【週刊 LifeCrescendo】「もう無理」と「まだ行ける」の分かれ道。――不調や弱さと向き合い、「達成感」という栄養に変える旅。

人生の困難や不調(険しい山道や内なる闇)は、まず「体の土台」を整え、次に向き合うことで「心の達成感」へと変わる、成長のプロセスである。

LifeCrescendo 探求室へようこそ。

哲学医の小森広嗣です。

ライフコーディネーターのちあきです。

秋も深まり、私たちは「成長」というものの、二つの側面について深く思索する一週間を過ごしました。

一つは、目に見える「体の変化」と、そこから生まれる「行動の変化」。

もう一つは、目に見えない「心の弱さ」と、そこから生まれる「本物の強さ」です。

今週は、一見すると対照的に見えるこの二つの探求が、いかに深く結びついているか、皆さんと一緒に解き明かしていきたいと思います。

家族の「健康バロメーター」としての山登り

まず、ライフコーディネーター(ちあき)からは、家族で毎年登る高尾山でのエピソードが共有されました。

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高尾山は、わが家の「健康バロメーター」。栄養で変わる“疲れ知らずの夫”と、息子の「達成感」から学んだこと。

かつては「週末は疲れ切って、山登りどころではない」と言っていた夫(哲学医)が、『体の土台作り』を徹底した後、今回は「全然疲れないぞ!」と軽やかに登っていく。

栄養という土台が整うことで、人の行動と意欲がどれほど変わるか。家族として、その変化を目の当たりにした感動が綴られています。

一方で、次男は「もう無理…」としゃがみこんでしまう。

しかし、その「もう無理」の先にこそ、大切な学びがありました。

親が先回りして助けるのではなく、励ましながらも、子どもが自分の足で一歩一歩進み、困難を乗り越える。

その瞬間に得られる「やったー!」という「達成感」こそが、何物にも代えがたい「こころの栄養」になる。

この記事は、「体の土台作り」が、「こころの栄養」を得るための挑戦を可能にする、という見事な連鎖を、家族の温かい風景を通して示してくれました。

あなたの「弱さ」こそが、最強の武器である理由

そして、哲学医(小森)からは、「弱さ」や「闇」という、もう一つの「困難」とどう向き合うか、という思索が共有されました。

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汝の闇を愛せ。――なぜ、弱さを克服した者だけが、人を深く導けるのか。

現代社会は「得意なことを伸ばせ」と私たちに囁きます。しかし、人の心を深く導く本物のリーダーシップは、決して「光」の側だけからは生まれない。

自らの内にある「闇」――不器用さ、嫉妬、逃げ出したくなる弱さ――の存在を認め、その衝動を知り、その上で、自らの意志で「光を選択する」力。

この記事では、それこそが人間が持ちうる最も尊い強さであると、哲学医自身の経験を交えて語られています。

あなたの弱点や挫折という「ヒビ割れ」は、恥ずべき欠損ではなく、あなたが世界を立体的に理解し、人の痛みがわかるリーダーになるための、神聖な「資格」なのです。

【今週の、私たちなりの結論】

二つの記事は、私たちに「現在地を知ること」の大切さを教えてくれます。

高尾山の山道で「もう無理」としゃがみこむことも、自分の中の「醜い闇」に気づいて立ちすくむことも、どちらも、私たちが今どこにいるのかを知らせてくれる、かけがえのない「サイン」です。

そして、そのサインから目をそらさないこと。

ちあきの夫が「体の土台(栄養)」という準備をしたからこそ、再び山に登るという「挑戦」が可能になったように。

哲学医が「不器用」という闇から逃げなかったからこそ、「光を選択する」という「本物の強さ」を手に入れられたように。

不調や弱さは、私たちが次の一歩を踏み出すための、最も誠実な「招待状」なのかもしれません。

あなたの「もう無理」は、どんな「達成感」へと繋がっているでしょうか。

この一週間の探求が、皆さんの「ヒビ割れ」を、次なる輝きへと変えるきっかけとなることを、心から願っています。

(編集:LifeCrescendo 共同編集室)

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哲学医

哲学医の小森です。メスを哲学に持ち替えた小児外科医として、物事の「なぜ」を深く問い、人生の再生に向けた「思考の設計図」を描いています。挫折という「ヒビ割れ」を、その人だけの輝きに変える「金継ぎ」の哲学を探求しています。

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