なぜか心が満たされないあなたへ。『エッセンシャル思考』に学ぶ、家族の時間を最優先にする方法

「スケジュール帳はパンパンなのに…」なぜか心が満たされない本当の理由

こんにちは!
LifeCrescendoのライフコーディネーター、ちあきです。

「スケジュール帳はパンパンなのに、どうして心は空っぽなんだろう…?」

もしあなたが、日々の忙しさの中で、ふとそんな風に感じたことがあるなら。今日のこの記事は、きっとあなたのためのものです。

先日、ポッドキャストの収録で「最近、子育てや仕事でとにかく忙しくて、何に向かっているかわからなくなる時があるんです」という、とても正直な気持ちを伺いました。

何を隠そう、かつての私自身がそうでした。

スケジュール帳がびっしり埋まっていると、「今日も頑張った!充実してる!」なんて、どこか誇らしい気持ちになる。でも、心の奥では、大切な何かが指の間からこぼれ落ちていくような、漠然とした焦りを感じていました。

その正体こそが、今日のテーマです。

「忙しい=充実」は勘違い? あなたの愛を奪う「多忙」というワナ

私たちが信じがちな「忙しい=充実している」という考え方。
これ、もしかしたら「誤解」かもしれないんです。

ポッドキャストでは「真夏の怖い話みたい…」なんて言われてしまいましたが(笑)、これは本当に大切な気づきです。

なぜなら、その「多忙」こそが、私たちが一番大切にしたいはずの、家族や自分自身への「愛ある行動」を、知らず知らずのうちに妨げてしまっている「ワナ」の可能性があるからです。

その本に書かれていた「より少なく、しかしより良く」という言葉が、私の心に深く響きました。

「ああ、そうか。私は欲張りだったんだな」と。

子どもの将来のために、あれもこれもとたくさんの経験をさせてあげたい。仕事も、家庭も、完璧にこなしたい。でも、全部を追い求めるあまり、一つひとつを大切に味わう余裕を失い、心も体もヘトヘトになっていたんです。

今日から始める「愛を育む時間」の作り方 3つのステップ

大丈夫。難しい理論ではありません。完璧を目指さなくていいんです。
今日からできる、たった3つのシンプルな習慣で、あなたの毎日は驚くほど豊かになりますよ。

ステップ1:問いかける「10年後、家族とどんな思い出を残したい?」

まず、すべてのタスクから一旦離れて、自分自身の心に問いかけてみてください。

「家族として、10年後、20年後に、どんな思い出を残したいだろう?」

たくさんの習い事や、高価なプレゼントも素晴らしいけれど、子どもたちの心に温かい光として灯り続けるのは、きっと、ささやかだけど愛情に満ちた時間ではないでしょうか。

「あの時、みんなで笑ったね」
「一緒に頑張ったあの時間が、宝物だね」

そんな「物より思い出」こそが、家族の愛を育む、最高の栄養になるんです。

ステップ2:スケジュール帳に「愛の聖域」を確保する

次に、スケジューリングの考え方を、ほんの少しだけ変えてみましょう。
私たちはつい、仕事や「やらなければいけないこと」で予定を埋めてしまいますが、逆なんです。

まず最初に、「この時間は家族で過ごす!」という、何よりも大切な時間を、カレンダーのど真ん中に、ドンっと大きな旗を立てるように書き込んでしまう。

例えば、「毎週日曜の午前中は、何があっても家族で公園に行く日」と決めてしまう。

その時間を、誰にも邪魔されない「聖域」として確保することで、不思議と他の時間の使い方も、その大切な時間のために工夫しよう、という意識に変わっていきます。

ステップ3:「やらないこと」を決めて、心に余白をつくる

私自身、本当に欲張りで、あれもこれもと手を出したくなってしまうタイプなので(笑)、意識的に「やらないこと」を決めるようにしています。

例えば、「業者さんからの連絡は、原則として水曜日だけ対応します」と、あらかじめ皆さんにお伝えしているんです。そうすることで、他の曜日は目の前の仕事や家族に集中できる。

ノイズが減るだけで、心に驚くほどの「余白」が生まれます。そして、その余白こそが、優しさや思いやりが生まれるスペースになるのです。

 「より少なく」選ぶことは、もっと豊かになるための第一歩

「より少なく」と聞くと、何かを諦めるような、少し寂しいイメージがあるかもしれません。

でも、それは違うんです。
これは、人生で本当に大切なものを「より良く」深く味わうための、積極的で、愛情にあふれた「選択」なのだと、私は信じています。

たくさんの枝葉を少しだけ剪定してあげることで、幹が太くなり、美しい花が咲くように。
私たちの日々も、少しだけタスクを絞って、本当に大切な関係性にたっぷりと愛情を注ぐことで、心からの充実感が満ちていきます。

この記事を閉じた後、少しだけ自分に問いかけてみてください。
今のあなたにとって、何よりも守りたい「たった一つの大切な時間」は何ですか?

この記事を書いた人

小森千明

ちあき

ライフコーディネーターの、ちあきです☀️ 夫である「哲学医」と共に、「愛は動詞」を信条として、家族やチームの温かい関係性を育むヒントを発信しています。

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