【価値観】に順位をつけておくことが大事 2つの選択を迫られた時に迷わず判断できる方法とは

AとBという2つの案件が同時に発生した場合にどう対処しますか?

AもBも共に大切な案件、タスクです。

Aにするか、Bにするか?

瞬時に判断ができますか?

何を基準に判断しますか?

1.価値観の順位をつけておくこと
2.その順位に沿って行動をすること

自分の価値観を明確にするだけではなく、
その価値観に優先順位をつけておくこと

A,Bの選択を迫られた時にも、価値観の順位が明確であれば、

瞬時に判断ができるのです。

実際の僕の体験談をシェアしたいと思います。

どのように価値観の優先順位をもとに判断、行動をとることができたか参考にしていただけたら幸いです。

仕事場での最近の経験

僕の価値観の順位は以下の通りです。

・質の高い仕事(1位)
・優しさ・思いやり
・気配り(安心)
・スピード(早さ)(4位)
・貢献
・感謝
・成長
・挑戦

どれも私にとって大切な価値観です。

自分の成長の段階によって順位は変わってくるのですが、今は、このような順位をつけています。

何度も、何度も、自分と対話して、自分の価値観の順位をつけています。

よくある診療所の風景

診療所では、忙しい時期には、どうしても待ち時間が長くなりがちです。

少しでもチーム力を発揮して、早く診察をしていくこと(スピード感)、待ち時間を減らし、スタッフの残業も減らしたい。

でも、質を落とさないで、結果をだすこと、納得して帰っていただくためにも、診療時間も取りたい、常にジレンマです。

現場は、騒然としています。

お子さんは大泣き、親御さんは、不安、イライラ、、、

どうしたらよいのでしょうか?

価値観の順位が明確なら、即断即決できるし、心は幸せ、後悔もない!

実話です。

混雑の中で、顔の外傷のお子さんがきました。

かなり混んでいた時だったので、早く済ませなければならない雰囲気なのですが、

価値観の順位に沿って、「質の高い仕事」の価値観(第1位)が登場します。

「顔の傷はきれいに治す!」と決めました。

スタッフから、次の患者さんへの配慮をしながらお待ちいただくこと。

スタッフの残業が増えることは、信頼関係があれば、心よく残業をOKしてくれるスタッフに感謝です。

普段からチームが価値観を理解しているので、このような状況になっても、即断即決でき、治療に専念できるのです。

価値観に従い「傷がきれいに治るように丁寧に縫合、治療をすること」ができました。

待っていただくご家族にも感謝、チーム力で対応ができて、幸せを感じることができました。スタッフの皆さんにはいつも本当に感謝です。

今回の判断基準は

質の高い仕事(一位)>スピード感(四位)

で即断即決できたのです。

大切なこと

常に改善が必要です。自分の技術やチーム力を高めることで、スピード感を持ちながらも、より早く処置を終えることができるようになります。

バランスの判断は難しく、試行錯誤は続けます。が、それも成長という価値観に沿っているので、根気よく続けていくことも、幸せな一部だと言えます。

実は、この価値観の順位付けの大切さについて、

ハイラムスミスさんの、
「TQ―心の安らぎを発見する時間管理の探究」
を読んで学びました。

とてもおすすめの本です。



この記事を書いた人

アバター画像

哲学医

哲学医の小森です。メスを哲学に持ち替えた外科医として、物事の「なぜ」を深く問い、人生の再生に向けた「思考の設計図」を描いています。挫折という「ヒビ割れ」を、その人だけの輝きに変える「金継ぎ」の哲学を探求しています。

▼哲学医の詳しい人物像や物語はこちら