こんにちは!
LifeCrescendoでライフコーディネーターをしている、3児の母のちあきです。
「愛」って聞くと、なんだか甘くて、キラキラしたものを想像しますよね。
でも、実は私、この「愛」という言葉と向き合うたびに、ちょっぴり背筋が伸びるというか、「あ、私のここ、できてなかったな…」なんて、ドキッとすることがあります。
何を隠そう、私自身が日々の暮らしの中で、愛を育むどころか、大切な家族からの信頼を失いかけるような失敗を繰り返しているから。
今日は、そんな私のちょっぴり苦い失敗談と、そこから学んだ、家族や大切な人との関係性を温かく育むための、とっても大切な考え方についてお話ししたいと思います。
もしあなたが、「良かれと思って言ったのに、なぜか相手を怒らせてしまう」「忙しさのあまり、子どもとの約束をつい破ってしまう…」なんて感じることがあるなら、きっとこの記事が、心の重荷を少しだけ軽くするヒントになるはずです。
「どうせママは約束守ってくれないでしょ?」信頼がマイナスになった日
「ねぇママ、この宿題が終わったら、アイス買ってくれる?」
ある日の午後、息子がそう言ってきました。
当時の私は、夕飯の準備や他の家事で頭がいっぱい。「はいはい、わかったから、早く宿題やっちゃいなさい!」と、正直、生返事のような形で約束してしまったんです。
もちろん、息子は大喜びで宿題をやり遂げました。
でも、その頃には外も暗くなり、私もすっかり疲れ果てていて…。
「ごめん!もうこんな時間だから、アイスはまた今度にしてくれる?」
悪気はなかったんです。でも、息子の顔がみるみる曇っていくのを見て、ハッとしました。そして、彼から返ってきたのは、私の胸に深く突き刺さる一言でした。
「…やっぱりね。どうせママは、いつもそうだよ。約束守ってくれないから、もう頼まない」
信頼がゼロどころか、マイナスになってしまった瞬間でした。「良かれと思って」「忙しいから仕方ない」という私の都合が、一番大切なはずの息子の心を、こんなにも傷つけてしまっていたなんて。
この出来事を通して、私は「愛」について、そして「信頼」について、根本から考え直させられたのです。
愛は感情じゃない、行動そのもの。「愛は動詞」ってどういうこと?
この私の失敗、実は『7つの習慣』で語られている、ある大切な原則に繋がっています。
それは、「愛は動詞である」という考え方。
私たちはつい、「愛=ドキドキする気持ち」や「愛=温かい感情」だと思いがちです。でも、本当の愛は、フワフワした感情のことだけを指すのではありません。
愛とは、日々の具体的な「行動」の積み重ねそのものなのです。
そして、その「行動」の手前には、必ず「選択」があり、その「選択」には「責任」が伴います。
考えてみれば、結婚もそうですよね。「この人と共に生きていく」と選択したからには、良い時も悪い時も、共に乗り越えていく責任が生まれます。
私が息子にした「アイス買ってあげる」という約束も、小さな「選択」でした。そして、その選択をしたからには、「約束を守る」という責任があったはずなんです。
言ったことを、やる。
この「言行一致」こそが「誠実さ」の正体であり、人と人との信頼の土台なんですよね。
「ちりも積もれば山となる」とよく言いますが、信頼も、そして不信も、まさに「ちりつも」。
日々の小さな約束を破るという「不誠実のちり」が、いつの間にか大きな不信の山を作り上げてしまっていたのです。
「つい、カッとなっちゃう」から卒業!愛を育む3つのステップ
「理屈はわかるけど、忙しいとつい余裕がなくなって…」
その気持ち、痛いほどよくわかります!私も毎日がトライ&エラーです。
でも、大丈夫。ほんの少し意識を変えるだけで、日常のコミュニケーションは驚くほど変わっていきます。一緒に練習してみませんか?
【ステップ1】カッとしたら、3秒間の「スペース」を置く
子どもにイラっとしたり、つい安請け合いしてしまいそうになった時。
反応する前に、ぐっと一瞬、心の中に「スペース(空白)」を作ってみてください。
7つの習慣では「刺激と反応の間にはスペースがある」と教えています。
何か出来事(刺激)が起きた時、すぐに感情で返す(反応する)のではなく、その間に「どう行動するかを自分で選べる時間」がある、ということです。
「この約束、本当に守れるかな?」「今、感情で怒鳴っていないかな?」
この数秒の立ち止まりが、後悔する言動をぐっと減らしてくれます。
【ステップ2】守れない約束は「しない勇気」を持つ
あの日以来、私は息子との関わり方を変えました。
「宿題やったらアイス買って」と言われた時、もし買ってあげられない状況なら、正直にこう伝えます。
「ごめんね、今日はアイスは買えないんだ。でも、あなたが宿題を頑張るのは、あなた自身の力になる、すごく素敵なことだよ。ママ、応援してるね」
最初は不満そうだった息子も、私が正直に、そして彼の頑張りを認める言葉をかけ続けるうちに、「わかった」と納得してくれるようになりました。
できない約束で期待させるよりも、正直な言葉で向き合うこと。それが、遠回りのようで、一番の信頼への近道だったんです。
【ステップ3】「信頼残高」をコツコツ貯める
人間関係を「銀行口座」に例えてみてください。
日々の誠実な行動(約束を守る、感謝を伝える、正直に話す)は、コツコツと口座に貯まっていく「信頼の貯金」です。
逆に、不誠実な行動(約束を破る、嘘をつく)は、残高を引き出してしまう行為。
残高がマイナスになってしまったら、また一から、地道に貯金していくしかありません。
「今、私のこの行動は、相手の信頼口座に預け入れできているかな?」
そう考えるだけで、一つ一つの選択が、もっと丁寧で、温かいものになっていくはずです。
まとめ|完璧じゃなくていい。一緒に育てていこう
完璧な親なんて、どこにもいません。
私なんて、失敗ばかり。こうして話している今も、「あ、あの時のあれも…」なんて思い出して、一人で赤面しています(笑)。
でも、私たちは失敗から学ぶことができる。そして、もう一度やり直すことができる。
それは、人生が「成長の螺旋階段」のようだから。同じような課題にぶつかっても、以前より少しだけ成長した自分で、また向き合えばいいのです。
愛は、特別な誰かからもらうものでも、感情に任せるものでもありません。
それは、家庭菜園の野菜のように、私たちの手で育んでいくもの(農場の法則)。
すぐに結果は出ないかもしれません。でも、「誠実」という名の種をまき、「責任」という名の水をやり、そして「正直」という名の太陽を当て続ければ、必ず、温かい信頼の芽が育っていくと、私は信じています。
大丈夫。一緒に、一歩ずつ。
私たちの日々の暮らしの中に、「愛」という名の美しい花を育てていきませんか?