【週刊 LifeCrescendo】私たちは、何を「繰り返し」て、人生という信頼を、育んでいるのだろう。

旅の仲間である、親愛なるあなたへ。

新しい一週間が、静かに始まりましたね。
私たちはこの場所で、毎週、二つの異なる視点から一つのテーマを見つめ、人生の豊かさを探求する旅を続けています。今週の旅のテーマは、「繰り返し」です。

探求①:ライフコーディネーターより「本当の”Win-Win”とは何か」

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ライフコーディネーターのちあきは、人間関係における本当の「Win-Win」について、皆さんと共に考えました。つい相手を優先し、自分の心に蓋をしてしまう…。その優しさが、かえって自分を苦しめてしまうことがあるのかもしれません。本当の”Win”とは、相手に勝つことでも、ただ譲ることでもない。まず自分自身の心の声に誠実に耳を傾け、「私も、あなたも、大切にする」という姿勢を丁寧に繰り返すこと。その実践の中にこそ、真の信頼関係が育まれるのではないでしょうか。

探求②:哲学医より「本物の”プロフェッショナル”とは誰か」

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一方で哲学医は、「プロフェッショナルとは何か」という問いに向き合いました。人を惹きつけ信頼される人の本質は、奇抜な応用力ではなく、誰もが退屈に思う「基本」を、誰よりも深く、飽きることなく反復できる力にあるのではないか、と。それは、地道なプロセスを省略しない「農場の法則」そのもの。不器用なまでに誠実なその繰り返しが、本物の実りをもたらすのかもしれません。

二つの探求が、私たちに教えてくれること

一見、全く違うように見える、この二つの探求。
けれど、その根底には、一つの、大切な真実が流れているように思えてなりません。

私たちの人生における本当の豊かさ――パートナーとの揺るぎない信頼や、仕事における深い充足感――は、目先の「成果」を求める心からではなく、誠実な「基本」を、ただ黙々と繰り返す姿勢から生まれるのではないか、ということです。

「ありがとう」という感謝の言葉を、丁寧に繰り返すこと。
自分の専門分野の、最も基本的な知識を、謙虚に学び続けること。

その一つひとつは「ちりつも」に見えるかもしれません。
しかし、その誠実な繰り返しこそが、人生における「信頼」という何にも代えがたい土壌を、静かに、しかし力強く耕してくれる。

私たちは、そう信じています。

今週もまた、この思索の旅路を、ご一緒できることを心から願って。

LifeCrescendo
哲学医・小森 広嗣
ライフコーディネーター・ちあき

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哲学医

哲学医の小森です。メスを哲学に持ち替えた小児外科医として、物事の「なぜ」を深く問い、人生の再生に向けた「思考の設計図」を描いています。挫折という「ヒビ割れ」を、その人だけの輝きに変える「金継ぎ」の哲学を探求しています。

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