「お母さん、これ見てー!」「ねぇ、お腹すいたー!」
夕飯の支度で一番忙しい時間に、次々と飛んでくる子どもたちの声。以前の私なら、きっと眉間にシワを寄せ、「ちょっと待ってて!今、手が離せないの!」と鬼の形相で叫んでいたはずです…。
こんにちは、3人の子育て真っ最中のライフコーディネーター、ちあきです。
仕事から帰ってきて、休む間もなく夕飯の支度。気づけば夕方にはヘトヘトで、かすかに手が震え、頭の中は「甘いものが食べたい…」でいっぱい。チョコレートをつまんでは、そんな自分に罪悪感を抱く。
「もっと心に余裕を持たなくちゃ」「私の愛情が足りないのかな」
そんな風に自分を責め続けていた原因が、まさか“お昼ごはん”にあったなんて、夢にも思いませんでした。
これは、私たち家族がこの1ヶ月で体験した、ちょっと驚きの物語。もしあなたが、かつての私と同じように尽きない疲れやイライラに悩んでいるなら、きっとこの記事が、心と体を軽くするヒントになるはずですよ。
「食べてるのに?」夫が-3kg、諦めていた長女のニキビにも嬉しい変化が
わが家の合言葉は、「とにかく疲れた」。特に小児科医の夫は、家に帰ってくるといつもソファにぐったり。「体重が3kg減ったっていう数字も嬉しいけど、それ以上に朝スッキリ起きられたり、一日中疲れにくかったり、体感がすごく軽いんだ」と、今では笑顔の夫が、ほんの1ヶ月前まではそんな調子でした。
食べる量はむしろ増えたのに、体はスッキリ。慢性的に悩んでいた首の皮膚トラブルも、最近はお薬いらずでツルツルに。「これ、すごいね」と本人も目を丸くしています。
さらに驚いたのが、高校生の長女です。中学生の頃からずっと悩みの種だった、おでこのニキビ。「思春期だから仕方ない」と諦めかけていたのに、赤く炎症していた部分がすーっと引いて、肌がなめらかになってきたんです。
食欲がなくて朝ごはんも食べられなかった娘が、「お腹すいた!」と笑顔で食卓につく姿は、母親として涙が出るほど嬉しい光景です。
なぜ? 私のイライラが消え、体が変わった本当の理由
実は、夫の「疲れた」という口癖以上に、深刻な悩みがありました。それは、次男の激しい癇癪です。父親として、そして小児科医としても、どうすればいいのか途方に暮れていました。
藁にもすがる思いで、彼は専門書を読み漁り、父親として、医師として、あらゆる視点から解決策を模索していました。その中で出会ったのが、「分子栄養学」だったんです。
そしてある日、まるでパズルのピースがはまるように、こう話してくれました。
「わかったかもしれない。次男の癇癪も、僕自身の疲れも、そして、ちあきが夕方にイライラしてしまうのも、根本は同じかもしれない。体からの、深刻な『ガス欠サイン』なんだ。…だから、君が苦しかったのも、無理もなかったんだよ」
まさに、体からの悲鳴だったんですね。原因がわかると、なんだかホッとしませんか?
あなたのせいじゃ、なかったんです。
栄養というガソリンで体が満たされたことで、心にも余裕が生まれた。だから、散らかった部屋を見ても、子どもに騒がれても、「はいはい、順番ねー」って、穏やかに受け止められるようになったんです。
そして嬉しいことに、体にも劇的な変化が…!
きつくて一番外側で留めていた下着のホックが、なんと内側に3つも縮まりました! 背中のお肉がスッキリして、洋服がふんわり着られるこの感動…!自分に自信が持てるって、こんなにも嬉しいことなんだと、改めて実感しています。
大丈夫、私もズボラです(笑)今日からできる「ちりつも」栄養術
「なんだか難しそう…」と思いましたか?大丈夫、私も毎日のことなので、頑張りすぎないのが一番だと思っています。一緒に、できることから始めてみませんか?
ステップ1:いつものランチに「魔法のプラスワン」
まずはコンビニで買えるものでOK!いつものお昼のおにぎりやパンに、こんな「タンパク質」を一つ足すだけです。
- サラダチキン
- 焼き鳥やサバの缶詰
- うずらの卵のパック
- あたりめや、タラの珍味
ポイントは、筋トレ好きの人が選ぶような、ちょっとヘルシーなタンパク質(笑)。まずは週末のランチから、ゲーム感覚で試してみてください。
ステップ2:おやつの時間を「自分を労わる時間」に
「どうしても口が寂しい…」そんな時は、チョコレートの代わりに、素焼きのナッツをひと掴み。
そして、ぜひ意識して摂ってほしいのが「良いアブラ」です。脳のほとんどが脂質でできているから、質の良いアブラは心の安定のお守りになります。
- サラダには、アマニ油やエゴマ油を使ったドレッシングを
- お味噌汁やルイボスティーに、ココナッツオイルを数滴たらす
- やっぱりすごい!お魚(DHA/EPA)を週に数回、意識して食べる
マーガリンや古い揚げ油を、少しだけ良いアブラに置き換える。その小さな意識が、未来のあなたの心と体を作っていきます。
まとめ | 自分を愛することが、家族のハーモニーを奏でる
家庭菜園で、まずは土を耕し、水と栄養を与えるように、私たちの心と体も、まずは土台となる栄養で満たしてあげることが何より大切なんですね(農場の法則)。
自分に栄養という「愛」を注いであげること。
それが、自分という楽器を丁寧に調律し、美しい音色を奏でるための第一歩。
そして、あなたが奏でる穏やかな音色は、自然と家族の中に広がり、美しいハーモニーを生み出していきます。
完璧な食事なんて、目指さなくて大丈夫。
まずはコンビニでサラダチキンを一つ足してみる。その小さな「ちりつも」が、明日のあなたの笑顔と、家族の未来に繋がっていくはずです。
【監修】
哲学医 / 小児科医 小森 広嗣
