子どものイライラ・大暴れは「おやつのせい?」わが家を変えた、お肉と野菜の魔法。

「どうしてうちの子、こんなに情緒にムラがあるんだろう…」

「さっきまで笑っていたのに、突然大暴れ…もう、お手上げ!」

こんにちは、3人の子育て真っ最中のライフコーディネーター、ちあきです。

何を隠そう、これは少し前の私自身の悩みそのもの。特に次男の癇癪には、本当に頭を抱える毎日でした。「私の愛情が足りないのかな」「育て方が悪いのかな」なんて、自分を責めてしまう日も一度や二度ではありません。そして、そんな日は決まって、私自身の心も体も疲れ切っていました。

当時のわが家の食卓は、朝は焼き魚にお味噌汁と、まあまあ頑張ってはいたものの、平日の夜は冷凍食品に頼ってしまったり、子どもたちが欲しがるままに甘いおやつを与えてしまったり…。

そんな食生活が、子どもの心と体の「ムラ」に繋がり、ひいては私自身の尽きない疲れの原因の一つになっていたなんて、その時の私は夢にも思っていませんでした。

この記事を読み終える頃には、あなたも「どうして?」という出口の見えない悩みから解放され、お子さんとご自身の健やかな心と体を育む、具体的で温かいヒントを見つけられるはずですよ。

きっかけは「タンパク質、足りてる?」という視点

そんな試行錯誤の日々の中、私が出会ったのが「分子栄養学」という考え方でした。難しそうに聞こえるかもしれませんが、ご安心くださいね。

ごくごくシンプルに言うと、「私たちの心と体の状態は、食べたものでできている。だから、必要な栄養素で細胞を満たしてあげよう」というアプローチです。

そこでハッとしたんです。「もしかして、わが家はタンパク質が全然足りていない…?」

お肉やお魚よりも、子どもたちはご飯やパン、麺類が大好き。おやつはもちろん、甘いお菓子。これでは、心の安定に必要な栄養が足りていなかったとしても、不思議ではありません。

まずは「おやつ革命」から。小森家の神おやつベスト3!

「よし、食事を変えよう!」と決意したものの、いきなり毎食完璧なごはんを作るなんて、忙しい毎日の中では至難の業ですよね。

そこで私が始めたのが、まずは「おやつ」を変えることでした。

《その1:【作り置きで時短】ワイルド!ささみチキン》


鶏のささみ肉って、実はとってもお財布に優しいんです。これを大量に買ってきて、お鍋にお塩などを少し加えて、コトコトと低温で茹でるだけ。

びっくりするくらい、ぷりっぷりのサラダチキンが出来上がります。

これをザルにあげてお皿にドン!と置いておくと、子どもたちが学校から帰ってきては、まるで野生児のように(笑)手づかみでパクリ。シンプルだけど、これが最高のおやつになるんです。

《その2:【親子で楽しく】ポリポリ!野菜スティック》

夏はきゅうり、この前は子どもたちが自分で大根を切ってチャレンジしていました。ポリポリかじりながら、ビタミンやミネラルを補給。

お味噌をディップにすれば、発酵食品も摂れて一石二鳥。子どもたちが手を切らないようにだけ、気をつけてあげてくださいね。

《その3:【発想の転換】まさかの!おやつ納豆》

「えぇっ、おやつに納豆!?」って思いますよね(笑)。
以前の私なら「これは明日の朝ごほんのだから!」って、きっと怒っていました。

でも、体の栄養が満たされることを知ってからは、「いいよ、いいよ〜!どんどんお食べ!」と、私自身の心もとっても穏やかになりました。子どもが欲しているなら、それが一番の栄養なんです。

この「おやつ革命」を始めてから、不思議なことに、あれだけ激しかった次男の心の波が、穏やかな凪のように静かになっていきました。高校生の長女も、唇の血色が良くなって、なんだか表情まで明るくなった気がします。

私の「土台」を作ってくれた、故郷の味

ふと、自分自身のことを振り返ってみました。
実は私、今、ほとんどすっぴんで過ごしているのですが、ありがたいことに肌のことで大きく悩んだ経験があまりありません。

「どうしてかな?」と考えてみると、子どもの頃に食べてきたものに思い当たりました。

私の実家は岩手の海辺の町。親戚が遠洋漁業の漁師だったので、食卓にはいつも新鮮なマグロが並んでいました。マグロは、良質なタンパク質はもちろん、ビタミンB群やDHAも豊富。美味しいだけじゃなかったんですね。

ワカメやめかぶも大好きで、髪の毛も肌も、きっとあのミネラルのおげ。父が趣味で飼っていたシャモや烏骨鶏の卵は、お腹が空いたらゆで卵にしておやつ代わり。焼肉といえば、ヘルシーな羊肉(マトン)でした。

もちろん、当時は栄養のことなんて何も考えていません。でも、あの頃に食べた故郷の味の数々が、今の私の心と体の、頑丈な「土台」を作ってくれたんだなと、今になって、両親への感謝の気持ちでいっぱいになります。

これは特別な環境だったから、というわけではありません。大切なのは、「旬のものをいただく」「素材の味を大切にする」といった、昔から受け継がれてきたシンプルな知恵の中に、たくさんのヒントが隠されている、ということなのだと思います。

まとめ|ごはんは、未来の心と体をつくる「思い出」の贈り物

都会で暮らしていると、私の故郷のような環境を再現するのは難しいかもしれません。でも、大丈夫。マグロも、ワカメも、卵も、鶏肉も、スーパーで手に入りますよね。

大切なのは、完璧を目指すことではありません。
「この一食が、この子どもの未来の体と心の資本になるんだな」
そんな優しい眼差しで、食卓を見つめてみること。

お母さんの手作りのごはんは、ただお腹を満たすだけのものではないんです。
「あなたを大切に思っているよ」という、何よりのメッセージ。そして、子どもが大人になった時にふと心を温めてくれる、「思い出」という名前の、最高の心の栄養になります。

毎日じゃなくてもいい。週末だけでも、一品だけでも。
料理というタスクを、「愛を伝える思い出作りの時間」と捉えてみませんか?

キッチンは、家族の笑顔と元気の源になる、最高のパワースポットですから。
その「ちりつも」が、きっと、あなたとあなたの大切な家族の未来を、もっともっと豊かに育んでくれますよ。

この記事を書いた人

小森千明

ちあき

ライフコーディネーターの、ちあきです☀️ 夫である「哲学医」と共に、「愛は動詞」を信条として、家族やチームの温かい関係性を育むヒントを発信しています。

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