescendoの「ちりつも」メソッドを掛け合わせた、おすすめのアクションリストを作ってみました。

今までの「つい…」な行動体と心の本音(原因)おすすめのチェンジ(解決策)
コンプレックスを隠す
「私なんてダメだ」と自分を責める
完璧主義のパラダイム
欠点=悪だと思い込んでいる
「そこがいい!」と変換する
落ち着きがない→活動的
心配性→慎重で計画的
と、リフレーミングしてみる
感情のジェットコースター
子どもの機嫌に振り回される
境界線の曖昧さ
相手の感情を自分の責任だと感じている
「メリーゴーランド」になる
「今は嵐が来てるな」と一歩引いて観察し、自分は優雅にニコニコ回ることに集中する
スマホをダラダラ見る
(人生で約6年分も見てるそうです!)
ドーパミンへの依存
手軽な刺激で疲れを誤魔化している
「触れ合い」でオキシトシン
スマホを置いて、子どもをくすぐったり、背中をさすったり。「笑う時間」を1秒でも増やす

✨今日のアクション:10秒だけの「愛のタッチ」

人生でスマホを見る時間は平均6年、でも「笑っている時間」は一生でたったの22時間(1日じゃないですよ!)しかないというデータもあるそうです。衝撃ですよね。

だからこそ、今年のクリスマスは、高価なプレゼントもいいけれど、「笑顔」と「触れ合い」をプレゼントしてみませんか?

🌙 今夜できる、ベビー・ステップ

寝ているお子さんやパートナーの背中に、そっと手を置いてみてください。 (起こさなくて大丈夫です!)

ただ、手のひらの温かさを伝えるだけ。 肌と肌が触れ合うと、幸せホルモンの「オキシトシン」が出て、自然とあなたの表情も緩むはずです。

その一瞬の温もりの積み重ねこそが、私たちの人生を、そして家族の未来を、明るく照らす「ピカピカのお鼻」になります。

失敗しても、落ち込んでも、大丈夫。 その経験が、あなたの人生という物語を、より深く、味わい深いものにしてくれるのですから。

それでは、素敵なクリスマスを! LifeCrescendo ちあきでした。

この記事の筆者:ちあき(LifeCrescendo主宰 / ライフコーディネーター)

 心と体の栄養カウンセラー、小児科クリニック運営統括マネージャー、元特別支援学校教員。3児の母。 「母親の心身の健康」こそが、家族の幸せの土台です。体の仕組みに基づいた栄養アプローチと、人生を豊かにする思考習慣を軸に、本気で自分を整えたい女性に伴走。パートナーの理解も大切にしながら、心身ともに満たされた子育てと生き方をサポートしています。

この記事を書いた人

小森千明

ちあき

ライフコーディネーターの、ちあきです☀️ 夫である「哲学医」と共に、「愛は動詞」を信条として、家族やチームの温かい関係性を育むヒントを発信しています。

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