「なんで分かってくれないの?」親のイライラが“信頼”に変わる、たった3つの言葉の習慣

「2学期も元気に頑張ろうね!」

新学期の朝、子どもの背中にエールを送ったものの、なんだか表情が曇っていたり、些細なことで親子げんかが増えたり…。

「良かれと思って言っているのに、どうして伝わらないんだろう?」
「あの子の将来を思って心配しているのに、なんだか距離を感じる…」

こんにちは、3人の子育て真っ最中のライフコーディネーター、ちあきです。

そんな風に、親子の間で「心のすれ違い」を感じたことはありませんか?実はその原因、お互いの愛情が足りないからではなく、コミュニケーションのボタンを、ほんの少しだけかけ違えているだけかもしれません。

今回は、前回に引き続き『7つの習慣』の知恵を借りながら、家族というチームの絆をぐっと深める「信頼の貯金」の増やし方、その後半の3つのコツについて、私の日々の失敗談も交えながらお話ししたいと思います。

この記事を読み終える頃には、お子さんやパートナーとの関係が、もっと温かく、もっと豊かなハーモニーを奏で始めるヒントがきっと見つかりますよ。

コツ1:「ふんわり」ではなく「くっきり」と。期待を明確に伝え合う

新学期が始まると、「テスト頑張ってね」「お友達と仲良くね」なんて声をかけたくなりますよね。でも、子どもからすると「頑張るって、何を?」「仲良くって、どうやって?」と、実はゴールが見えていないことが多いんです。

以前の私は、まさにこの「ふんわり言葉」の達人でした。

「ちゃんとお部屋、綺麗にしてね!」

そう言ったのに、床におもちゃが転がっているのを見ては「なんで綺麗にしないの!」とイライラ…。でも、子どもにしてみれば「僕なりに綺麗にしたつもりなのに…」と、不満そう。

これって、会社の上司と部下の関係でも起こりがちですよね。お互いの「ちゃん」「しっかり」の物差しが違うから、すれ違いが生まれてしまう。

大切なのは、お互いが納得するまで話し合って、「期待」をくっきりと明確にすること。

  • 「テストで良い点を取る」ではなく、「まずは赤点を取らないように、1日30分は机に向かってみない?」
  • 「部屋を綺麗にする」ではなく、「床に落ちているゴミは、ゴミ箱に捨てるのがお約束だよね」

このように具体的なお約束を一緒に決めることで、子どもは「何をすればいいか」が明確になります。そして、できた時には「約束守れたね!床がピカピカで気持ちいいね!」と、具体的に褒めてあげられる。

この小さな対話の積み重ねが、「お母さんは僕のことを見てくれている」「信じてくれている」という安心感につながり、信頼口座にチャリン、チャリン、と温かい貯金が貯まっていくのです。

コツ2:自分にも、相手にも「誠実」であること

「誠実さ」って、なんだか少し難しい言葉に聞こえますよね。

少し前の私は、「正直」と「誠実」をごちゃ混ぜにしていました。思ったことを何でも素直に口にするのが正直。でも、『7つの習慣』が教えてくれる「誠実さ」は、もう少し深い意味を持っています。それは、「自分の言葉と行動を一致させること」、そして「その場にいない人に対して忠実であること」なんです。

「明日からダイエットする!」と宣言した次の日に、「クッキー1枚くらいなら…」と手を伸ばしてしまう私。これ、誰かに見られていなくても、自分自身との約束を破っていますよね。自分に対して「誠実」でない姿は、不思議と周りにも伝わってしまい、「あの人は口だけだな…」と信頼を少しずつ失ってしまうんです。まさに有言実行。小さなことからでいい、自分で決めたことを守る姿は、子どもの何よりのお手本になります。

そして、もう一つ、私が特に胸に刻んでいるのが「その場にいない人の悪口を言わない」ということです。

子どもが学校から帰ってきて、「今日、〇〇先生がね…」と不満を漏らした時。つい、「あら、その先生ちょっとひどいんじゃない?」なんて同調してしまった経験、ありませんか?

でも、その会話、もし〇〇先生本人が聞いていたら…どうでしょう?

親が誰かの陰口を言う姿は、子どもに「人が見ていないところでは、何を言ってもいいんだ」というメッセージを与えてしまいます。それは、人の前では良い顔をして、裏では違う顔を見せる、二面性のある心を育ててしまうことになりかねません。

どんな時でも、誰に対しても、同じように誠実な態度で接する。その一貫した姿勢こそが、揺るぎない信頼の土台を育んでいくのだと、私自身も日々学んでいる最中です。

コツ3:失敗はチャンス!心から「ごめんね」と謝る

6つのコツの最後、でも、もしかしたら一番大切なのがこれかもしれません。それは、信頼口座からお金を引き出してしまった(=相手を傷つけたり、約束を破ったりした)時に、心から謝ることです。

先日も、我が家で事件が起きました。次男がお兄ちゃんの大切なものを壊してしまったのです。最初は「僕じゃない!」と言い張っていた次男も、最後には私の目を見て、ぽつりと「…ごめんなさい」と謝りました。

その一言を聞いたお兄ちゃんは、怒っていた気持ちがすっと溶けたように、「もういいよ」と許してあげることができました。

私たち大人は、謝ることを「負け」のように感じてしまうことがあります。でも、本当は逆なんですよね。失敗を素直に認め、誠心誠意「ごめんね」と伝える態度は、壊れかけた関係を修復するだけでなく、以前よりもっと強い絆で結びつけてくれる力を持っています。

「あの人は、失敗してもちゃんと向き合ってくれる人だ」

そう感じてもらえた時、信頼口座の残高は、引き出してしまった分を補って余りあるほど、大きく増えるのです。

まとめ|完璧な親じゃなくていい。一緒に成長していく旅の仲間でいよう。

「期待を明確にする」「誠実さを示す」「心から謝る」

どれも、言葉にするのは簡単ですが、毎日実践するのは本当に難しいことですよね。私だって、失敗ばかりです。良かれと思って言った言葉で娘を傷つけたり、守れない約束をしてしまったり…。

でも、それでいいんだと思っています。

完璧な親なんて、どこにもいません。失敗するたびに「ごめんね」と謝って、また一つ学んで、子どもと一緒に成長していく。私たちは、そういう「成長の螺旋階段」をのぼり続ける、旅の仲間なのです。

信頼という土台を、日々の小さな「愛は動詞」で育んでいくこと。そうすれば、家族というオーケストラは、きっと世界で一番美しいハーモニーを奏で始めます。

まずは今日、お子さんやパートナーと、何か一つ「くっきり」としたお約束を話し合ってみませんか?

この記事を書いた人

小森千明

ちあき

ライフコーディネーターの、ちあきです☀️ 夫である「哲学医」と共に、「愛は動詞」を信条として、家族やチームの温かい関係性を育むヒントを発信しています。

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