師走の「同時多発ピンチ」の中で
こんにちは、LifeCrescendo ライフコーディネーターのちあきです。
カレンダーをめくれば、もう12月。
ただでさえ気忙しいこの季節、皆さんは息切れしていませんか?
正直に告白します。
私は今、まさにその「息切れ」の真っ最中です(笑)。
仕事で予想外のトラブル対応に追われている時に限って、学校から電話がかかってくる。
なんとか帰宅して夕飯を作ろうとした瞬間に、兄弟喧嘩が勃発する。
さらにそこへ、夫から「ちょっと相談があるんだけど…」と深刻な顔で話しかけられる。
まさに、家庭と仕事の「同時多発ピンチ」状態。
あちこちで火の手が上がり、私のキャパシティはもう決壊寸前です。
そんな時、誠実に頑張っている人ほど、心の中でこう叫びたくなるのではないでしょうか。
「私の話を聞いてよ!!」
「私だってこんなに大変なのに、どうして誰も気づいてくれないの!?」
自分が溺れそうな時に、「誰かを助けろ」と言われても無理な話。
会話は「言葉のキャッチボール」どころか、お互いの辛さをぶつけ合う「デッドボール合戦」になりがちです。
今日は、そんな「余裕ゼロ・破滅寸前」の私が、何度も失敗しながら見つけた、『7つの習慣』に基づく「心の平穏を取り戻すための、緊急処方箋」についてお話しします。
誰もが「心の酸素」を求めてあえいでいる
私たち人間には、ご飯を食べたい、眠りたいという体の欲求と同じくらい、強烈な「心の欲求」があるのをご存じですか?
それは、「理解されたい」「認められたい」という欲求です。
『7つの習慣』では、これを「心理的生存」と呼んでいます。
誰かに自分の話を真剣に聴いてもらい、深く理解されたとき、私たちはまるで新鮮な空気を吸い込んだように、ホッと息ができるんです。
でも、ここで大きな落とし穴が。
ピンチの時は、自分も、パートナーも、子どもも、全員が「酸素不足」なんです。
私:「(こんなに頑張ってる)私を分かって!」
夫:「(責任の重い仕事をしてる)僕を分かって!」
これでは、お互いに酸素を奪い合って、共倒れしてしまいますよね。
そこで勇気を出して変えるべきなのが、「順番」なんです。
それが、第5の習慣「まず理解に徹し、そして理解される」という原則です。
「処方箋」を出す前に、「診断」していますか?
「まず理解に徹する」と言われても、頭では分かっていても難しいですよね。
実は先日、私自身がこの原則を忘れて、大失敗をしてしまいました。
ある日、次男が学校から帰ってきて、カバンの中を見たら漢字ドリルがないんです。
私はとっさに、自分のイライラも相まってこう叱り飛ばしました。
「もう! なんでいつも忘れるのよ! ちゃんと持ち帰ってきなさいって言ったでしょ!」
私の頭の中では「ドリルがない=忘れた=けしからん!」という図式が出来上がっていたんですね。
でも、しょんぼりする次男の話をよくよく聞いてみると…
「…今日は、先生に提出する日だったから、学校に置いてきたんだよ」
……穴があったら入りたいとは、まさにこのこと(苦笑)。
私は、事情(症状)を全く聞かずに、「忘れん坊」というレッテルを貼り、勝手なアドバイス(処方箋)を出していたのです。
もしお医者さんが、お腹が痛いと言っているだけなのに、「はい、じゃあ手術しましょう!」なんて言ってきたら怖いですよね?
でも私たちは、家族という近い関係だと、ついこの「ヤブ医者」をやってしまいがちなんです。
「聴く」ことは、相手を丸ごと愛すること
では、どうすればよかったのでしょう?
答えは、自分の経験や思い込みという「メガネ」を一旦外して、「診断(聴くこと)」に徹することです。
「ドリルがないね。どうしたの?」
「そっか、今日は提出日だったんだね」
ただ事実と、相手の言葉を受け止める。
これを「共感」と呼びます。
よく「同情(かわいそうだね)」と混同されますが、共感はもっと強いものです。
相手の感情の波に飲み込まれて一緒に落ち込むのではなく、「あなたはそう感じているんだね」と、相手の存在そのものを肯定し、深く理解しようとする姿勢です。
私が「まず夫の話を聴こう」と決めて、「最近、仕事どう?」と聞いてみた時、夫は驚きながらも、ポツリポツリと悩みを話してくれました。
そうやって彼が「心の酸素」で満たされた時、初めて私の悩みにも耳を傾けてくれるようになったんです。
「聴く」という行為は、言葉のアドバイスよりもずっと深く、相手に「あなたは私にとって大切な存在ですよ」と伝える、愛の実践そのものなんですね。
今日のちりつも:愛の「聴き上手」になるために
いきなり完璧にできなくても大丈夫。私だって、疲れている時はつい自分の話をかぶせてしまいます。
だからこそ、日々の小さな積み重ね(ちりつも)で、少しずつ関係を温めていきましょう。
【今日からできる、3つのアクション】
- 「アドバイス」をグッと飲み込む
相手が話し始めたら、「こうすればいいじゃない」と言うのを3秒だけ我慢。「そうなんだ」「大変だったね」と、まずは相槌に徹してみましょう。 - 感情の言葉をリピートする
「ムカついたんだよ!」と言われたら、「それはムカつくね」。「悲しかった」と言われたら、「悲しかったんだね」。相手の感情を鏡のように映し出してあげるだけで、相手は「分かってもらえた!」と感じます。 - 自分のコンディションを整える(最重要!)
これ、一番大事です! ママ自身が寝不足だったり、栄養不足でヘトヘトだったら、人の話なんて聴けません。
もし今、あなたが限界なら、「ごめん、今どうしても聴く余裕がないの。ご飯食べて落ち着いたら聴かせて」と伝えてもいいんです。
あなたのコップが満たされて初めて、家族に愛を注げるのですから。
12月の慌ただしさの中、ほんの一瞬でも。
大切な人の目を見て、「聴く」時間をプレゼントしてみませんか?
それはきっと、どんな高価な贈り物よりも、家族の絆を温かく強くしてくれるはずです。
